「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

明石小学校など復興小学校取り壊し問題 本年3月予算特別委員会にて(2)

2010-07-14 23:59:47 | 教育
(続き)

○小坂委員

では、このあたりの機能的な老朽化や、もともと耐震性はあるのに、それを老朽化と言うのかというふうなあたりの問題点を抱えながら、今後の方向性を見出していきたいと思うんですけれども、私が最初述べましたように、どうしても協議すべきところを飛ばして、それで進めているのではないかというところが大変ひっかかります。これは決算特別委員会のところでも御指摘させていただいたわけなんですけれども、計画ありき、改築ありきで区のほうは進めてきたのではないかとどうしても思わざるを得ないんですね。

 例えば、5つぐらい論点があるんですけれども、まず区議会への報告が、学校改築の小学校改築計画策定調査、これは平成21年3月にでき上がったと書いておりますけれども、この予算特別委員会で出していただけなかった。出したのは4月ですから。でも、このような大切な計画を予算を通すのであれば、まず我々に見せるべきであったのではないか。このあたりの一応確認です。これにかかわらず、大切な計画というのは、この予算特別委員会に出して臨んでいただきたいというのは、もうすべてにおいて言えることなんですけれども、このとても大切な計画が去年の予算特別委員会に出されずに進んでしまっているという、このあたりを何とかしてほしいと考えますし、また、プラスで言うのであれば、平成19年には700万円か800万円くらいかけて学校施設整備基本計画というのをつくられたということですけれども、これも我々には見せていただけない状況にあります。こういう貴重な情報はオープンにして、それで議論していくべきなのに、そのステップを飛ばしてはいらっしゃらないでしょうか。

○橋教育長
 決算特別委員会の際も、私どものほうから御答弁させていただきましたが、平成21年3月は、これは最終報告の形でありまして、3校を改築します、これこれの理由で、こういう見込みでこういうふうに改築してまいりたいということで、御報告は地域との協議も踏まえて、平成20年の12月の所管委員会にきちんと報告しております。ですから、予算の審議の前に議会のほうには区としましては御報告させていただいたという認識でございます。

 それから、平成19年の調査につきましては、基本計画策定に当たって、私どもの資料とすべく調査させていただいたものでありまして、これについても何度かお尋ねいただいて、それは基本計画の中に反映しておりますと。それぞれ100億円少しぐらいの金額を、財政フレームを見ながら、教育の計画だけ立てるわけにいきませんから、基本計画2008の中では、ほかの区の施策ともバランスをとりながら、教育委員会の建物については、3校を10年間で改築したい、それから補てん的な改修もあわせてやってまいりたいということで、そこに生かしてあります。これは何度もたびたび御答弁申し上げてございますので、御確認いただきたいと思います。

○小坂委員
 ぜひともこの700万円かけた学校施設整備基本計画は、我々にも情報共有させていただきたいと思うんです。恐らくこれは単にこの3校だけではなくて、7校のうちの3校であり、そのほかのものも分析しているはずなんですよ。そのあり方も考えていく上で、我々に見せていただきたい。これは区民の貴重な税金からつくられたものであり、それを共有するのは当然の話だと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○橋教育長
 確かに区民の税金で調査したものでございますが、それはしっかりと基本計画策定等の中に生かしておりますし、これまでも重ねて御答弁申し上げましたとおり、そういう形、今、委員が御期待しているような、例えば部材のサンプル調査までしたような調査ではございませんので、全体をただ事務的に整理しただけでございますので、改築に当たっては単に、老朽度は7校ほとんど一緒なわけですね、大正から昭和初期ですから。ですから、その老朽度も踏まえながら、改築に当たっては、今までの経緯とか児童数の見込みだとか、そういう視点を設定して、この小学校改築計画策定調査の中でこういう考え方でこの3校にしましたということで整理したものであります。

○小坂委員
 私はこれに関しては、一つには、この3校の改築が本当にどのようなものかというところの分析プラス今後の7校の貴重な資料も入っているであろうから、700万円かけていますから、すばらしい分析がきっとなされているはずなんです。ですので、ぜひとも我々に公開していただきたいと思っております。

(続く)
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明石小学校など復興小学校取り壊し問題 本年3月予算特別委員会にて(3)

