「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

22正午:有症状7096(+224)入院9869(+286、確認中4229)重症241(+9)死亡277(+91)全国集計299(+16)/都感染3439(+132)重症62(+1)死亡81(+0)

2020-04-23 20:02:23 | 新型コロナウイルス感染症:感染の広がり状況

1、良い情報ですが、4/18(土)から東京都の退院(療養期間経過を含む)が急増しています!そして、4/22(水)から厚労省の統計の退院も一日あたり684人急増し始めました。
 東京都の入院中のかたが、4/21(火)2601人から、4/22(水)2461人と140人減少しました!

退院した方:

厚労省
4/20(月)1239(+80)、4/21(火)1356(+117)4/22(水)2040(+684

東京都
 4/17(金)52(+0)、4/18(土)297(+245)、4/19(日)297(+0)4/20(月)600(+303)、4/21(火)625(+25)


2、良い情報、PCR陽性者(一日増加500人台→300人台)、入院患者数の増加(一日増加500人前後→200人台)が、少し減少しているかもしれません。

 しかし、院内感染が増加しており、気は抜けないと考えます。

 PCR陽性者数が少ないのは、そもそも検査数が少ないからではないかと、京都大学山中教授は、分析をしています。
 → https://www.covid19-yamanaka.com/cont3/16.html

山中先生:



3、死亡者数に、都道府県集計/報道機関集計と厚労省で大きなずれ(約100人の差)が生じていました。4/22は、解消に向かい、22人の差へ。
 おそらく、厚労省が、その差を詰めた作業をしたため、4/21(火)186→4/22(水)277へと一日あたりの死亡者数の増加は91人と計算上は急増しました。

 では、なぜ、厚労省が、差を縮める努力ができたのか。おそらく、「新型コロナウイルス感染症対策本部(第 30 回)」https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020422.pdfが同日開催されたため、それに間に合わせる事情があったのではないかと推察致します。
 逆に考えると、毎日更新される死亡者数は多少不正確になったとしても、政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部」で出される資料には、厚労省が把握する正確な死亡者数が出されると言えます。

●厚労省が言う日本の死亡者数(①)
4/19(日)161 4/20(月)171(+10)、4/21(火)186(+15)、4/22(水)277(+91)

●厚労省が言う都道府県の死亡者合計(②)
4/19(日)210 4/20(月)223(+13)、4/21(火)244(+21)、4/22(水)記載なし

●厚労省の死亡者数と都道府県集計の死亡者数との差(②-①)

4/19(日)49 4/20(月)52(+3)、4/21(火)58(+6)、4/22(水)算出できず。

●全国紙が言う都道府県の死亡者合計
4/19(日)238 、4/20(月)263(+25)、4/21(火)283(+20)、4/22(水)299(+16)


*死亡者合計は、4/22(水)277(+17)と記載しているところの厚労省の説明抜粋:「※4 退院した者のうち616名、死亡者のうち74名については、個々の陽性者との突合作業中。従って、入退院等の状況の合計とPCR検査陽性者数は一致しない。」



4、人工呼吸器等重症のかたも徐々に増えています。

4/22(水)全国241(+9)、東京62(+1)
4/21(火) 全国232(+1)、  東京61(+1)
4/20(月)全国231(+14)、東京60(+3)


5、4/19(日)都の感染者が3000人を超える。

 4/22報道都内墨東病院(三次救急)の医師7人感染など医療関係者の感染増加。深刻な問題。

6、致死率 4/19(日)

報道238/10804→2.2%、

厚労省データ:161+13/10361+712→1.6%(クルーズ船入れて)、161(死亡者)/10361(PCR陽性者)→1.6%(クルーズ船除く)

7、入院を必要とする方で入院待機中のかたが300名近くになってきています。
  1で延べたように、退院するかたが増えたので、解消されることを願っています。

4/20(月)297(+30)、4/21(火)307(+10)、4/22(水)329(+22)


8、報道では、
①救急車の受け入れ先が決まらない問題、
②親が感染した場合の子どもの受け入れ先の問題、
③がん専門病院でも手術が先延ばしになっている問題
などなど難しい問題が、いくつも浮上してきています。




********第16週の動き(4/13-4/19)*************

・4/18(土)に感染者が1万人を超えました。5千人から倍になるのに9日間でした。
 なお、1千人超えるまで1月中旬の初感染から2ヶ月、1千人から1万人は1ヶ月たらず。

・4/18(土)分から、都の退院記載の手法が変わりました。

 退院:「療養期間経過を含む」となりました。

 東京都の退院者の急増の理由:4/17(金)52(+0)⇒4/18(土)297(+245)

・4/18(土)日本医師会に、有識者会議設置。

・日本の新型コロナウイルス感染症の最新の知見の集大成:
 4/18(土)第94回日本感染症学会学術講演会 特別シンポジウム 13:25-16:50

 ⇒ 重要動画: https://www.youtube.com/user/kansenshoorjp

・4/16(木)国の方針が一転、全国での緊急事態宣言へ。

・入院患者数の増加の勢いが止まらず。4/12(日)以降も、新規入院患者は、一日700人〜400人で増加。ただし、火曜日はいつも減少する曜日で、4/14(火)6683(+329)、この減少は、次の日以降、下がるかどうかをみなければ、判断できません。4/15(水)7080(+399)、4/16(木)7511(+437)、4/17(金)8007(+414)、4/18(土)8572(+493)4/19(日)9041(+469)で再度、今は、指数関数的ではなく、直線的な増加傾向。

