本日4/24、葛飾区小児科医師、松永先生が主宰するひとのひとりとなって、講演会が開催されます。
楽しみにしているところです。
*****お知らせ****
第34回 感染・免疫懇話会集談会 講演会
もう新型インフルエンザが来るぞと言われはじめてどのくらい経ったでしょうか?マスコミは勿論、厚労省からは発熱センター構想、文科省からも、学校での新型インフルエンザ対策マニュアルなどが出て、何度も葛飾区でも他地区でも新型インフルエンザの講演会が開催され、地域医療に関わる人間としては、情報が飛び交うわりにはどうして良いかハッキリわからず悶々とした日々を過ごしているというのが実情ではないでしょうか?
新型インフルエンザは鳥インフルエンザが人にも伝染しやすくなったものというなら、いっそ「鳥のトリインフルエンザ」とは何なのか?を考えてみたいと思いました。実際、日本でもトリインフルエンザになったニワトリやウズラが何万羽と処分されているニュースは、何度か耳にしています。また、私たちが家で買っているペットの鳥や野鳩やカラスはどうなのでしょうか?それならいっそ、元の元をたぐり、実際にトリインフルエンザ自体がどんなものか知り、そこから我々の考えを再構築するというプロセスもあって良いのではないかと考えました。
今回は、動物衛生研究所(旧、農林省動物衛生試験所)の鳥インフルエンザの専門家であられる西藤岳彦先生に、名古屋のウズラのインフルエンザでご多忙のところを御出で頂きお話を伺おうと思います。また、感染研の岡部信彦先生にも、特別ゲストとして追加発言をしていただく予定です。この問題に関心のある方なら、どなたでも参加できます。
参加費無料。
多くの方の参加をお待ちしています。
演題:『トリを中心とした動物のインフルエンザについて』
講師:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
人獣感染症研究チーム 上席研究員
西藤岳彦氏
日時:平成21年4月24日(金) 午後8時
会場:葛飾区医師会館 3階 講堂
東京都葛飾区立石5-15-12 電話 3691-8536
講演要旨)
2003年末から2004年初頭にかけて、ベトナム、タイを中心に発生したH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスにヒト感染・死亡事例によって、人獣共通感染症としてのインフルエンザウイルスならびにパンデミックが注目を浴びている。
一方で、歴史的にみれば、インフルエンザウイルスによるパンデミックは20世紀だけで、
*1918-1919年に発生したスペインかぜ(H1N1亜型)、
*1957年のアジアかぜ(H2N2亜型)、
*1968年の香港かぜ(H3N2亜型)
の3回が知られており、そのいずれもが高病原性鳥インフルエンザウイルスによるものではなかった。
通常のインフルエンザの流行は、人々がその時代に人の間で流行している亜型(現在は、H1とH3亜型が存在している)のウイルスの構成タンパク質の一つで、ヒトの免疫反応の主要ターゲットの一つである赤血球凝集素タンパク(HA)に対する獲得免疫を持っていることによって広範な流行の割には低い死亡率にとどまっている。
それに引き換え、インフルエンザウイルスによるパンデミックとは、その時代に人の間で流行している亜型とは異なる亜型のHAを持つインフルエンザウイルスがヒトの世界に侵入することにより、人々がその亜型のHAに対する獲得感染免疫が欠如している為、高い致死率の世界的な大流行が引き起こされるである。
自然界では、水禽類を中心にH1からH16の16種類のHA亜型のインフルエンザウイルスが存在している。これらのウイルスのうち、人での感染性に必要な一定の条件を兼ね備えたウイルスが数十年に一度の割合で発生し、それによってパンデミックが引き起こされるのである。
今回は、パンデミックが起こる源となる、動物のインフルエンザウイルスについて解説するとともに、パンデミック発生の機序について説明させていただきます。
追加発言:
最新のインフルエンザパンデミックの考え方について(仮題)
国立感染症研究所 感染症情報センター センター長 岡部 信彦 先生
主催:感染・免疫懇話集談会/葛飾区医師会
共催:デンカ生研株式会社
以上、
楽しみにしているところです。
*****お知らせ****
第34回 感染・免疫懇話会集談会 講演会
もう新型インフルエンザが来るぞと言われはじめてどのくらい経ったでしょうか?マスコミは勿論、厚労省からは発熱センター構想、文科省からも、学校での新型インフルエンザ対策マニュアルなどが出て、何度も葛飾区でも他地区でも新型インフルエンザの講演会が開催され、地域医療に関わる人間としては、情報が飛び交うわりにはどうして良いかハッキリわからず悶々とした日々を過ごしているというのが実情ではないでしょうか?