2010-07-14 23:59:32 | 教育
○小坂委員

 次に移らせていただきますけれども、区民への地元説明会を含め、説明をどれほどなされてきたのかというところです。これも、例えば地元説明会を、これは資料180でも出していただいておりますけれども、これは改築の方向性をただ説明したというだけであって、どの部分を、どの学校をというところから始めていいのか、どの学校を改築するとかいうところからやっぱり始めるべきだと思うし、その学校を保存ではこうだけれどもとか、改築ありきではなくて、もっと最初から意見交換を地元とすべきではなかったのかというところが一つありますのと、あと協議会をしてきたということですけれども、その協議会に関しても、それは私は決算特別委員会の総括質疑でも述べさせていただきましたけれども、匿名の方の御報告では、協議会というものは、他に我々の意見が通らないような場であったと、協議がなされたのかどうかが疑わしい、説明されて説き伏せられたような場であったというふうな形で、これはその一つの証言からの判断でありますけれども、そういうところでありますので、区民に対しての正しいプロセスとしての説明責任を果たしてきたのかどうか、そのあたりを御説明願います。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 改築のこれまでの経緯でございます。

 まず、先ほど御案内の基本計画2008、こちらのほうで3校の改築というのは位置づけたところでございます。昨年12月に中間のまとめということで、こちらの3校の選定を御説明をさせていただいてございます。このときにあわせまして、そのときに地域の中で、これをお話ししまして御相談した経緯も一緒に出させていただいてございます。こちらは改築準備協議会に先立ちます地域の代表の方、学校関係者、またPTAの代表の方に入っていただいてございまして、まず、関連する3校につきましては、こちらのほうを選定したい、その理由とか、あと協議会等を立ち上げまして、これから進めていく、そういう説明をさせていただきまして御了承いただいたところでございます。申しわけありません、先ほど12月と言ったのは一昨年でした。

 また、あわせまして、他の4校につきましても、学校長、PTA会長等に御相談をさせていただきまして、御了解をいただいているということでございます。そういう中でも、改築ということを御了承いただいて、昨年3月から改築準備協議会という形で、これはもう改築を前提に協議をする場として設定をさせていただいてございます。こちらのほうには引き続き地域の代表者、学校、またPTAの代表者に入っていただきまして協議を進めてきたものでございます。

 以上です。

○小坂委員
 ここにおきましては、限られたPTAや地域の代表に説明を一昨年の12月あたりにされたというところのことをもってして地元への説明と言っておりますけれども、私が考えるに、1つの説明は確かにこの区議会という場がありますけれども、また同時に広く区民に対して説明をしていく必要があったのに、限られたメンバーの中での説明をずっとずっと続けてきて、最終的に広めたのが、資料180で見れば10月あたりで、ここではもう3校改築しますよ、決まっていますという段階において、広く一般地域住民に広めたというふうな解釈になるわけなんですけれども、その解釈で地域の住民に幅広く知らせるのをもっと早目にすべきであったのに、初めてやったのが、明石小学校では平成20年の10月14日、中央小学校でも10月4日と、そういうふうな解釈でよろしいと考えますが、どうでしょうか。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 先ほどお話ししました改築準備協議会、昨年の3月から立ち上げまして10月まで学校づくりの構想について、また学校の改築に当たっての課題について御相談をさせていただきました。この時点では、学校づくりの構想ということで、具体的な図面等ができてございませんでした。そういう意味では、明石小については第5回、中央小については第4回の改築準備協議会を終えまして、具体的な学校の図面等も含めまして計画ができた。その時点で地域の皆様を含めまして、御説明を順次させていただいているところでございます。

 以上です。

○小坂委員
 早い段階から地域にこの改築の問題を問いかける必要があったのではないかと私は考えます。

 それと、では、改築に関しての協議会が去年の3月から始まったということですけれども、これに関しても、確かに傍聴は可能であったとしても、この開会を広く知らしめて行ってきたのかどうか。それは開会を知らせずに開会してきたのではないでしょうか。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 こちらにつきましては、傍聴も可能ということですが、学校のホームページ、こちらのほうにそのときの資料とか、あるいは協議の内容については掲載をさせていただいてございます。