・死亡者数に、都道府県と厚労省でずれが生じています。厚労省の現場の皆様、都道府県の皆様、報道機関の皆様、統計をよろしく御願い致します。
 厚労省161(+7) (クルーズ船死亡者数13 4/18 18:00 )

 都道府県集計238(+14) 全国紙4/18 23:00 、クルーズ船除く
 東京都63(+7)

 (4/19段階の厚労省の説明:※4 都道府県から公表された死亡者数の合計は210名であるが、うち49名については個々の陽性者との突合作業中のため、計上するに至っていない。

 
・重症患者は、例えば、4/12(日)では、うち129人、割合で129/5866⇒2.2%だけど、症状確認中が、2515人、2515/5866⇒42.9%であり、症状確認中の中でどれだけ重症患者を見落しているかによるため、重症患者が少ないとは評価できないと考えています。


・東京都の動き1週間のダイジェスト映像解説:https://www.youtube.com/watch?v=t1ioo8F_eoY&feature=youtu.be


・医療崩壊をなんとしても食い止めねばなりません。選手村特に賃貸棟だけでも、一時滞在施設にしていきたいものです。金城先生のまとめ↓

金城 謙太郎先生



・4/15 都の緊急補正予算 https://www.youtube.com/watch?v=tMuymTIobfo
 ⇒補正予算の詳細:都令和2年度4月補正予算、緊急対策8000億円の内3574億円(感染拡大防止協力金960億円、医療提供体制確保129億、中小企業制度融資等1964億円など)



*******第15週4/6-4/12の動き******

 4/7(火)緊急事態宣言が発令されました。4/8(水)0時より都の緊急事態措置が実施されました。⇒小池知事解説:https://www.youtube.com/watch?v=dUidT4gcDLo
 4/10(金)都から企業への休業協力要請(休業要請ではない)が出されました。→対象施設https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1007617/1007679.html

 区のほうでも、施設の対応がなされています。⇒第9報新型コロナウイルス情報2020.4.8:緊急事態宣言を受けて、中央区内保育園・認定こども園、幼稚園、小中学校、学童保育、プレディなどの対応について

 入院患者が、3/28(土)以降、4/2(木)までは、一日150~250人4/3(金)から一日約200〜350人で増えているところが、たいへん気がかりです。4/3(金)224人の増加、4/4(土)251人増加。4/5(日)は、一日300人の入院を超え326人増加。そして4/6(月)は、372人増加。4/7(火)は、215人増加、4/8(水)は、340人増加。4/9(木)は、さらに増加の幅が、450人を超え一日454人増加。4/10(金)は、550人を超え547人の4545人。4/11(土)は、600人を超え5149人へ。4/12(日)は、700人を超え、5866人へ。
 症状確認できてないかたの数2199人、厚労省も重症度の確認がたいへん難しくなっている状況。この中に、重症化のかたは含まれていないのだろうか。
 入院治療が必要だけど、待機中60(+14)。この数字もまた、増えないことを祈ります。(入院の満床状況:https://www.stopcovid19.jp/

 厳しさが増しています。区立小学校が4/6(月)入学式・始業式。
 その後、分散登校・幼稚園の通常開園となっていましたが、4/6(月)急きょ、中止となりました。
 緊急事態宣言後、保育園も休園へ、ただし職業は特定せず保育の必要性が生じる児は預かる方針。

 なお、近隣で自宅療養・ホテル滞在https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57714620W0A400C2000000?s=4されるかたのご不安につきましては、地域医療を守る一開業医の役割として、ご相談をお受けさせていただきます。クリニックへお電話下さい。(小坂こども元気クリニック・病児保育室 電話03-5547-1191、fax03-5547-1166)
 各病院において、軽症者のベッドを早く開けて、重症者の受け入れができますことを願っています。

髙木恒太朗先生:



緊急事態宣言を受け、私たちがなすべきこと:

関連記事参照:

第9報新型コロナウイルス情報2020.4.8:緊急事態宣言を受けて、中央区内保育園・認定こども園、幼稚園、小中学校、学童保育、プレディなどの対応について

中央区内認可保育園・認定こども園は臨時休園となります。就労等の状況により家庭保育が困難な保護者には、これまで通りの保育を実施。4/13(月)~5/6(水)

第8報新型コロナウイルス情報2020.4.7:「緊急事態宣言」を受けて。感染拡大を乗り切るために。

新型コロナウイルス感染症に関する論文、論説、記事、提言及び力付ける言論・音楽 



********全体の動き***********
4/11(土)国が、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針 令和2年3月 28 日(令和2年4月 11 日変更)を出す。第28回対策本部会議 https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_0411.pdf

4/10(金)都から企業への休業協力要請(休業要請ではない)が出された。https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/655/20200410_2.pdf
    都は、第19回「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」実施

4/8(水)都が「緊急事態措置」を0時より開始。中央区も保育園など利用の方針を打ち出す。

4/7(火)
・緊急事態宣言発令。→受けて東京都は、第18回「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」実施、「東京都新型コロナウイルス感染症対策審議会」https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/628/2020040704.pdfが設置された。資料:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007288/1007628.html
・緊急事態宣言に関連して、コールセンター(名称:東京都緊急事態措置相談センター)を都が開設し、都民や事業者の疑問や不安に対応。電話03-5388-0567(毎日、9-19時)
4/6(月)緊急事態宣言に向けた体制整備に関し、都が第17回「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」実施。https://tokyodouga.jp/OMOfz4272Kk.html、資料https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007288/1007612.html
4/5(日)都知事が、国の決断を待つ旨の発言。
4/4(土) 東京都の感染者発生が、一日100人を超えた。
4/3(金)学校再開の文科省の指針Q&A更新 https://www.mext.go.jp/content/20200403-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

