「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

第6回 朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会 会議記録(要旨)その2

2010-06-05 23:38:42 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

(前のブログからの続き)

(委員A”)
先程の事務局からの回答で質問をさせて頂く。まず、24 時間365 日通行可
能とするということだが、今までの資料でそのような話は全く出ていない。橋
が設置された場合、終日通行可能とするのか?そのような運用の説明は全く受
けていない。現在の議論では、橋を整備するかどうかも、橋を設置する場所も
決定していない。いきなり運用の話をするのは時期尚早ではないか。
また、対岸(晴海側)へ渡れなければ防災性向上にならないということであ
れば、行き止まり道路全箇所に橋を整備しなければ、防災性の向上にならない
のではないか。

(防災課長)
避難路を確保することだけが防災ではなく、災害時の移動の方向性を広げる
ことが必要であると考えである。災害直後は避難路としての位置付けとなるが、
その後の復旧活動、生活支援活動では、活動要員の移動経路、資機材の運搬等
での活用としても位置づけられる。

(事務局1)
24 時間365 日という表現であるが、公共施設として整備するという性格上
の基本的な考え方を表現したものであり、今回整備する橋の運用について言及
したものではない。誤解を与える表現であったならば訂正させて頂く。

(委員A”)
現在計画されている橋は、3mということであるが、3mの狭い幅員でどの
ような資材を運搬できるのか
。実際の運用を考えないで、軽々しく資機材運搬
に必要であるなどと言わないでもらいたい。
(事務局1)
歩行者専用橋のイメージをわかりやすく伝えるために、3m程度の幅と説明
したが、幅員3mは一つの提案であり、決定したものではない。検討した結果、
防災性の向上には3m以上の幅員が必要となれば、より広い幅員の橋とするこ
とも考えられる。
(委員A”)
災害時は、避難する人が橋に殺到する。過去のどのような災害でもそうであ
った。橋の上は対岸に逃げようとする人で一番パニックになりやすい。今回説
明を受けている橋は4 方向から人が避難し、かつ、以前の区からの提案では橋
はドームのように覆われた構造となっている。これは、明石の歩道橋事故と同
様で、更に曲がりや勾配が多く複雑な形となっている。
以前、「この橋があれば災害時に命が助かるのではないか。」という意見も
あったが、この橋では、災害時には多くの人が死亡することが考えられる。橋
を整備するのであれば、このような橋ではダメである。
(事務局1)
新しい橋は屋根が設置されるということであるが、以前提示した橋の絵はイ
メージである。屋根については、近隣マンションへのプライバシー配慮のため
の一方策を示したものであり、最終決定したものではない。形状についても同
様に最終決定したものではない。指摘いただいた問題などを解決できる構造と
することも可能である。次のステップには、詳細な形状なども考えていきたい
と思う。
(座長)
防災として使用する場合は、防災訓練を行い、使い方について周知しなけれ
ば有効な機能が発揮されないということがある。橋を整備するのであれば、訓
練なども併せて行っていくということも考えられる。
(委員G)
色々な意見があるとは思うが、我々の論理は「人の賑わい無くして繁栄無し」
である。東京都は24 億円の費用を使って護岸整備を行う予定である。また、
朝潮運河に設置する橋については、ただ架ければ良いと思っておらず、Xの形
については、我々も反対である。○型などもある。避難路としての機能も持ち、
人が集まる観光にも配慮された橋ということを望んでいる。幅員についても暫
定的な数値であると考えている。住民の皆さんが橋はいらないということであ
れば、それでも良いが、整備するのであれば、せっかくの水辺であるのでウォ
ーターフロントということを考慮し、既設の石積護岸などを生かし、皆さんが
一番良いという橋を周辺景観も含めて整備してもらいたい。橋が整備され、周
辺環境が良くなれば、価値観も上がってくるのではないかと考えている。
(委員D)
東京都が計画している耐震護岸については、反対はしていない。近隣に対し
ても良いことであり、地震に耐えるような護岸は是非整備して欲しいと思って
いる。賑わいをつくらなければ繁栄は無いという意見もあると思うが、決めつ
けて欲しくない。賑わいでなく、静かな生活を求めている人もいる。こういう
人の意見も十分聞かなければならないと思う。特に、議論となっている地区は、
晴海側が商業地域で、月島・勝どき側は住宅地域である。この状況で、賑わい
をつくるといって、いきなり橋を架けるというのはどうか。
以前、行き止まり道路の8 箇所についてどのような順番で橋を架けるのか質
問があったが、事務局の回答では「現時点においてその他7 箇所の具体的目標
年次は無いが、橋の必要性は感じている」であった。この回答は非常に無責任
である。この回答では、他の行き止まり道路への橋の設置はやるかどうかわか
らないと言っているようなものである。私の考えであるが、この場所に橋を設
置したら、その他の場所には設置しないのではないかと思っている。
中央区内にも沢山の行き止まり道路があるが、その行き止まり道路をどうい
う基準で解消していくのか。基準のようなものはないのか