 また、こちらにつきましても、保護者の方たちには随時こういう形でやってございますということを御説明させていただいているところでございます。

 以上です。

○小坂委員
 ですので、やったということは御説明していただいているというのは、私もホームページを確認させていただいているのでわかるんですけれども、やりますという開催の告知をせずに、この小学校改築準備協議会を開催してきたのではないでしょうか。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 やりますという、広くこれを宣言したということではございませんが、例えば学校の関係者、保護者の皆様方とか、町会の皆様にはお話をしてございます。また、学校につきましては、学校のほうから3校が選定されたというのを、昨年4月には学校の保護者会等でお話をいただいていますし、そういう協議会等の今後の話し合いをしていくということも、学校のほうからこれは報告させていただいております。

 以上です。

○小坂委員
 ですので、協議会に関しては、本当はもっとこのようなものを開催しますということを幅広く皆さんに知っていただいて開催すべきだったと思うんです。それをしなかったというところは非常に残念に思っております。

 次に進みますけれども、中央区基本計画2008、ここで3校改築ということが載せられているということでありますけれども、これは、実際に3校改築になった根拠というのはどこから持ってきたのかを、もう一度教えてください。

 それと、我々に提出していただいた、これは確認ですけれども、小学校改築計画策定調査報告書、これは建築学の専門家や学識経験者が入らずに検討されたということでよいのかどうか。これは以前も答弁をいただいているのですけれども、一応確認の意味でお伺いさせていただきます。

 それと、改築ありきではないかという点に関しての最後ですけれども、実際にこの報告書自体が、結論が誤った導き方をされているのではないかと考えます。それは、これも決算特別委員会のところで詳しく述べましたけれども、中央区学校教育検討会報告書2006の結論では、これからの小学校のあり方に関して、教室不足に対応するための小学校新設の必要性は低いと考えざるを得ませんというふうなことが書かれていたり、また、通学区域の弾力化により児童数の減少が予測される小学校についてというところに関して、今後も大幅な人口増加が見込めないことや、老朽化した施設であることから通学区域の弾力化を行った場合に、他の通学区域に児童が流出するおそれのある中央小学校、明石小学校、明正小学校については、教育研究開発指定校やフロンティアスクールとしての位置づけを行い、小規模特認校などの仕組みを活用した先駆的な取り組みを行うことが考えられますというふうなことで書かれているんですね。

 また、教育の中央区学校づくり検討会報告書においては、小学校施設の状況において、今後、児童数が増加する学校においては、当面余裕教室で対応していくが、その後はその他の欄に記載している部屋を普通教室に改修することを検討する必要があるということや、「終わりに」という部分においては、地域協議会からも要望があった昭和初期に建設された小学校の改築に関しては、具体的に議論できなかったが、今後、地元との協議を踏まえながら計画的に改築を進めていくことを望みたいというふうな書き方であるわけで、具体的に改築のあり方については議論してなかったわけで、だから、ここから読み取れることは、具体的に議論していなかったから、だからこそ、具体的にまずはどこを改築していくかということの議論をしましょうということを述べていると思うんです。これら2つの報告書をミスリーディングしながら、小学校改築計画策定調査報告書ができているのではないかと考えられますけれども、いかがでしょうか。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 まず、3校の改築の根拠でございます。

 こちらにつきましては、御案内の小学校改築基本計画策定調査報告書の中で述べさせていただいているように、まず復興小学校7校、こちらにつきましては老朽化が進んでいるということで、何らか改築等の対応が必要であろうということが1点でございます。

 その中で児童の推計というのをやってございます。それをやった結果、今後、児童の増加が見込まれる小学校としてこの3校、また、それによってさまざまな課題が出てくる。そういう小学校としてこの3校をまず選ぶ。また、あとこれまでの経緯ということで、今、御案内のような学校づくり検討会等の議論、こういうものを踏まえまして、選定をさせていただいたというものでございます。

 また、教育の中央区学校づくり検討会、それに先立ちます中央区学校教育検討会報告書、これら等の矛盾等によるミスリーディングがあるのではないかというような御指摘でございますが、こちらにつきましては、その当時、先ほどで言いますと、児童が減少するおそれがある学校の、例えば中央区学校教育検討会におきましては、学校選択制をした場合に、学校の生徒が減少するおそれがあるというようなことで検討させていただいたものでございます。また、それにつきましても、対応としては、例えば学校の改築等も含めた検討が必要であるというようなことで述べさせていただいておりますが、この具体的な検討はできなかったということでございます。