4/1(水)・東京都が、都立学校における春季休業の終了日の翌日から令和2年5月6日までの間の臨時休業措置 (区市町村には都の措置を参考に協力を要請)https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/571/2020040109.pdf

・乳児の重症例(山梨県)の報道あり。
・都が、区市町村別の発生状況を発表
・国の対策会議で、医療崩壊を議論、緊急事態宣言は出す状況でない。医師会は「医療的危機的状態」、静岡市の感染症指定病院満杯。
・専門家会議開催、記者会見映像。https://www.youtube.com/watch?v=50-sux3BdDohttps://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf

3/31(火)閣議後の大臣会見冒頭で、萩生田大臣が、新学期からの学校再開に向けた方針について発言。感染拡大の地域には臨時休業の対応もありうる。
3/30(月)志村けん氏、亡くなられた(2020.3.29 23:10都内病院)旨の報道。五輪2020.7.23、パラ2020.8.24開幕IOC・IPCと決定。
3/28(土)、3/29(日)首都圏外出自粛
3/28(土)政府、『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針』策定https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020328.pdf

3/27(金)小池都知事、選手村をコロナ患者の一時滞在施設にと提案

3/26(木)夕刻、都知事、首相へ都の緊急要望。https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/536/2020032709.pdf
          国は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、「新型コロナウイルス感染症対策本部」設置
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020326.pdf
      首都圏一円「移動自粛」 5都県知事が共同で要請。https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/536/2020032710.pdf

3/25(水)夕刻、都知事「感染爆発の重大局面」の緊急記者会見。

3/24(火)東京五輪、1年間程度延期へ。

*******予定************

4/12(日)大規模イベントなど現在の対応方針を継続
→都による緊急事態措置 https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/655/20200410_2.pdf
都民4/7(火)〜5/6(水)まで(新型インフルエンザ等対策特別措置法第45条第1項)
企業4/11(土)〜5/6(水)まで(新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項)

*******区立学校・幼稚園の予定****
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/1de7ebe0f0ca94e790530adea3e8e7fb

(1)入学式、始業式 当初予定通り実施
●入学式・入園式
小学校 4/6(月) →校庭などを用い感染に配慮しつつ、予定通り実施。
中学校 5/7(木)実施予定
幼稚園 5/8(金)実施予定
宇佐美学園入園式 5/9(土)午後、城東小学校において実施予定

●始業式
小学校 4/6(月) →校庭などを用い感染に配慮しつつ、予定通り実施。
中学校 4/6(月) →校庭などを用い感染に配慮しつつ、予定通り実施。
幼稚園 5/7(木)実施予定

(2)休校・休園について
●始業式後、学校は、ゴールデンウイーク明けまで休業(4/7(火)~5/6(水))

●幼稚園・認可保育園・認定こども園も、4/7(火)~5/6(水)の期間を臨時休業、預かりの必要な子は預かる
 認証保育園は、休園のところと、登園自粛がある。



*******医療体制********

最新:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020328.pdf

指定医療機関:感染症指定医療機関の状況: https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html

入院状況:https://www.stopcovid19.jp/

ICUベッド数国際比較:https://www.statista.com/chart/21105/number-of-critical-care-beds-per-100000-inhabitants/


******数字、良い傾向は、青。悪い傾向は、赤**********

●PCR陽性率(一日のPCR検査実施人数に占める陽性者の割合)
注:ある一日の単発の陽性率であり、ひとつの目安です。日々変化します。

4/20(月)361/3909→9.2%、4/21(火)363/7826→4.6%、4/22(水)371/6037→6.1%

4/13(月)530/1321→40.1%、4/14(火)315/10849→2.9%、4/15(水)457/4685→9.8%、4/16(木)488/6467→7.5%、4/17(金)503/5669→8.9%、4/18(土)557/4953→11.2%、4/19(日)557/1491→37.4%

4/6(月)383/1533→25.0%、4/7(火)252/9139→2.8%、4/8(水)351/6187→5.7%、4/9(木)511/2889→17.7%、4/10(金)579/4384→13.2%、4/11(土)658/6120→10.6%、4/12(日)743/2490→29.8%
3/30(月)176/206→85.4%、3/31(火)87/3531→2.5%、4/1(水)225/2011→11.2%、4/2(木)206/2→計算に意味なし、4/3(金)236/2821→8.4%、4/4(土)318/3436→9.3%、4/5(日)326/1757→18.6%
3/23(月)43/112⇒38.4%、3/24(火)39/4090⇒0.93%、3/25(水)65/909⇒7.2%、3/26(木)98/1650⇒5.9%、3/27(金)⇒96/1834⇒5.2%、3/28(土)112/1459⇒7.7%、3/29(日)194/296→65.5%
3/16(月)33/43 ⇒76.7%、3/17(火)15/3416⇒0.4%、3/18(水)44/203⇒21.7%、3/19(木)39/453⇒8.6%、3/20(金)36/3943⇒0.9%、3/21(土)53/119⇒44.5%、3/22(日)39/128⇒30.5%
3/14(土)40/859⇒4.7%、3/15(日)63/107⇒58.9%、