(座長)
今の質問について、事務局から説明があればお願いしたい。
(事務局1)
橋梁設置の基準があるのかというご意見ですが、第1 回検討会において、8
箇所に橋が必要であると説明させていただいたが、この8 箇所への橋の設置に
関する明確な基準は無い。水辺による行き止まり道路を考えた場合、順次、防
災性向上のための対策を行うべきであると考えている。その中で、どこから着
手すべきかを判断する場合には、防災性の向上のみならず、その他の課題を抱
えている箇所からの着手が望ましいという観点から、月島川と朝潮運河の交わ
る場所が選ばれている

(座長)
色々な方の意見を伺いと思いますが、どなたか意見等あればお願いしたい。
(委員C)
事務局からの話を聞いていると、架橋の議論は煮詰まっているというように
聞こえるが、一つのものを整備するということの中には、犠牲者が必ずいると
いうことを考えて、整備するかどうかを判断して欲しい。橋の形などの具体的
な議論となっているが、私はそのような議論をするためにこの検討会に出てい
る訳ではない。忙しい中、検討会に参加しているのに、同じような議論の繰り
返しである。我々反対者へ個人的に意見を聞きに来て欲しい。また、現場に来
て現地の状況を良く見てもらいたい。この検討会で議論しても話はまとまらな
い。
(委員B)
いろいろ貴重な意見があるのはありがたいことである。この問題は、一人一
人が個別に考えるのではないと思う。先程、座長があと1 回検討会を開催する
というような意見をされていたが、毎回同じ議論の繰り返しである。次回を開
催するというのではなく、本日を最終の検討会とし、今までの構成員の意見を
参考に、設置するかしないかの最終判断は、座長、区役所、専門家等に判断し
てもらうのが良いと思う。私は座長の意見を尊重したいと思う。がんばってく
ださい。設置するにしても、設置しないにしても、皆さんに喜ばれる結果を出
してもらいたい。
(座長)
前向きなサジェスチョンありがとうございます。最終的な結論については、
区長が提案し、区議会が予算を審議する流れとなる。また、行政法では、行政
は公共施設等必要な施設の案を出すということが仕事である。
答申(区長への報告)というのは、公平な立場から、住民の意見を反映した
検討内容とすることであり、皆さんの意見をしっかり吸い上げ、漏れなく区長
へ報告したい。
(委員A”’)
本日の検討会は、今までの検討会の中で初めて検討されている会ではないか
と感じている。今までは、質疑応答でほとんど終了しており、生の意見交換が
なされていなかったと思う。論点をまとめると、橋を架けるのか架けないのか、
架けるとしたらどこに架けるのか、今まで全く話がなされていない。
バリアフリーを考えた橋を考えた場合、緩やかな長い勾配が必要になる。案
として検討されている場所は、住宅が道路に隣接して立地しており、緩やかな
勾配が取れない。緩やかな勾配が確保できる場所を検討するなども必要ではな
いかと思う。月島川にかかる月島橋から見るトリトン方向の眺めは新名所にな
るような大変美しい景観である。不法係留があるので、昼はあまりきれいでは
ないが、夜の景色は水辺とトリトンのライトは月島の宝物のように感じる。
在検討されている場所に橋を架けることは、このような美しい景観を壊すこと
になる。
そういうことも踏まえた上で、橋をかけることが良いのか、どこに架けるの
かを討議するべきであると思う。
(事務局1)
本検討会は、架橋の必要性について確認するというところからスタートして
いる。景観やデザインに関する検討については、次のステージで議論する必要
があると考えている。
(委員A”)
どこに橋をかけるか、橋の形状をどうするかについて、次のステージがある
のか。このステージ(本検討会)では何を決定し、次のステージで何を決定す
るのか、明確に説明してください。
(座長)
その前に、前回の検討会で構成員の方には、報告書に記載する意見をお願い
し、意見について事務局でまとめてもらったが、賛成なのか反対なのか、条件
付賛成なのかなどが不明瞭なものもあるので、次回までに事務局で要点をまと
めること。
(事務局1)
先ほどのステージという表現は、連続したものという意味ではない。本検討
会は設置要綱にも記載してあるとおり、朝潮運河周辺の良好な歩行環境の実現
を図ることを目的としており、架橋を前提とした検討という状況ではない。先
程指摘いただいたような水辺の景観や形状などの問題について対象とするも
のではない。これらの問題を検討するとすれば、別途検討会の立ち上げや何ら
かの方策の検討が必要であるということである