 また、学校づくり検討会におきましても、地域協議会でさまざまに学校の改築について御要望をいただきました。やはりこれを踏まえた検討ができなかった。検討ができなかったということは、具体的な検討はできなかったが、やはりこれはその後の地域の中で検討が必要であろうというような、そういう結論に至る検討は、この学校づくり検討会の中でしたということで認識をしてございます。

 以上です。

○橋教育長
 担当副参事から御答弁申し上げましたが、若干補足させていただきます。

 委員がおっしゃっています最初の学校教育検討会の報告書の欄ですけれども、全部、ちょっと見ていただきたいんですけれども、そこの欄は頭に、各小学校単位で地元住民の意見を聞きながら、校舎改築等も含め、今後のあり方について検討するとあります。考えられる方策は何もこれを否定しているものではありませんから、基本が校舎改築等を含め、今後のあり方について検討を進めるとここで、はっきり明記しているんです。なぜ明記したか。これは地域ごとのお話し合いの場で、昔からもありましたけれども、地元の人の御要望が物すごく強かったんです。本会議の場でも御紹介しましたけれども、あのときは明石小学校ですけれども、地域で支えてきた学校なんだから、支えてきたお年寄りが生きているうちに、一日でも早く新しい学校を見せてくれと。中央小学校だって、もっと天井の高い体育館にしてくれと、地域の人からそういう要望をたくさんいただいているんです。だから、議論というのはどういう議論かわかりませんけれども、改築が全然話題になってなかったとか、そういうことではないんです。この時点では、じゃ、改築しますと、区側でいきなり判断を下せませんから、すべて手順を踏んで進めてきたところです。

 それからもう1つ、前回もお話ししていると思いますけれども、次の学校づくりの検討会でも、ここで書かれていることは、小学校16校全部の話なんです。明石小学校のところは、確かに資料室が1つだけ書いてあります。その隣は括弧書きでありますけれども、要するに、二つ三つ教室がふえれば足りなくなるのは、この時点でももうわかっている、そういう資料ですから、ぜひその辺のところを御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 私としては、具体的な議論をした後に、小学校改築計画策定調査報告書をつくっていただきたかった。1年間明石小は議論できたのではないかと思うんです。私はおかしいと思うんです。この教育の中央区学校づくり検討会報告書は2008年にできています。2008年ですよ。基本計画2008も同時にできている。具体的な議論ができていないと言っておきながら、同時期にできた基本計画には3校改築というのが書かれていながら、同時期にできた報告書には、今後、児童数が増加する学校においては、当面余裕教室で対応していくがというふうな書き方をしているわけなんです。報告書自体が矛盾があるわけです。だから、具体的な議論ができなかったのであれば、この矛盾を埋めるために、1年間ぐらいどのように学校を整備していくべきなのかというのをオープンな場で議論して、それで初めて出すべきであった。1つステップが抜けているのではないかというのが私の申したいところでございます。

 そこで、地域協議会なるものがあったということですけれども、であれば、その話し合いのまとめなり、資料なりがあるということで、それは我々には見せていただけるものなのかどうか、また教えていただければと思います。

 ここは大変重要だと思うんです。基本計画2008で3校改築というのは述べていた。即、ターゲットとして明石小学校と明正小学校と中央小学校が選ばれるというところはおかしいのではないか。具体的な議論を経て3校選んでいく必要があり、報告書においては同時に書かれた報告書が矛盾しているわけですから、きちんとした議論の場を1年間持つべきであったのではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。

○橋教育長
 まず、基本計画における3校の根拠ですが、7校とも大正末期から昭和初期の建物であって、80年を経過しようとしている、そういう建物ですから、当然今後10年の間には、財政的な問題もありますから全部は難しいにしろ、改築を考えるのは行政の当然の責任だと思っています。

