「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に係る都市計画原案説明会。地権者にとっても地域住民にとってもフェアでないと感じました。

2018-03-30 23:00:00 | 月島三丁目 北 地区第一種市街地再開発問題
 地上59階高さ199m1120戸が建つ月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に係る都市計画原案説明会に参加しました。

 ひとこで言って、地権者にとっても地域住民にとってもフェアでないと感じました。

 権利者の皆様にとって、ご自身の大切な土地・建物の所有権をなくし、所有権とは名がつくが、実質的に今の所有権とは異なった区分所有権に変わってしまうにもかかわらず、計画にともなう費用負担がまったくわからずに、判断が迫られています。
 詳細がわかるのは、都市計画決定後で、その詳細を知って後戻りしたくとも、都市計画決定を取消したり、変更したりすることは、並大抵のことではありません。
 モノの値段がわからずに、破棄のきかない購入の契約が先に成立するという普通に考えてありえないことが、都市計画ではなされています。
 それも、たった一つのモノのであり、色形の異なった別のモノは選べないのです。すなわち、具体的な代替案の提示やその検討過程の提示がなされずに、超高層の一案のみの提示しかなされていません。
 モノの悪い点に関しての情報も与えられず、いい面しか教えられませんでした。超高層の防災面での脆弱性、高齢者らへの建て替え引っ越しの負担や超高層生活による孤立など、そしてそれら負担から認知症の発生が高まることや老衰がはやまることなど負の側面が示されませんでした。

 権利者や周辺住民にとって、この超高層に伴う複合日影含めた日影被害、風害の詳細や測定条件、区道廃道や交通量増加による路地の騒音や交通事故の増加、安全安心な路地の歩行が脅かされること、工事に伴う振動騒音粉塵、工事中含めた商店街のにぎわいへの影響、公園が二階に移設されることによる不便さなど知らされるべき情報が、当日示されませんでした。

 更に言えば、どうしてこの一民間の任意団体からの提案を、都市計画原案として採用するにあたっての正統性が示されませんでした。正統性をうるとは、地域住民に平等にまちづくりに参加する権利が与えられて作られた提案なら正統性があると言えると考えます。都市計画原案説明会では、何回も何回も、地域住民にお声がけして協議を経て事業計画を立案した過程などが示されませんでした。

 再度、上述の部分を是正して、都市計画原案説明会を開き直す必要があると考えます。
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小坂クリニックのお知らせ:公費期限大丈夫でしょうか?MR2期やおたふくの2回目など。明日3月31日(土)が、予防接種の公費期限のものがあります。

2018-03-30 19:05:28 | 日程、行事のお知らせ
 桜の花、きれいに咲いていますね。もうすぐ、桜のじゅうたんになるところでしょうか。

 平成30年度、新たな年度がいよいよスタートですね。


 温かくなり、風邪が減って来ています。ほとんど、インフルエンザも見なくなりました。

 少しだけ、お腹の風邪が流行っているようです。ぜいぜいの咳の子もおられます。


 明日3月31日(土)が、予防接種の公費期限になる場合があり、お知らせをさせていただきました。

 特に、MR2期や、おたふくの2回目です。

 どうか、お忘れなく。
 明日土曜日に、ギリギリで接種いたします。


 念のためのご確認でした。



 入学・就職、新たな学年・クラス。新たな年度の元気なスタートに向け、小坂クリニックもスタッフ一同、精一杯応援させていただきます。
 今週土日も診療致しております。お大事に。

小坂こども元気クリニック・病児保育室
小児科医師 小坂和輝(文責)
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「書き換え」か「改竄」か、池上彰氏によるまとめ。

2018-03-30 10:55:13 | 言葉について、お役所言葉

 「書き換え」か「改竄」か、新聞社の態度の違いを興味深く見ていました。
 ブログ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/2a7b0a1625311f1ba773c4a7597b9910 