●全体でみると
4/20(月)10751/116725→9.2%、4/21(火)11119/124550→8.9%、4/22(水)11496/130587→8.8%

4/13(月)7255/78702→9.2%、4/14(火)7645/89551→8.5%、4/15(水)8100/94236→8.6%、4/16(木)8582-100703→8.5%、4/17(金)→9167/106372→8.6%、4/18(土)9795/111325→8.8%、4/19(日)10361/112816→9.2%

4/6(月)3654/46172→7.9%、4/7(火)3906/55311→6.2%、4/8(水)4257/61498→6.9%、4/9(木)4768/64387→7.4%、4/10(金)5347/68771→7.8%、4/11(土)6005/74891→8.0%、4/12(日)6748/77381→8.7%

3/30(月)1866/28966→6.4%、3/31(火)1953/32497→6.0%、4/1(水)→2178/34508→6.3%、4/2(木)2381/34510→6.9%、4/3(金)2617/39446→6.6%、4/4(土)2935/42882→6.8%、4/5(日)3271/44639→7.3%

3/23(月)1089/20340⇒5.4%、3/24(火)1128/24430⇒4.6%、3/25(水)1193/23521⇒5.1%、3/26(木)1292/25171⇒5.1%、3/27(金)1387/27005⇒5.1%、3/28(土)1499/28464⇒5.3%、3/29(日)1693/28760→5.9%
3/15(日)777/13026⇒6.0%、3/16(月)809/13068⇒6.2%、3/17(火)824/16484⇒5.0%、3/18(水)868/15354⇒5.7%、3/19(木)907/14901⇒6.0%、3/20(金)943/18844⇒5.0%、3/21(土)996/18963⇒5.3%、3/22(日)1046/20228⇒5.2%

●PCR検査陽性者
4/20(月)10751(+361)、4/21(火)11119(+363)4/22(水)11496(+371)

4/13(月)7255(+530)、4/14(火)7645(+315)、4/15(水)8100(+457)、4/16(木)8582(+488)、4/17(金)9167(+503)、4/18(土)9795(+557)、4/19(日)10361(+557)

4/6(月)3654(+383)、4/7(火)3906(+252)、4/8(水)4257(+351)、4/9(木)4768(+511)、4/10(金)5347(+579)、4/11(土)6005(+658)、4/12(日)6748(+743)
4/4(土)2935(+318)、4/5(日)3271(+336)

●有症状者
4/20(月)6656(+286)、4/21(火)6869(+208)、4/22(水)7096(+224)

4/13(月)4552(+272)、4/14(火)4794(+171)、4/15(水)5036(+243)、4/16(木)5354(+322)、4/17(金)5738(+335)、4/18(土)6056(+290)、4/19(日)6353(+286)

4/6(月)2429(+190)、4/7(火)2586(+157)、4/8(水)2806(+220)、4/9(木)3109(+303)、4/10(金)3485(+376)、4/11(土)3914(+429)、4/12(日)4302(+388)
3/30(月)1466(+68)、3/31(火)1494(+28)、4/1(水)1623(+129)、4/2(木)1723(+100)、4/3(金)1838(+115)、4/4(土)2051(+213)、4/5(日)2239(+188)


●入院を必要とするかたの増加(増加の減少に青):
4/20(月)9341(+272)、4/21(火)9577(+231)4/22(水)9869(+286)

4/13(月)6354(+511)、4/14(火)6683(+329)、4/15(水)7080(+399)、4/16(木)7511(+437)、4/17(金)8007(+414)、4/18(土)8572(+493)、4/19(日)9041(+469)

4/6(月)2989(+372)、4/7(火)3204(+215)、4/8(水)3544(+340)、4/9(木)3998(+454)、4/10(金)4545(+547)、4/11(土)5149(+604)、4/12(日)5866(+743)
3/30(月)1388(+171)、3/31(火)1473(+85)、4/1(水)1649(+176)、4/2(木)1816(+167)、4/3(金)2040(+224)、4/4(土)2291(+251)、4/5(日)2617(+326)
3/23(月)674(+22)⇒3/24(火)693(+19)⇒3/25(水)743(+50)⇒3/26(木)774(+31)⇒3/27(金)837(+63)⇒3/28(土)978(+141)、3/29(日)1217(+239)
3/16(月)550(+15)⇒3/17(火)556(+6)⇒3/18(水)579(+23)⇒3/19(木)590(+11)⇒3/20(金)614(+12)⇒3/21(土)650(+36)⇒3/22(日)652(+2)
3/9(月)345(+9)⇒3/10(火)362(+17)⇒3/11(水)392(+30)⇒3/12(木)434(+42)⇒3/13(金)468(+34)⇒3/14(土)497(+29)⇒3/15(日)536(+39)



●そのうち重症度の確認中のかた(A)
4/20(月)573(-8)、4/21(火)599(+26)、4/22(水)589(-10)

4/13(月)623(+47)、4/14(火)617(-6)、4/15(水)583(-34)、4/16(木)550(-31)、4/17(金)560(+10)、4/18(土)597(+38)、4/19(日)581(-16)

4/6(月)386(+13)、4/7(火)414(+28)、4/8(水)378(-36)、4/9(木)356(-22)、4/10(金)442(+86)、4/11(土)558(+116)、4/12(日)576(+18)