 それから、私どもは地域の皆さんの御意見を伺いますけれども、地域に丸投げはしません。どういうニーズがあるとか、そういうことは、それは地域の方のお話を聞かなきゃわかりませんから、それがずれては困るので、地域の方のお話は聞きます。ですけど、こういうふうにやりたい、区民のため、子供たちのためにこういうふうに進めたいというのは、行政の責任において私どもが判断して、議会の皆さんにお諮りして進めてまいっております。ですから、この設計委託だって、既にもう前年の予算特別委員会でこの議会で御承認いただいているんです。くれぐれも申し上げたいのは、委員の印象ですと、余りオープンにしないでやってきたようなお話ですけれども、そんなことはやっていないし、できるはずもないんです。議会に予算審議をお願いしなければ設計なんかできないんですから。ですから、それはいろいろな場面で、私どものPRなりが不十分な面もあったかもしれませんが、私どもは何も隠し事もせず、基本計画以来、平成19年、20年、21年、22年と手順を踏んでこの改築を進めてきたところであります。どうかその辺は御理解をいただきたいと思います。

○小坂委員
 私も子供の学ぶ環境をいかによくするかという点では同方向を向いているんです。もっと多くの知識なり知恵を集めてもっと協議を進めていくべきであったんではないかというふうなところが私の言いたいところであり、この改築ありきで立てられたこの報告書に、最初の報告書が誤っていれば、かじは誤ってしまうのではないですか。それよりはもっとオープンに、この報告書も早目に出していただいていて、それなりにいろいろと分析を加えていくと。

 何を言いたいのかといいますと、もっと建築学の専門家の分析が入れば、これは改築という、一回取り壊して、それから新築するというふうなものではない選択の仕方もあり得たのではないか。リノベーションができたのではないかというふうなところまで考え方を広めることができたかもしれないんです。それが落ちているからこそ、しつこく私は述べているわけであり、よりよい改築の方向性を見出すのであれば、もっとリノベーションという考え方、それは高輪台小学校でもできたということでありますし、また、最初述べたように日本建築学会の多くの先生方が手をかすよというふうなことを言っているのに、この建築の専門家が入らない、学識経験者が入らない報告書が出されてきたという事実、このあたりに私はひっかかっているわけです。

 ですので、ある程度はオープンというのはわかります。地域の要望もあったというのはわかりますし、地域に提言していくという責任を教育委員会が持っているのはわかりますけれども、もっと知恵を出して、よりよい改築の方向性を見出せたのではないか。そこが大変私はひっかかっております。いかがでしょうか。

○橋教育長
 港区の高輪台小学校はいろんな事情があって、ああいう形を選択されたかに聞いておりますけれども、それはおいておきましても、建築の、大学の先生とかを入れなければ、学校の改築の話は進められないと私どもは考えておりません。それは、私が設計したり、工事はしませんけれども、それは、学校の建物は、建物だけでは何の意味もないんですから、そこに先生がいて、子供がいて、防災の倉庫があって、地域の人が出入りしている、生き物としての学校は我々素人でも考え得るわけですから、それの入れ物は専門家に設計は任せるし、やるか、やらないかは、まさに税金を預かっている区が責任を持って私は判断すべきことだと思います。そのときに独断ではいけませんよ。議会の皆さんが反対しているのに、そんなことをできるわけがありませんから。そうではなくて、行政は、私も給料をいただいていますけれども、区民にかわってこの仕事をやっているわけですから、何でもかんでも区民集会を開かなければ物事は進められないということはない。こうして議会の皆さんに毎回毎回御審議いただいていますから、そのことはぜひ御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 ですので、教育長のおっしゃったことは、これはほかの小学校の改築であればあり得たんですけれども、最初に戻りますけれども、これは復興小学校なんです。復興小学校という高い建築思想をもとに建てられた学校なんです。その思想が生きていないんですよ、この報告書、改築計画策定調査には。その思想が生きてないんです。だからこそ、私はしつこく言っているわけで、これが復興小学校以外の耐震性もどうかという学校の改築であれば、私はここまでこだわりませんけれども、そこまで子供のことを考えてつくられた小学校であるわけで、だからこそ、復興小学校という観点が落ちているんです、この報告書には。だから、私はしつこく述べさせていただいているところです。

 
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明石小学校など復興小学校取り壊し問題 本年3月予算特別委員会にて(4)

