森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

アンカラ《せっかち》ホテルの思い出 

2019-08-18 01:56:36 | トルコ旅行記

このホテルの本当の名前は「アナドゥールホテルエセンボア」と言うのですよ。そのホテルはエセンボーア国際空港の割と近くにありました。ベランダから見える風景は、本当に清々しくそして美しかったです。

 

このホテルにも無料のスパがあると言うので、夜に行ってみたのです。エレベーターの所で水着を着てテンションの高くなっている子供とすれ違ったりで、あまり早い時間に行っても混んでいるような雰囲気が漂っていたので、ちょっと遅めの時間に行きました。

この早い時間に行くのはどうかなという読みは、ある意味当たっていたのです。そのキッズたちと同じ時間に行ってしまった人は、あまり良い事を言っていませんでしたから。

ところがこの遅めの時間に行くと言うのも、まったくのハズレだったのです。

夕食の後、散歩をしたりのんびりした後に、ゆるゆるとまた水着を着て出かけました。

ロッカー室とかシャワーとかで少々戸惑って、その場所に行ってみると、そこは温水プールでした。思っていたのとは違ったのですが、それでも温かいお湯は嬉しいと思いました。だけどこのプール、凄く深くて、確か180㎝はあったかしら・・・・。

私なんか沈んでしまいますよ。いやいや、そこにいた人はみな沈んでしまいます。ゆえに淵から離れられないと言う事が起きるのですが、その時はガラガラでツアーで知り合った人を入れて、私たちは四人で何の問題もなかったのです。

先程キッズと同じ時間帯に行ってしまった人の事を書きましたが、私たち以上にキッズは淵に、それどころか降りる為の階段に群がっていて、入るのも出るのも大変だったようです。

私たちは顔見知りの四人で、深いよね、温かいよね、これでも結構楽しめるよねと盛り上がりつつあったその時、係の人がやって来て、「あと5分で閉店ね。」と告げたのです。

「はぃぃぃぃ?」ってな感じですよ。

今来たばっかし。はっきり言ってプールに入って5分も経ってなかったのです。

確か午後9時までと聞いたはずなのに、まだ8時35分。

要するにプールを早く締め、着替えもすべて終わらせて9時にすべて締めると言う事なのですよね。

ここまで読むと、それは仕方がないような気もするでしょう。

 

でもそれじゃあ、それ最初に言っていてよ。もしくはそんなに短い時間だったら、入場させるなよと思いませんか。

だいたい日本人ってのは、こういう時間ルールに過敏でしょ。

9時に完全閉所なら、入場は何時まで、またはプールの時間は何時までと明記されていると思うのです。

また9時までと言われたら、自分でちゃんとそれまでに出るようにタイムスケジュールを組むでしょう。

それをたった5分もしないうちに、あと5分と言われたら「なんじゃ、そりゃ。」って思ってしまいました。とにかくプールの、もう終わりと言った時間が早すぎると感じました。あと15分は大丈夫だったように思いましたもの。

だけどこういう事があってこそ、感覚の違いと言うものを感じて海外に来たささやかな実感があると言うものでしょう。←なんでもポジティブ

 

このホテル、モーニングコールも予定の時間の15分前に鳴ったのです。

きっとすべての時計が15分進んでいるに違いないと感じました。

「早い !!」と私たちは思いましたが、

「でもここ、何でもセッカチだから。」で、二人で納得できました。

 

このホテルでは、もう一つ日本では見られない光景を見ました。

トルコには野良犬がいます。今の日本ではほとんど見る事のない野良犬だと思うので、野良犬のイメージと言われても、今の若い人にはつかめないと思います。私なんかは野良犬のイメージと言うと、だいたい柴犬くらいの中型犬になるのです。これはディズニーの「わんわん物語」の影響もあるかもしれません。だけどトルコの野良犬は、ゴールデンレトリバーくらい大きいのです。(見かけた範囲では)

もうそのようなものに襲われたら、命に危険があると言わざるを得ません。だけど彼らが襲ってくるとしても、それは何らかの理由があるはずなので、もし見かけてもテリトリーを犯すような近づき方をしないか、挑発しないかが付きあい方として大事なポイントだと思います。

夕食あと、このホテルの裏にあった大きな庭を散策しました。

広くて明るい時間に来たら、もっと素敵な空間に感じた事でしょう。

でも時は、夕闇迫る魔の刻。歩いていても寂しくなる時間です。そしてその時、私たちは歩く先に、そのウロウロしている一匹の野良犬を見たのです。もちろん足を止め、その犬が遠ざかっていくのを見ていました。だけどその犬が行ってしまった後に、またもう一匹の犬が現れました。が、よく見ると、その犬の後ろには小さな影が三つ続けて着いて行ったのです。

まっすぐに並んで、お母さん―子供―子供―子供です。

じゃあ、さっきのは偵察を兼ねて先を歩いていたお父さんだったのかしら。その親子は、先に歩いて行った犬の後をついて行くように去って行きました。

遠目で見ていたので、なんとなく微笑ましくも感じてしまったのでした。

そして、自分たちで考え行動するそんな犬の家族、今では日本で見る事は無い事だと思ったのでした。

 

 

 夕食と朝食。両方ともバイキングでしたが、もう控えめです。

 

 

 


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