(座長)
まとめると、橋に関する賛同が得られた場合には、その段階で区長に報告を
し、架橋に対する残された様々な課題を解消するため、第2 ステージとして、
具体的な検討をすることも必要であるということで良いか。
(委員G)
橋を架ける場合、事務局の提案はX橋としているが、橋の形状についてはX
型に決定しているのか?
(事務局1)
X型という橋の形状は、区として意志決定したものであるが、橋を架けると
いうことになり、景観やデザインなどに関する検討会でX型以外の形状が良い
という方針が出されれば、本検討会と同様、区長の方へ答申することとなる

(委員D)
橋の場所も、形状も決定している訳ではなく、これらのことをこれから検討
するというように聞こえたが、今までの内容は白紙に戻すということか?
(事務局1)
白紙に戻すと言うことではなく、架橋の必要性について皆でオーソライズす
るということである。橋を架けるということになれば、先ほど意見のあった、
景観やバリアフリーに関する問題を検討する場が別途必要になるのではない
かということを説明した
。今までの中央区で説明した方針を変更するものでは
ない。
(委員D)
月島・勝どき方面から晴海側へ橋を架けることが最も良いということである
が、この3 箇所を結ぶ場所は1 箇所しかなく、場所は決まっているというこ
とではないのか。場所は決まっていないという様な発言があったので、事務局
の考えを変更するのかと誤解した。住民の意見を反映させるために検討会を開
催し、もう一度検討し直そうということで良いか。
(事務局1)
行き止まり道路の8 箇所を順次架橋していく必要がある中で、どこから設置
していくかということを考えると、歩行者の混雑問題を抱えている黎明橋付近
の優先順位が一番であるという考えである。
当初の説明でも、月島川と朝潮運河交差部に橋を設置したいということを示
しており、橋の位置が決定していないということでは無い。
(委員A”)
交差部に橋を架ける理由は、防災性の上では8 箇所が同条件という前提であ
るとすると、混雑緩和に最も有効であるということから、この場所が選ばれて
いるということで良いか?
(事務局1)
防災性向上を踏まえて、かつ混雑緩和対策が行えるということからである。
(委員A”)
そういう理由であれば、我々のプレゼンテーションで指摘された混雑緩和を
第一に考えることは間違っていないのではないか。混雑緩和対策と防災性の向
上は別のものとして考えるべきである。
混雑緩和を考えるのであれば、西側でなく、東側に架ける必要性は何か?今
後、西側が混雑していくという中で、何故東側に設置するのか
。理由を聞きた
い。
(事務局1)
西側を検討していないということではなく、西側も考慮したシミュレーショ
ンを行った結果である。また、混雑緩和と防災性の向上については、ペアにし
て考えたい。現在区で考えているものは、2 つの課題を同時に解決できるもの
として提案している

(座長)
当初、本日の検討会で最終としたいと考えていたが、様々な意見が出た。議
論も尽きないと思うが、本検討会も昨年10 月から6 回開催しており、区長か
らも報告して欲しいという話もある。次回をもって検討会を最後にしたいと思
う。また、報告書に添付する各構成員からの意見についても、次回までにどの
様な意見がどのくらいあったのかを事務局でまとめていただき、文章の表現方
法についても指摘があったと思うので修正をお願いする。
「このまちを良いまちにしたい」ということは、皆さん共通の意見であると
思うので、次回は本題とは少し外れるかもしれないが、まちづくりに対する思
いについて議論いただき、報告書へ記録として残したい。
それらを踏まえた報告(原案)をもって区長に提出したいと思う。
事務局より、その他連絡事項があればお願いする。