3/30(月)380(+57)、410(+30)、4/1(水)417(+7)、4/2(木)418(+1)、4/3(金)456(+38)、4/4(土)389(-67)、4/5(日)373(-16)
3/23(月)187(+4)⇒3/24(火)185(-2)⇒3/25(水)203(+18)⇒3/26(木)202(-1)⇒3/27(金)203(+1)⇒3/28(土)224(+21)⇒3/29(日)323(+99)
3/16(月)194(+4)⇒3/17(火)182(-12)⇒3/18(水)187(+5)⇒3/19(木)175(-12)⇒3/20(金)182(+7)⇒3/21(土)185(+3)⇒3/22(日)183(-2)
3/9(月)121(+19)⇒3/10(火)120(-1)⇒3/11(水)161(+41)⇒3/12(木)166(+5)⇒3/13(金)158(-8)⇒3/14(土)161(+3)⇒3/15(日)190(+29)

●そのうち症状有無確認中(B)
4/20(月)3391(+68)、4/21(火)3517(+126)、4/22(水)3640(+123)

4/13(月)2172(+233)、4/14(火)2290(+118)、4/15(水)2483(+193)、4/16(木)2620(+137)、4/17(金)2795(+144)、4/18(土)3079(+240)、4/19(日)3323(+245)

4/6(月)885(+177)、4/7(火)972(+87)、4/8(水)1091(+119)、4/9(木)1263(+172)、4/10(金)1438(+175)、4/11(土)1641(+203)、4/12(日)1939(+298)

4/1(水)311(+85)、4/2(木)386(+75)、4/3(金)492(+106)、4/4(土)573(+81)、4/5(日)708(+135)

●確認中(A)と症状有無確認中(B)の和(A+B)
4/20(月)3964(+60)、4/21(火)4116(+152)、4/22(水)4229(+113)

4/13(月)2795(+280)、4/14(火)2907((+112)、3066(+159)、4/16(木)3170(+104)、4/17(金)3355(+185)、4/18(土)3676(+321)、4/19(日)3904(+228)

4/6(月)1271(+190)、4/7(火)1386(+115)、4/8(水)1469(+83)、4/9(木)1619(+150)、4/10(金)1880(+261)、4/11(土)2199(+319)、4/12(日)2515(+316)

4/1(水)728(+92)、4/2(木)804(+76)、4/3(金)948(+144)、4/4(土)962(+14)、4/5(日)1081(+119)



●入院を必要とする方で入院待機中のかた
4/20(月)297(+30)、4/21(火)307(+10)、4/22(水)329(+22)

4/13(月)148(+71)、4/14(火)153(+5)、4/15(水)160(+7)、4/16(木)177(+17)、4/17(金)219(+31)、4/18(土)238(+16)、4/19(日)267(+29)

4/6(月)20(+7)、4/7(火)35(+15)、4/8(水)39(+4)、4/9(木)43(+4)、4/10(金)50(+7)、4/11(土)64(+14)、4/12(日)77(+13)
4/1(水)9(−4)、4/2(木)9(+0)、4/3(金)10(+1)、4/4(土)13(+3)、4/5(日)13(+0)

●退院したかたの増加
4/20(月)1239(+80)、4/21(火)1356(+117)、4/22(水)2040(+684)

4/13(月)799(+15)、4/14(火)853(+54)、4/15(水)901(+48)、4/16(木)935(+34)、4/17(金)1012(+77)、4/18(土)1069(+58)、4/19(日)1159(+91)

4/6(月)592(+8)、4/7(火)622(+30)、4/8(水)632(+10)、4/9(木)685(+53)、4/10(金)714(+29)、4/11(土)762(+48)、4/12(日)784(+22)
3/30(月)424(+0)、3/31(火)424(+0)、4/1(水)472(+48)、4/2(木)505(+33)、4/3(金)514(+9)、4/4(土)575(+61)、4/5(日)584(+9)
3/23(月)247(+12)⇒3/24(火)263(+16)⇒3/25(水)272(+9)⇒3/26(木)320(+48)⇒3/27(金)331(+11)⇒3/28(土)404(+73)⇒3/29(日)424(+20)
3/16(月)139(+5)⇒3/17(火)144(+5)⇒3/18(水)161(+17)⇒3/19(木)184(+23)⇒3/20(金)193(+9)⇒3/21(土)198(+5)⇒3/22(日)235(+37)

●今までに重症から軽~中等症へ改善したかた(増加に青):
4/20(月)56(+2)、4/21(火)56(+0)、4/22(水)56(+0)

4/13(月)40(+0)、4/14(火)40(+0)、4/15(水)44(+4)、4/16(木)48(+4)、4/17(金)52(+4)、4/18(土)54(+2)、4/19(日)54(+0)

4/6(月)38(+0)、4/7(火)38(+0)、4/8(水)38(+0)、4/9(木)39(+1)、4/10(金)40(+2)、4/11(土)40(+0)、4/12(日)40(+0)
3/30(月)38(+12)、3/31(火)38(+0)、4/1(水)38(+0)、4/2(木)38(+0)、4/3(金)38(+0)、4/4(土)38(+0)、4/5(日)38(+0)
3/23(月)19(+0)⇒3/24(火)20(+1)⇒3/25(水)20(+0)⇒3/26(木)24(+4)⇒3/27(金)26(+2)⇒3/28(土)26(+0)⇒3/29(日)26(+0)
3/16(月)13(+0)⇒3/17(火)13(+0)⇒3/18(水)16(+3)⇒3/19(木)17(+1)⇒3/20(金)17(+0)⇒3/21(土)18(+1)⇒3/22(日)19(+1)