新型インフルエンザは鳥インフルエンザが人にも伝染しやすくなったものというなら、いっそ「鳥のトリインフルエンザ」とは何なのか?を考えてみたいと思いました。実際、日本でもトリインフルエンザになったニワトリやウズラが何万羽と処分されているニュースは、何度か耳にしています。また、私たちが家で買っているペットの鳥や野鳩やカラスはどうなのでしょうか?それならいっそ、元の元をたぐり、実際にトリインフルエンザ自体がどんなものか知り、そこから我々の考えを再構築するというプロセスもあって良いのではないかと考えました。
今回は、動物衛生研究所(旧、農林省動物衛生試験所)の鳥インフルエンザの専門家であられる西藤岳彦先生に、名古屋のウズラのインフルエンザでご多忙のところを御出で頂きお話を伺おうと思います。また、感染研の岡部信彦先生にも、特別ゲストとして追加発言をしていただく予定です。この問題に関心のある方なら、どなたでも参加できます。
参加費無料。
多くの方の参加をお待ちしています。
演題:『トリを中心とした動物のインフルエンザについて』
講師:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
人獣感染症研究チーム 上席研究員
西藤岳彦氏
日時:平成21年4月24日(金) 午後8時
会場:葛飾区医師会館 3階 講堂
東京都葛飾区立石5-15-12 電話 3691-8536
講演要旨)
2003年末から2004年初頭にかけて、ベトナム、タイを中心に発生したH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスにヒト感染・死亡事例によって、人獣共通感染症としてのインフルエンザウイルスならびにパンデミックが注目を浴びている。
一方で、歴史的にみれば、インフルエンザウイルスによるパンデミックは20世紀だけで、
*1918-1919年に発生したスペインかぜ(H1N1亜型)、
*1957年のアジアかぜ(H2N2亜型)、
*1968年の香港かぜ(H3N2亜型)
の3回が知られており、そのいずれもが高病原性鳥インフルエンザウイルスによるものではなかった。
通常のインフルエンザの流行は、人々がその時代に人の間で流行している亜型(現在は、H1とH3亜型が存在している)のウイルスの構成タンパク質の一つで、ヒトの免疫反応の主要ターゲットの一つである赤血球凝集素タンパク(HA)に対する獲得免疫を持っていることによって広範な流行の割には低い死亡率にとどまっている。
それに引き換え、インフルエンザウイルスによるパンデミックとは、その時代に人の間で流行している亜型とは異なる亜型のHAを持つインフルエンザウイルスがヒトの世界に侵入することにより、人々がその亜型のHAに対する獲得感染免疫が欠如している為、高い致死率の世界的な大流行が引き起こされるである。
自然界では、水禽類を中心にH1からH16の16種類のHA亜型のインフルエンザウイルスが存在している。これらのウイルスのうち、人での感染性に必要な一定の条件を兼ね備えたウイルスが数十年に一度の割合で発生し、それによってパンデミックが引き起こされるのである。
今回は、パンデミックが起こる源となる、動物のインフルエンザウイルスについて解説するとともに、パンデミック発生の機序について説明させていただきます。
追加発言:
最新のインフルエンザパンデミックの考え方について(仮題)
国立感染症研究所 感染症情報センター センター長 岡部 信彦 先生
主催:感染・免疫懇話集談会/葛飾区医師会
共催:デンカ生研株式会社
以上、