2010-07-14 23:54:16 | 教育
○小坂委員
 今までの議論の中で、私は、教育長ともやりとりがあったんですけれども、最初に戻りますけれども、この請願なり要望書が復興小学校を保存してほしいというふうなことは、恐らく区長あてに書かれた要望書や請願だったと思うんです。そうであれば、区長御自身は、この貴重な、現在も校舎として使われている10校のうちの7校を、中央区は復興小学校を持っている。この子供たちのために先人の人が高い理想を掲げて建てた復興小学校を保存してほしいと区民から要望書が出ているわけなんですけれども、区長御自身の考え方なりをお伺いさせていただければと思いますが、いかがでしょうか。

○矢田区長
 復興小学校は建築学会の先生方がおっしゃるように、それなりの価値、歴史的な意義づけがあるであろう、そういうふうには思います。これは百幾つかあったんですか、それが今、だんだん少なくなってきているということでありますけれども、私の母校、京橋小学校も復興小学校であったわけでありますけれども、今は京橋プラザになりました。あれを改築するときに、何らそういう御指摘はございませんでした。復興小学校の建物であるから、しっかり保存せよとか、あるいはほかの地域に残しておけであるとか、そういうのは一切ございませんでした。また、築地小学校、今の京橋築地小学校、あれも復興小学校であろう、こういうふうに思いますけれども、あれはどうだったんですかね。この復興小学校、だんだん少なくなってきたのであるから当然でありましょうけれども、しかし、これですべて終わるというわけではないし、これからもまた改築するにしてもいい点、それから歴史的な点等々は、これはできるだけ残していこうではないかということでございまして、先日もNHKのアナウンサーをやっていた酒井広さん、私とも座談会等々を行った方、その方が見えまして、その方も明石小学校の卒業生で、区長、ここを改築するんですね、私もあそこで学んだけれども、随分思い出があるんだということをおっしゃっておりまして、30分ぐらい話しましたけれども、できるだけそういう点は残してほしいという御要望を伺いました。それで残すということで、図面もお渡ししましたら納得していただきました。これならいいだろう、少しでも残してくれるということならばありがたいということで、84~85歳になられておられますけれども、その方はまた明石小学校だけではなくて、宇佐美に3年いたという方で、中央区の教育を受けられたということで大変懐かしく思って、今、大田区に住まわれているということですけれども、やっぱりそういう方は中央区のことをしっかり見守ってくれていて、大変うれしく思いました。

 また、明石小学校で申し上げますと、昨年、明石小学校は創立100周年を迎えましたけれども、私が区長になったときに、あれは80周年でしたか、行きました。その当時のPTA会長さんを初め、そこにおられた方からも、ぜひこの小学校を残したいんだ、そして、改築してほしいという要望を承ったところで、そんなにお金があるわけじゃないけれども、在校生がどうなるか、こういう点もしっかり吟味して、そして地域の方々、区議会の皆様方と相談して、これから検討してまいりたい、こういうことは申し上げたところであります。

 以上であります。

○小坂委員
 私が考えるに、協議の量が足りていないのではないかと。よく協議しながら、また、多くの日本建築学会や建築の専門家の皆さんの知恵をかりながらリノベーションの選択の仕方もあったであろうし、また、急なる人口増、人口増を招いたのは、急激な、超高層マンションをたくさん建ててきているがゆえのものでもあるわけなんですけれども、その対策には調整学区を使用したりとか、十思スクエアや京華スクエアを再度学校に変えるとか、労働スクエア跡地、敷地を何とかしてまたふえる子供たちに対して対策するとか、小学校の人数増には対策は多々あったのではないか。また、中央区立小学校を改築していく中でも区道廃止なりしてより広くキャンパスを広げることができたのではないか。本当に運動場が屋上で安全性は大丈夫なのか、そのあたりの議論はもっともっとすべきであったのではないか。協議が足りない状況において、このような案が出されてきているというところが大変気がかりであり、このあたりは、もし進むに当たっても多くの知恵を入れながらの改築であっていただきたいと願っております。この分野に関してはここで終えておきたいと思います。
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7/14 環境建設委員会 報告

2010-07-14 22:14:00 | 街づくり
 7/14 私の属する環境建設委員会が開催。

 質問持ち時間は、わずか10分。


Ⅰ歩行者専用橋架橋問題と晴海歩行者混雑について
小坂:時差通勤の呼びかけにより、トリトンの196社のうち102社が時差通勤を実施。
   現在の歩行者混雑の状況の把握の必要性を考えるが、最新の調査はいつか?