3 その他
(事務局1)
次回は1 ヶ月後で日程調整したい。

4 閉会
これをもちまして、本日の検討会を終了する。

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6月の中央区議会

2010-06-05 22:26:13 | ブログ目次 / イベント情報・会議日程
6月の中央区議会の日程を掲載いたします。
第二回定例会 本会議も開催されます。

一般質問では、私が、無所属会派友愛中央から立ちます。
6月21日の本会議 二人目の予定です。

現在、質問すべき項目の精査中です。

取り上げるべき話題がございましたら、
メール(kazuki.kosaka@e-kosaka.jp)やこのブログにコメントをお願いいたします。


****区議会ホームページより****
本会議・委員会の開会日程(予定)

6月
4日 金曜日 午後1時30分から 企画総務委員会
8日 火曜日 午後1時30分から 区民文教委員会
9日 水曜日 午後1時30分から 福祉保健委員会
10日 木曜日 午後1時30分から 環境建設委員会
11日 金曜日 午後1時30分から 少子高齢化対策特別委員会
14日 月曜日 午後1時30分から 築地市場等街づくり対策特別委員会
15日 火曜日 午後1時30分から 地域活性化対策特別委員会
16日 水曜日 午後1時30分から 防災等安全対策特別委員会

18日 金曜日 午後1時から 議会運営委員会

18日 金曜日 午後2時から 本会議
21日 月曜日 午後1時から 議会運営委員会
21日 月曜日 午後2時から 本会議 〈一般質問〉
22日 火曜日 午後1時から 議会運営委員会
22日 火曜日 午後2時から 本会議 〈一般質問〉
23日水曜日から
29日火曜日まで この間に各種委員会が開会される予定です。
(土曜日・日曜日を除く)

30日 水曜日 午後1時から 議会運営委員会
30日 水曜日 午後2時から 本会議

 なお、日程等変更する場合がありますのでご了承ください。傍聴を希望される方は、事前に区議会議会局(電話 03-3546-5557)にお問い合わせください。

以上、
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性の健康~危険を避けるための方法と技術~

2010-06-05 18:56:45 | 教育
 「性の健康」を子どもたちに伝えて行く必要があると思います。

 性交開始後、健康リスクは、急激に高まります。
 よって、危機管理=危険を避けるための方法と技術という観点から伝えることが求められます。

 聖路加看護大学助教 堀成美先生の中学生を対象とした、伝え方のお話をお伺いする機会を得ました。

 小学生、中学生、高校生と伝え方は大きく変わります。

 中学生の時代に、一度きちんと専門家が伝えることがとても大切です。

 そのポイントは、三点。

1)確実な避妊

2)性感染症予防

3)定期的な健康チェック

 この三つが自己管理の下、きちんと準備できないのであれば、性交開始は延期することほうが安全である伝えます。
 そして、対策をするためには、お金がかかることも、もし対策が甘いともっとお金がかかってしまうことも現実問題として伝えます。

 中学校の指導要領では、「妊娠」「出産」「エイズ」は、取り上げられているが、「避妊」は、取り上げられないことが多いです。

 それぞれの伝えるポイントは、
1)確実な避妊
 *各種避妊の失敗率
 *「安全日」なるものは、大いなるデマ
 *避妊のまず第一は、パートナーの選択
 *72時間以内の緊急避妊の知識

2)性感染症予防
 *病気のイメージが子どもたちに伝わりにくい
 *コンドームで感染予防の限界
 *性感染症には、治らない病気があり、多額の治療費が必要な病気がある。
 *愛と健康についての混乱
  (愛はなくても妊娠する、愛があっても感染する)
 *愛だけでは足りない(避妊や病気予防の技術とお金)
 *どこで検査でき、いくらかかるか
 *どんな検査

3)定期的な健康チェック
 *性感染症予防のための予防接種(A型肝炎、B型肝炎、HPVワクチン)
 *がん検診


 その他、ポイントとして、
 *自己決定できるようわかりやすく伝える努力が大切
 *医療関係の専門家が伝えるのが有効
 *クラミジアなど重症骨盤内感染症が不妊の原因をつくることがあり、予防が大切
 *HIV治療に、一人一億円の医療費が必要との試算がある

 
 6・5聖路加看護大学で開催されたの「性の健康」講座(講師 堀成美先生 聖路加看護大学 助教)で学んだことを参考に書きました。
 
 中学生など思春期の子どもたちにとってとても大切なテーマです。
 ご関心のあるご父兄の皆様は、学校保健委員会などで、このような講座を企画されることをお勧めいたします。
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