 池上彰氏が、うまくまとめて下さっています。


********朝日新聞**********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13427221.html 


(池上彰の新聞ななめ読み)「書き換え」か「改竄」か 選ぶ表現に姿勢が映る

2018年3月30日05時00分


 朝日新聞の3月2日付朝刊1面トップは衝撃的でした。財務省が森友学園との国有地取引の際に作成した決裁文書が書き換えられているという疑惑を報じたからです。

 これ以降、新聞各紙は「朝日の報道によると」という表現を使いながら、この問題を報じました。ライバル紙が報じた特ダネを、報じた社の名前を出して引用するのは、潔いことです。ただし、朝日の名前を出した背後には「誤報だったら朝日の責任ですから」と言い逃れられるという意識があったように見えるのですが、考えすぎでしょうか。

 それはともかく3月12日になって財務省は文書の書き換えを認めました。翌13日の朝刊各紙の1面の表現は分かれました。

 朝日の見出しは「財務省 公文書改ざん」、毎日は「森友14文書 改ざん」、東京も「森友14文書改ざん」でした。財務省の行為を「改ざん」と報じたのです。

 これに対し日経は「答弁に合わせ書き換え」、産経は「森友書き換え 理財局指示」と、いずれも「書き換え」と報じています。読売の見出しは巧妙でした。「森友文書15ページ分削除」となっていて、見出しでは書き換えとも改ざんとも書いていないのです。ただ、本文を読むと「書き換え」の表現が使われています。

     *

 さて、財務省の行為は「書き換え」なのか、「改ざん」なのか。この点で読ませる記事は毎日でした。14日付朝刊で、こう解説しています。

 《「改ざん」の意味について、どの国語辞書も〈字句を書き直す〉という基本の意味に、▽多く不当に改める場合に用いられる(広辞苑)▽普通、悪用する場合にいう(大辞林)▽多く自分の都合のいいように直す意(日本国語大辞典)――と否定的な説明を補う》

 《改ざんの「ざん(竄)」は「穴」と「鼠」が合わさった字(会意文字)だ。大修館書店の「大漢語林」によると〈ねずみ(鼠)が穴にかくれるさまから、一般に、かくれるの意味を表す〉とある。漢和辞典編集者の円満字二郎さんは「竄はもともとは『字句を直す』という中立的な意味だったが『ねずみが巣穴に隠れる』ところから生まれた漢字であり、中国の歴史書にも『こそこそ勝手に字句を直す』というニュアンスで使われているのが目立つ」と話す。実際、竄匿(ざんとく)や竄悪(ざんあく)など否定的な熟語が多い》

 なるほど。改竄の「竄」の字が常用漢字でないため、各紙は「改ざん」と表記。これでは悪質さが伝わって来ません。

 ただ産経は、13日の1面の見出しで「書き換え」という表現を使っていましたが、他紙の社説に当たる「主張」欄で、〈都合の悪いことを隠すため、公文書をこっそりと書き換えるのは改竄というべきである〉と書いています。改竄にはルビが振ってあります。この手法はいいですね。元の字がどんなものかわかります。

     *

 その後、産経は14日付朝刊で、記事の表記が「改竄」に統一されました。社内で意思統一が行われたのでしょうか。財務省が「書き換え」と発表したからといって、新聞社がそれに従う必要はありません。産経は朝日や毎日、東京に遅れたものの、財務省の行為を批判的に報じる姿勢が明確になりました。

 一方、読売と日経は、その後も「書き換え」を使ってきましたが、安倍首相の答弁で表記が変わりました。3月26日の参院予算委員会で、安倍首相は〈今回の書き換えについて、「改ざんという指摘を受けてもやむを得ないのではないか」との認識を示した〉(読売夕刊1面)のです。

 その結果、翌27日付の朝刊1面で読売には〈学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題で〉という表現が登場しました。日経も27日付朝刊2面で〈決裁文書を財務省が改ざんした問題で〉と書きました。

 新聞社としての独自の判断をせずに財務省の発表通り「書き換え」と書き続け、安倍首相が認めた途端に「改ざん」と“書き直す”。新聞社として恥ずかしくはないですか。

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