●人工呼吸器等重症(死亡に伴う減少を赤字)
4/20(月)231(+14)、4/21(火)232(+1)、4/22(水)241(+9)

4/13(月)135(+8)、4/14(火)152(+17)、4/15(水)168(+16)、4/16(木)193(+25)、4/17(金)207(+14)、4/18(土)211(+4)、4/19(日)217(+6)

4/6(月)79(+9)、4/7(火)80(+1)、4/8(水)99(+19)、4/9(木)109(+10)、4/10(金)117(+8)、4/11(土)122(+5)、4/12(日)129(+7)
3/30(月)59(+0)、3/31(火)59(+0)、4/1(水)60(+1)、4/2(木)62(+2)、4/3(金)64(+2)、4/4(土)69(+5)、4/5(日)70(+1)
3/23(月)54(-3)⇒3/24(火)55(+1)⇒3/25(水)57(+2)⇒3/26(木)56(-1)⇒3/27(金)56(+0)⇒3/28(土)60(+4)⇒3/29(日)59(-1)
3/16(月)41(+5)⇒3/17(火)46(+5)⇒3/18(水)46(+0)⇒3/19(木)49(+3)⇒3/20(金)50(+1)⇒3/21(土)55(+5)⇒3/22(日)57(+2)

●厚労省が言う日本の死亡者数(あ)
4/20(月)171(+10)、4/21(火)186(+15)、4/22(水)277(+91)

4/13(月)102(+4)、4/14(火)109(+7)、4/15(水)119(+10)、4/16(木)136(+17)、4/17(金)148(+12)、4/18(土)154(+6)、4/19(日)161(+7)

4/6(月)73(+3)、4/7(火)80(+7)、4/8(水)81(+1)、4/9(木)85(+4)、4/10(金)88(+3)、4/11(土)94(+6)、4/12(日)98(+4)

3/30(月)54(+2)、3/31(火)56(+2)、4/1(水)57(+1)、4/2(木)60(+3)、4/3(金)63(+3)、4/4(土)69(+6)、4/5(日)70(+1)
3/23(月)41(+5)⇒3/24(火)42(+1)⇒3/25(水)43(+1)⇒3/26(木)45(+2)⇒3/27(金)46(+1)⇒3/28(土)49(+3)⇒3/29(日)52(+3)

●厚労省が言う都道府県の死亡者合計(い)
4/20(月)223、4/21(火)244(+21)、4/22(水)記載なし

●厚労省の死亡者数と都道府県集計の死亡者数との差(あ-い)

4/20(月)52、4/21(火)58(+6)、4/22(水)算出できず。

●全国紙が言う都道府県の死亡者合計
4/20(月)263(+25)、4/21(火)283(+20)、4/22(水)299(+16)

4/14(火)162(+30)、4/15(水)179(+17)、4/16(木)191(+12)、4/17(金)207(+16)、4/18(土)224(+17)、4/19(日)238(+14)

●致死率 

4/19(日)報道238/10804→2.2%、厚労省データ:161+13/10361+712→1.6%(クルーズ船入れて)、161(死亡者)/10361(PCR陽性者)→1.6%(クルーズ船除く)

4/12(日)報道138/7268→1.9% 、98+12/6748+712→1.5%(クルーズ船入れて)、98(死亡者)/6748(PCR陽性者)→1.4%(クルーズ船除く)

4/5(日)  報道93/3774→2.5%、70+11/3271+712→2.0%(クルーズ船入れて)、70(死亡者)/3271(PCR陽性者)→2.1%(クルーズ船除く)
3/29(日) 55/1680→3.3%、52/1693→3.1%
3/22(日) 49/1813⇒2.7%、36/1046⇒3.4%
3/15(日) 31/1515⇒2.0%、22/777⇒2.8%

<東京都の感染者発生数>4/22 23:00更新版
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

●陽性者数(累計)(増加率減少に青色)
4/20(月)3184(+102)、4/21(火)3307(+123)、4/22(水)3439(+132)

4/13(月)2158(+90)、4/14(火)2319(+161)、4/15(水)2446(+127)、4/16(木)2595(+149)、4/17(金)2794(+199)、4/18(土)2975(+181)、4/19(日)3082(+107)

4/6(月)1116(+83)、4/7(火)1195(+79)、4/8(水)1338(+143)、4/9(木)1519(+181)、4/10(金)1705(+186)、4/11(土)1902(+197)、4/12(日)2068(+166)

4/4(土)891 人、4/5(日)1033(+142)

●入院中
4/20(月)2507(-207)、4/21(火)2601(+94)、4/22(水)2461(-140)

4/13(月)2064(+90)、4/14(火)2220(+156)、4/15(水)2341(+121)、4/16(木)2487(+146)、4/17(金)2679(+192)、4/18(土)2610(+69)、4/19(日)2714(+104)

4/6(月)1034(+83)、4/7(火)1112(+78)、4/8(水)1251(+139)、4/9(木)1431(+180)、4/10(金)1613(+182)、4/11(土)1810(+197)、4/12(日)1974(+164)
4/4(土)817 人、4/5(日)951(+134)
 
●重症
4/20(月)60(+3)、4/21(火)61(+1)、4/22(水)62(+1)

4/13(月)40(+3)、4/14(火)40(+0)、4/15(水)42(+2)、4/16(木)50(+8)、4/17(金)54(+4)、4/18(土)55(+1)、4/19(日)57(+2)

4/6(月)27(+3)、4/7(火)27(+0)、4/8(水)29(+2)、4/9(木)30(+1)、4/10(金)31(+1)、4/11(土)34(+3)、4/12(日)37(+3)
4/4(土)22 人、4/5(日)24(+2)

