森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

谷中散歩 その2

2020-02-21 15:57:46 | お出掛け日記

・「谷中散歩 その1」の続きです。

19日は、東京散歩から帰宅後、急いで夕食を作って夜のバイトに出掛けました。

こういう事をしているので、時には人から凄くタフな人と思われてしまうのですよね。

本当はそうでもないヘナチョコなのに。

 

で、そのバイト先での話ですが、中学一・二年生は学年末テストの前日。

社会の模擬問題で、皆メチャクチャに悪かったのが、鎌倉時代にたくさん誕生してきた宗派の名前や開祖の名前でした。

「もうみんなさ、明日の夕方には忘れちゃっても良いから、これは暗記しなくちゃダメだよ。」と私は言いました。

社会の教科書は徐々に変化しているので、時々子供に確認するのですが、なんと今は「末法思想」と言う言葉を教えないのだそうですね。「なぜ」の部分が無いから、鎌倉時代にわんさかと誕生してきた宗派を覚えようという気にならないのかしらと思いました。ただの単語暗記になってしまうと、社会は量が多いので厳しく感じたりもするのですね。

それに私が中学生だった頃は(古すぎる!!)、禅宗は禅宗だけで良かったような気がするのですが、今はちゃんと臨済宗に曹洞宗と覚えなくちゃならないようです。確かに今調べたら、同じ座禅をする宗派でも目的が違うようですね。だけどそこまでの知識が逆にいるかなぁーと今思ってしまいました。

ただの単語暗記は厳しいけれど、実際に視覚で捉えたものは覚えやすいですよね。

「君たち、今日、谷中なんかを歩いていたら、すぐに覚えちゃったと思うわ。」と私。

 

なぜなら谷中は寺町。

右を見ても左を見ても、お寺ばっかりです。今調べたら、時宗は谷中にはないみたいですが西浅草にはあって、台東区はやっぱり全体的にお寺が多いのですね。門の何々宗と言うのを見て歩いていたら、そしてその度に開祖の名前を言っていたら、、本当にあっと言う間に暗記できると思います。

 

 

ですが、この街のお寺は観光のためのものではないので、皆ひっそりとした佇まいです。お寺巡りをする方もいるかもしれませんが、あまりそう言う雰囲気ではないのです。

ただ下の画像のように、道の傍らにお墓があったりすると、思わず足を止めてしまったりもしました。

 

そしてこのお寺のお庭には・・・・・。

この千代の富士像があると表に書いてあったので、ついつい中に入ってしまいました。お顔がそっくり。彼はこのお寺の檀家さんだったのでしょうか。

お寺名が知りたい方は検索してみてくださいね。(不親切ですみません)

たくさんあるお寺の中で、私は二つのお寺を予定外で訪問してしまました。ひとつは上に書いた千代の富士像に惹かれてです。でももう一か所は・・・・・。

 

ちょっと話は戻りますが、私は朝、かなり多くの薬を飲むんです。そしてその薬を飲んだ後すぐに出かけたのですね。

私的には「横山大観記念館」がお休みだったことで計画が狂ったのです。何の計画かと言うと・・…ええと・・・・・音入れに行くと言う計画です。

朝の11時前だとどこのお店も開いていないし、コンビニもないし、観光の街ではない寺町で公衆何チャラはないみたい・・・・

今思ったのですが、この街にそれは必要なんじゃないかしら。どこかにあったのかしら。

 

いや全然平気と思いながら歩いていましたが、私の脳内メーカー(懐かしいね)の3分の2以上が「トイレ」で埋まった頃、

星子さんが

「この小学校、何か凄くない ?」と言いました。

通り過ぎる時、確かに私も思いました。何か門が風情があって時計もそれなりの昔を思わせる物でした。

で、外れの写真を撮りました。今見ると、何を撮ったのか分かりませんよね。↓

 

別の考え方をすれば、公立の小学校の正門などの写真は載せない方が良いのかも知れません。

だけど、この「もう、そんなものはどうでも良いや。」感はまずいなと思いました。

それで意を決して、ワタクシ、ある行動に出たのです。

図々しくも、ピンポーンと、とあるお寺の呼び鈴を押して、目的の場所をお借りしたのです。

 

もちろん快く対応して頂きました。

帰る時にお礼を言うと、たぶん御住職の奥様だと思うのですが、名前を聞かれました。檀家の誰かと思われたそうです。それなのに顔も知らずに失礼な事をしたと思ったというのです。だから私は通りすがりの者ですが、だからと言ってお願いするのは何処でも良かったと言うわけではなく、きっとここならと思って入って来たのですと伝えました。(本音です。)

すると奥様は私にお供物をくださったのです。

「むしろ私の方が御供養をしなければならないのでは。これは頂けないです。」とお断りしましたが、トイレをお借りして御供養をしたらトイレ代みたいで嫌だなととっさに思ってしまったのでした。だから、それは要らないですよとお断りされて、ちょっとだけホッとしました。

だけどそのお供物は頂いて帰ってきました。

「トイレも借りて、更にプレゼントも貰ってきた。」と星子さんに伝えた私。

 

そのプレゼントは梅ふりかけでした。

縁とは不思議なものです。トイレを借りただけですが、そこの奥様との会話から、この街での良い想い出が増えたのです。そして私は思いました。見知らぬ人にも親切な自分でいようと。さりげない謙虚な姿勢から出る言葉は、温かいぬくもりとなって他の人に伝染して行くと信じられるような気がしたのでした。

 

そしてその後、殆ど歩かずにあの猫のケーキのお店を見つけて、私たちはお茶タイムを取ったのです。

思わず、なんだ~、あと数分我慢すれば、このお店があったのだわとは思いました。

だけど小学校と同じように、ちゃんと周りを見る余裕もなく、果たして私に屋根の上の猫を見つける事が出来たかは疑問です。

はっきり言って、メデタシメデタシと言う感じ。

 

谷中は下の画像のような狭い路地ばっかりです。そしてこのような路地にはむやみに入っていかないのがルールかと思います。同じように、お寺にピンポンもは稀な例とお思い下さい。

 

下の画像は、たぶん小学校より先に歩いたところで「ヘビの道」と言うのですって。くねくねしています。

また、大蛇がぬめぇッと這って行っているようにも思えますね。

 

わぁ、面白い塀だなあと思ったら、この中は宗派問わずの墓地でした。 ↓

 

そのお向かい。

随分と素敵な塀だ事と思ったら・・・・・ ↓

「有形文化財」になっていました。

 

 

 

そんなこんなで私たちは「朝倉彫塑館」に着きました。

そこでのレポは次の記事で書きたいと思います。

 

そこを後にして、私たちは「夕焼けだんだん」と言う階段を降りて「谷中ぎんざ」に向かいました。

 

屋根の上の猫、二か所目を発見しました。

時間が経つのはあっという間です。3時のおやつならぬ、遅いランチを頂いて帰ってきました。

谷中ぎんざはとっても面白そうなところでした。イランとトルコの織物やタイル、またランプを売っているお店がツボ。また行きたいと思いました。


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