区回答:平成19年6月

小坂:現在の調査を行い、歩行者混雑の対策を立てるべきだと考えるが。

区回答:混雑はあるわけで、調査の必要性を考えない。


Ⅱエコタウン構想
小坂:検討会、ワークショップは、公開か?

区回答:基本的に公開。現地視察などではできないことも。


Ⅲ勝どき・豊海地区まちづくり協議会
小坂:勝どき五・六丁目、豊海分会がこのたび発足した。
   この分会も公開か?

区回答:部屋の広さのこともあり、調整。

小坂:なぜ、公開と即答できないのか。まちづくりは、公開のもと行うべきである。

区回答:公開で無くとも、勝どき・豊海地区まちづくり協議会に分会の報告を行う。


Ⅳ7.1付けで新しい都市整備部長が就任
 国土交通省において景観法制定に深く関わったご経験をもたれており、中央区にふさわしい方に来ていただいた。
 中央区のまちづくりの課題をどうみるか。都市整備部長としての抱負は。

都市整備部回答:都心中央区のまちづくりは、東京にとって大切。

小坂要望:ちょうど、先日の第二回定例会本会議では、景観法に関して質問したが、「都市計画審議会が景観審議会を兼ねる」などの答弁に、不満足であった。
 景観法では、)地域住民の合意形成 )まちづくりの主体は、自治体にあり地方分権の実現を目指している )景観重要建造物の指定で、建物の保存を目指す など謳われている。
 景観法制定に携われたゆえに、景観法の精神を、中央区のまちづくりに生かしていただける事を期待する。

以上、

        
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ケアマネージャー勉強会 2010/07/14

2010-07-14 21:19:11 | 医療
 ケアマネージャー勉強会で出された意見の数々


*認知症の程度が、医師の見立てとケアマネージャーの見立てで異なる。ケアマネージャーの見立ての方が重症度が重い。

*認知症の診断をうることに苦労。

*ケアマネージャーが、患者のかかりつけ医にあって、情報を得る事が難しい。

*患者のかかりつけ医に合う場合、患者の受診時に同伴する。
 ただし、待ち時間がかかり、また、同行にコストは発生せず、手弁当。
 在宅診療の場合は、医師の往診時に合わせて、訪問して、医師に会う。

*ケアマネージャーが作成する住宅改修の理由書にコストが発生しない。

*最近の傾向は、がんは、告知しても、終末期は、告知しない傾向があるのだろうか。
 終末期を本人も家族も告知されていないため、ケアプラン作成や説明に苦労する。

*癌の場合の認定調査会に、早く回してもらうことが必要。(調査員は次の日に行く。)

*癌の場合、福祉用具が必要なこともあり、介護認定2が欲しいことがある。

*医療保険診療点数において、「介護支援連携指導料」がついて、病院にケアマネージャーが呼ばれることが多くなった。

などなど。
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注目!東京新聞一面 明石小学校 取り壊し問題

2010-07-14 08:51:49 | 教育
 本日7/14、明石小学校の取り壊し問題が、東京新聞一面に取り上げられました。

 日本建築学会要望書をもとに、明石小学校校舎の歴史的価値が、同じ復興小学校で「都歴史的建造物」に指定されている銀座・泰明小や日本橋・常盤小よりも高く評価し、「国重要文化財に相当する価値」として報道されました。

 昨日のブログでも書きましたが、合意形成なく、強引に取り壊しに進む区の姿勢を改め、日本建築学会の要望書を真摯に受け止めるべきであり、そして、原型を保存しながら改修を行うことで再生するリノベーションの手法を求める多くの地域住民、学校関係者の声もまた、区は真摯に受け止めるべきであると考えます。