●死亡
4/20(月)77(+6)、4/21(火)81(+4)、4/22(水)81(+0)

4/13(月)42(+0)、4/14(火)47(+5)、4/15(水)53(+6)、4/16(木)56(+3)、4/17(金)63(+7)、4/18(土)68(+5)、4/19(日)71(+3)

4/6(月)30(+0)、4/7(火)31(+1)、4/8(水)35(+4)、4/9(木)36(+1)、4/10(金)40(+4)、4/11(土)40(+0)、4/12(日)42(+2)
4/4(土)23 人、4/5(日)30(+7)

●退院(4/18分から療養期間経過を含む)
4/20(月)600(+303)、4/21(火)625(+25)、4/22(水)897(+272)、

4/13(月)52(+0)、4/14(火)52(+0)、4/15(水)52(+0)、4/16(木)52(+0)、4/17(金)52(+0)、4/18(土)297(+245)、4/19(日)297(+0)

4/6(月)52(+0)、4/7(火)52(+0)、4/8(水)52(+0)、4/9(木)52(+0)、4/10(金)52(+0)、4/11(土)52(+0)、4/12(日)52(+0)
/4(土)51 人、4/5(日)52(+1)



<中央区の感染者発生状況>
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/

4/20(月)68(+1)、4/21(火)70(+2)、4/22(水)73(+3)、

4/13(月)39(+3)、4/14(火)51(+12)、4/15(水)53(+2)、4/16(木)56(+3)、4/17(金)58(+2)、4/18(土)65(+7)、4/19(日)67(+2)

4/6(月)28、4/7(火)29、4/9(木)31、4/10(金)33、4/11(土)35、4/12(日)36(+1)

4/1(水)19、4/5(日)25、

区内施設発生報告:

4/24 https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/kaigo/jigyosya/virus/aioihassei.html
4/21 http://www.aioinosato.jp/pdf/info0421.pdf?fbclid=IwAR1lt0rZLenI0jramsEiDl5Yz31EMYVa230C41mDjhJNHPreVVeLTlW7-KI
4/20 https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/jinjigyoseinouneijyokyo/_user_syokuin_20200420.html
*************
都 https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

区別:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/

厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202004.html

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☆免疫学がご専門の大阪大学名誉教授平野俊夫先生の論説2020.4.22 COVID-19がただの風邪になる日

2020-04-23 19:02:49 | 【各論】新型コロナ 治療薬とワクチン

 免疫学がご専門の大阪大学名誉教授 平野俊夫先生の論説です。


**********************
http://toshio-hirano.sakura.ne.jp/Hirano/Blog/entori/2020/4/22_dibaoCOVID-19zhi_liao_yao_kai_fano_xian_zhuang.html

第5報: COVID-19がただの風邪になる日

なぜCOVID-19はこれほど恐れられているのか

〜過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!〜

平野俊夫、2020年4月22日

 

イタリアやニューヨーク市の医療崩壊の様子を見ていると社会に恐怖が走り都市封鎖にも市民はじっと耐えている。日本でもついに緊急事態宣言が全国を対象に発出された。5月6日まで日本全体が人と人との接触を8割削減するという目標のもとに冬眠モードに入っている。COVID-19の流行収束までには集団免疫学的観点からはどう考えても2−3年を要する。

 

COVID-19は80%の人は症状がないか軽症で治癒する。15%は重症の肺炎になり、5%はさらに重症で致死的な急性呼吸器不全症候群(ARDS: Acute Respiratory Distress Syndrome)となり死に至る。しかし、COVID-19に罹患してもほとんどの人が死亡することがなくなればどうだろうか?

 

重要な点は20%の感染者におこる肺炎、特にARDSを治療することが可能になればCOVID-19による死亡者が激減する。そうなればCOVID-19もただの風邪、あるいは季節性のインフルエンザ並みになると考えられる。すなわち社会が冬眠状態に陥らなければならないほどの脅威はなくなる。ただの風邪である。

 

どうすればCOVID-19がただの風邪になるのだろうか?

答えは治療薬の開発である。新聞やテレビ番組などで治療薬に関する解説が行われている。その中で、喘息のくすりや、エボラ出血熱の薬、あるいはリュウマチ薬などが有効かもしれないと報じられている。一般の皆さんにはリウマチの薬がCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症) に効果があると聞いて奇異に思われる方が多数おられるのではないかと思う。COVID-19治療薬の現状を簡単に説明したい。

 

治療薬は大きく2つに分類できる。

 

すなわちウイルスの感染や増殖を抑制する抗ウイルス薬と致死的な急性呼吸器不全症候群(ARDS)の治療薬の2種類である。これらは作用機序や投与時期は異なる。

 

抗ウイルス薬があれば、重症の肺炎になるリスクは減少し致死率も減少する。またARDSの治療薬があれば致死率を激減することが出来る。第4報で詳述した抗IL-6受容体抗体製剤(商品名:アクテムラ、関節リュウマチなどの治療薬として臨床で使用されている)はARDSに有効であると考えられている。

 

全く新しい治療薬の開発には通常5年ないし10年は要する。現在最も期待されているのは、リュウマチ治療薬などの既存の治療薬のCOVID-19への転用である。実際、中国で先行した臨床現場でのインフルエンザやエイズ治療薬が一定の効果があったと報告されており、現在世界中で可能性のある既存の様々な治療薬の臨床試験が進められている。これらの結果は今年の夏から年末にかけて判明する予定なので、もし有効な治療薬が見つかれば、早期にCOVID-19に歯止めをかけることが可能となる。

