森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

鎌倉殿の13人 第30回「全成の確率」

2022-08-08 21:32:41 | ドラマ (大河)

 (画像は7月20日のマンションの向日葵ですが、彼ってこの花のイメージみたいなもの、ありません?)

昨日、夫が「今日も見なくちゃね。」と言いました。

それに「うん、凄く楽しみだね。」と答えてから、「あっ、そうだ。今日はあの人(全成)が危ないのよね。楽しみって言う言い方はどうかしらね(^_^;)」と言いました。

物語と言えども、歴史物語なので、あの人がどうなるかは一応知っているわけです。

知っている人は知っている結末をいかに描くかが、脚本家の腕の見せ所なんですよね。

そして三谷さん、絶好調ですよね。

「鎌倉殿の13人」って、毎回誰かが順番に退場していく話になっているのに、それでも胸に突き刺さるー。

そして、やっぱり今回もいろいろと泣いちゃいましたね。

政子の「私があなたを守ります。」と実衣に言うシーンとかも・・・・

実衣もその言葉に、思わず涙ぐんでも、それから今までちょっと距離があった事のあれやこれやなんかも語らず、政子も説教じみた事も語らず、尼さんのかぶり(本当は何て言うのかしら)の中はどうなってるのとか、蒸れないとか語って涙ぐみながら笑ったいたっていうシーンって最高じゃないですか。

比企の息子たちが、政子の所に妹を差し出せと言った時に、「お願いします。」と言って登場してくるのが仁田。この人いろいろと便利に使われているような気がします。しかも大きくて強そうに見えましたよね。腰が引けちゃって頼りなさそうだけれど、この時の泰時は力ないけれど頑張っている人なのでしょうか。

書くと面白そうにちっとも書けないのだけれど、細かいところが相変わらず面白いのですよね。拾いきれない面白い小ネタがいっぱいと言うシナリオは、やっぱりずっと脳内が刺激を受けてるから面白く感じるものなのかも知れませんね。

時房の「トキューサ」もね。

でも私、これ、脳内で「エキュート」になっちゃって、彼を見ていると上野とか行きたくなってしまう刷り込みが・・・・・

(因みにそれは『東日本旅客鉄道のグループ企業が開発運営をする、駅構内商業施設の名称。』)

 

そして全成のラストシーンとかも、なんかすべてが素晴らしかったです。雨も雷も呼んで、本当に鎌倉殿の病まで引き起こし、最後の最後にその力を見せつけたのも、離れた妻に危険が及ぶのではと心配したあまり・・・・もう、小さな伏線を拾いまくって、もう完璧でしたね。

八田さま、もう雷に免じて許してあげてって、なんか叶わぬと分かっていても、祈りたい気持ちになってしまいました。

ところがこの八田さま。神仏の祟りなどを恐れぬお方。雷が鳴っているからか、剣は振り上げずそのまま首の横に・・・・

「悪禅師」と言い、その首を切り・・・ってそのシーンがなかったのが救いです。

この「鎌倉殿の13人」って、初登場の時と最後が同じセリフの対になっているのが話題になっていますが、彼の場合もそうでしたね。同じ呪文が、最初の時は何にも起きなくて「ありゃっ?」ってなったのに、最後には嵐を呼んでしまうのですから。あっ、いや違うか。彼は真っ赤な手のひらに付いた自分の血を見て、赤が似合う自分の妻の事を想い、その名を呼ぶじゃないですか。あの最後の呪文は、やはり彼女を守るためのものだったのではないかしら。

実衣がその夫の最後を聞き、「やりましたね、最後の最後に。」と涙をこぼしながら微笑みいうじゃないですか。(/_;)

阿野ほのぼの夫婦。最後まで生き延びて欲しかったです。泣いちゃいますよね。(ノД`)・゜・。

 

若き鎌倉殿の頼家は、理想に燃えている人だと思うのです。視点を変えれば「良き人」かと。

だけど若すぎて経験不足。それゆえに人の心のひだなどを考えもせず、敵を作ってしまう。だけど自分がトップだと思い込んでいるがゆえに、はっきり言って油断し過ぎ。別の言い方をすれば愚かだ。だけど若さゆえの愚かさ。周りに打算で動かない人が寄り添い、またその人の言葉には耳を澄ますだけの技量が彼にあったらならばと思えてしまいます。

比企も愚か。確かに。だけど普通は乳母になり自分の手元で育て、そして娘がその妻になり跡継ぎを産み、自分は舅に当たるんですよね。ところが頼家には、何も一筋の敬意すらないのです。

頼朝にだって北条時政には、舅としての敬意はあったように思います。何も持たずすべてを奪われていて、あるのは「源氏」と言う名前だけだった頼朝にとっては、助けてくれるものを(信じてはいなかったかもしれませんが)頼る力を持っていたけれど、常に上になると言う教育をされてきた頼家には、その力がなかったのかも知れません。

しかし祖父からも、義父からも呪詛される頼家って可哀想すぎます。

 

そして比企の佐藤さん、良かったですよね。(今回、みんな良かった~。レベル高っ !!って思ってみてました。)

佐藤二郎さんのツイッターでの呟きに

3ヶ月前、撮影終了をねぎらう三谷さんからのメールに「世間の評が『コイツが死んでせいせいした』となるといいなと思ってやりました」と返信した。なんというか、ご覧頂いた方々、本当にありがとう。次回も是非。』

と言うのがあって、ああ、なるほど~、イイナと思いました。

 

そして今回、私がダントツにイイナと思ったのは、主役である義時の小栗旬さんでした。

メチャクチャ主役の顔をしていて、カッコ良かったです。

始まりますね、比企との戦いが。

 

いずれにせよ源義朝の息子たちはみな死んでしまいました。

三男・頼朝、六男・範頼、七男・阿野全成、八男・義円、九男・義経

皆身内で殺し合ってしまいました(この物語の中では。)

ちょっと私思ったんですけど。

皆さん、義円の事、ちょっと忘れている人、多いような気がする・・・・そんな事ないか ?

それから長男、次男、四男、五男、あと妹ってどんな人たちって気になって検索してみたら、皆それぞれに面白いんですよね。

 

やっぱり今、このドラマが一番楽しみです。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 約8年 その12 | トップ | 約8年 その13 »
最新の画像もっと見る

ドラマ (大河)」カテゴリの最新記事