 新聞記事の中で、「区は、手順を踏んだ」としていますが、本当に手順が踏まれているでしょうか。
 本会議や予算特別委員会など委員会などで指摘してまいりましたが、手順を踏むのであれば、きちんと「基本計画2008」で改築を行う3校舎選定を、「中央区学校改築計画検討委員会」などを設けて、区内全域の教育環境を視野に入れながら、適切に判断をするべきであり、そういうプロセスを欠いている以上、手順を踏んだとは、決して言えないと考えます。
 『小学校改築計画策定調査 報告書』(平成21年3月 中央区教育委員会)をもとにして各校の改築検討委員会の議論が進められています。同様に委員会で指摘しましたが、この報告書自体に根本的な誤り、すなわち三校選定過程における誤りがあると考えています。

*****以下、東京新聞(2010/07/14)****
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010071490070353.html

『復興小の原型 重文相当』 解体予定の明石小 建築学会が見解
2010年7月14日 07時04分


 関東大震災から帝都再生のシンボルとして建てられた復興小学校の一つで、老朽化のため建て替えられる東京都中央区立明石小学校について、日本建築学会(会長・佐藤滋早大教授)が「国重要文化財に相当する価値がある」との見解を示したことが分かった。復興小のうち「都歴史的建造物」に指定されている銀座・泰明小や日本橋・常盤小よりも高く評価。校舎の解体は夏休み中にも始まる見込みで区の判断が注目される。 (社会部・岡村淳司)

 復興小は大正末期から昭和初期にかけ、旧東京市が震災復興事業として整備。児童の安全に配慮するなど時代を先取りした設計思想に基づき、耐震性に優れた鉄筋コンクリート造りで計百十七校が建設された。

 現存する十九校のうち十校が中央区に集中、明石小など七校が現在も使われている。同学会は二月に七校の保存要望書を区に提出。現地調査を実施し、九日付で見解を伝えた。

 見解は七校が初期型から後期型までの特徴を残し、復興小のデザインの多様性や変遷を示すと指摘。登録有形文化財としての保存・活用が望ましいとしている。

 特に明石小は最初期の設計で、復興小の「原型」になったと強調。円柱やアーチ形の窓など曲線を多用したデザインの完成度の高さを挙げ「日本近代の小学校建築の原点とみなすことができる」「復興小の理想型として世に送り出した」などと評価している。

 区教育委員会は「建て替えは手順を踏んで進めている。指摘された内容を確認し、関係者と協議をした上で、学会に回答したい」としている。

(東京新聞)
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7月13日(火)のつぶやき

2010-07-14 02:18:06 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
03:19 from web
ねじれ国会が始まります。前政権の失政、首相発言のブレ、終盤の強引な国会運営などが今回の選挙結果に繋がったとの分析が多くあります。誰も政治の停滞を望んではいません。各党が選挙で約束した公約を果たすべく、国会で「熟議の民主主義」(朝日社説より)がなされることを期待しています。
16:53 from web
東京青年会議所中央区委員会らによる第二回中央区防災協議会セミナー参加。テーマ?建物の耐震診断:新耐震基準S56.6.1・耐震診断コスト・診断や補強の補助金?家具等の転倒防止:ガラス飛散・圧迫死?防災備品:水・食料・トイレ・エレベーター内備蓄。次回9/14京橋区民館14時BCP作成
17:57 from web
都内公園の対策は進んでいると思いますが、中央区の公園でも、防災拠点となるように対策されています。公園広場地下には上水道貯水タンクと雨水の下水タンク。ベンチのいすをはずすとかまど。太陽光発電の電灯をひとつは設置。トイレは、便器そばの蓋をあけると多量の汚物タンク。
18:09 from web
40-50階の超高層住宅林立が中央区の防災上の重要課題。高層難民対策として5階ごと備蓄倉庫が必要。閉じ込められた場合のエレベーター内備蓄もまた必要。中からエレベーターは決して開けられません。救助をじっと待つしかありません。緊急停止機能のみならず、皆様のエレベーター内備蓄は大丈夫?
18:39 from web
企業内防災備蓄。水一日2-3?三日で6?(期限5-6年)食事三日で9食(乾パンや水を注ぐだけでご飯になるアルファ米等)(期限3-5年)一人計3000円程度。企業内自動販売機を震災時は飲料として提供する契約をする企業も有。中央区防災拠点の備蓄は基本的に居住住民用故に企業努力を期待。
by kosakakazuki on Twitter
コメント
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