密林サイトでお水を買っていたら、おすすめの本と出て来て、もうしっかりと私のあれやこれやが把握されている模様。
今の世の中、見えない世界に潜むものは百鬼ばかりではないらしい・・・・。
でもお蔭で、「百鬼夜行抄」の24巻が7月7日に出ていた事を知ったのでした。
近頃お仕事をしているか病院に行ってるか家に引きこもっているかの私だったので、書店ウロウロと言う楽しみから遠のいていて、このように無理やり教えて頂かないと新刊情報とかが分からないので助かります。
![]() |
百鬼夜行抄 24 (Nemuki+コミックス) |
今 市子 | |
朝日新聞出版 |
下記は同じように見えるけれど、kindle版です。
![]() |
百鬼夜行抄 24巻 (Nemuki+コミックス) |
今市子 | |
朝日新聞出版 |
内容紹介 〈AMAZONから〉
飯嶋律とさまざまな妖魔との出会いから生まれる、
恐怖とユーモアを絶妙にブレンドした不思議絵巻。
「薬指の契約」
「影絵姫」
「告げ口屋達の囁き」
「母なる器」
「ふさわしい道具」の5編を収録。
人気シリーズの最新刊。
相変わらず絵は綺麗だと思います。今氏の作品は、現在と過去が交錯し、時にはページをめくり直して確認しないと混乱すると言う分かり辛さがあったりもするのですが、今回はやはり現在と過去が交錯しながらも、物語は複雑さから解放され分かり易い展開になっていました。
その分、ちょっと軽めに感じました。
真夜中にうっかり思い出してしまうと、震え上がると言う心配はないと思います。
そんなところに少々不満が残るものの、どのお話もなかなか面白かったです。
どのお話にもちょっとずつ切なさが残ると言う所も良かったです。
でも私的には、今は亡くなってしまった蝸牛を中心に、この魅力全開の一族の物語にいつまでも深く拘って描いて欲しいと思ってしまうのです。一族の宿命と言うか、欲を言えばそんなところの一作も欲しいと思ってしまうのですね。
しかし「百鬼夜行抄」も1995年に「ネムキ」に連載を開始してから、なんと20年が経ってしまったのですね。
20年書き続けるって凄い事だと思うのです。
私がいつからこの物語を知って好きだったのかはもはや不明になってしまいましたが、たぶんこのブログを始めた頃だったような。
その頃本気で、飯嶋律を藤原竜也で映画化して欲しいと思っていたんですよ。
でも律は大学生と言う設定なので、今からじゃ、もう律は無理ですよね。だったら、彼は鬼灯ですよね。
今氏の作品はタイトルに行くまでの導入部分が本当に素晴らしいのですが、今回は、そこがちょっとパワー不足。
ただ夢の中の蝸牛がとっても気になる事を言います。
「律
おじいちゃんは、もう・・・
なんの力もないんだよ。」
いつか別れの日が来てしまうのでしょうか。
蝸牛ともこの「百鬼夜行」の世界観からも・・・・
それでも今氏にはその感性に鞭打っていただいて、描き続けて欲しいと願っているのは私だけではないと思います。