 

抗ウイルス薬

1)ウイルス感染阻害

ウイルスが感染するためには、細胞表面に存在する何らかのタンパク分子に結合する必要がある。この分子をウイルスの受容体という。例えば新型コロナウイルスの受容体はACE2(アンジオテンシン変換酵素2)である。ACE2は体の中では血圧の調節をしている重要な酵素であり、ウイルスのために存在するのではなく、ウイルスが勝手に利用しているだけである。新型コロナウイルスはコウモリのコロナウイルス由来だと言われているが、実際の細胞を使用した研究では、コウモリのACE2にも結合するが人間のACE2にも結合する。しかしネズミのACE2には結合しないので、ネズミには感染しないと考えられる(最もACE2以外にも受容体として働く分子が報告されているので、本当にネズミに感染するか否かは不明である)。エイズウイルスは一部の人には感染しないことが明らかにされている。このような人ではエイズウイルスが受容体として利用する分子の一部が変異しておりエイズウイルスが結合できない。このようにウイルスの受容体はウイルスが感染するには大変重要である。例えばウイルスと受容体の結合を阻害する分子はウイルスの感染を阻止できるので抗ウイルス薬となる。例えば新型コロナウイルスに感染して治癒した人の血清中にはウイルスがACE2に結合するのを阻止することができる抗体が存在することが報告されている。すなわち患者血清中から分離した抗体を治療薬として使用する研究開発はすでに始まっている。

さらに、ウイルスが受容体に結合したのち、ウイルスのスパイクタンパクと呼ばれている分子が細胞膜に存在する酵素で切断される必要がある。この酵素の阻害剤(ナファモスタットやカモスタット)がすでに膵臓炎の治療薬として使用されており、新型コロナウイルスにも効果がある可能性がある。

 

2)ウイルス増殖阻害

細胞に侵入したウイルスが増殖するためにはRNAの複製が必要となる。インフルエンザ治療薬として開発されたアビガンやエボラ出血熱の治療薬として開発されたレムデシビルなどが、現在臨床試験中である。またエイズ治療薬として開発されたカトレラはウイルスの増殖を抑えることができるプロテアーゼ阻害剤で、これも臨床試験が行われている。

抗マラリヤ治療薬のクロロキンやヒドロキシクロロキンもウイルスの増殖や感染を抑える可能性があり、すでにアメリカでは臨床の場での使用が許可されている。

 

急性呼吸器不全症候群(ARDS)治療薬:抗炎症制剤

抗ウイルス薬はウイルスの感染や増殖そのものを阻害する薬剤である。ウイルス感染が起こると自然免疫がまず活性化される。引き続き獲得免疫が活性化され、最終的にウイルスが体から排除される。この間に免疫反応と連動してウイルスの増殖を抑制するのが抗ウイルス薬である。しかし、免疫反応が完全にウイルスを排除できない事態に陥ると、免疫系の暴走が始まりサイトカインストームという現象が起こる。サイトカインの嵐であり、インターロイキン6(IL-6)をはじめ様々な炎症性サイトカインが産生される。このサイトカインストームにIL-6 アンプという機序が関与していることは第4報で詳述した。このサイトカインストーを阻害する薬剤の候補が現在関節リュウマチの治療薬として使用されている抗IL-6受容体抗体製剤(アクテムラ)であり、アメリカでランダマイズ第3相試験が行われている。日本でも計画されている。

 

また喘息の治療薬であるオルベスコも有効である可能性が指摘されている。オルベスコの本体はシクレソニドというステロイドの1種であり炎症を抑制できる。さらにシクレソニドには抗ウイルス作用もあることが報告されている。また他のステロイドにはCOVID-19に対する有効性が報告されていないので、単純にシクレソニドの抗炎症作用がCOVID-19に有効なのか否かは定かではない。喘息は気管支で生じている炎症性疾患である。ARDSは肺で生じている炎症性疾患である。ちなみに関節リュウマチは関節で生じている炎症性疾患である。クロロキンはウイルスの増殖を抑制する効果以外にもIL-6の産生を抑制するなど、炎症を抑制する効果もあり、関節リュウマチなどの治療にも使用されている。これらの薬剤はすべて炎症を抑える薬剤であり、ウイルス感染後期に発症する重症肺炎やARDSに対する効果が期待される。

 

抗ウイルス薬は新型コロナウイルスに効果があっても将来出現する新型ウイルスにたいして効果があるとは限らない。一方、ARDSに効果がある治療方法は、ウイルスが引き金になったとはいえ、生体自身の過剰反応なので、将来新規のウイルスが引き起こすARDSにも効果がある可能性が大きい。また、これらの薬剤は免疫抑制作用があり、感染初期に投与すると逆効果になる可能性もある。

 

致死率は10分の1である可能性がある。

 

3月27日の第一報で説明したように、感染者数が人口の60%に達するまでは収束しないという集団免疫閾値を根拠にすれば、もし何もしなければ世界で42億人が感染し1.9億人が死亡する(3月27日時点での致死率4.6%)。日本では7200万人が感染し252万人が死亡する(3月27日時点での致死率3.5%)と予測した。しかし、この値は致死率が変われば当然変化する。

 

4月21日時点では、世界中で250万人が感染し17万人が死亡した(致死率6.8%)。日本では11,135人が感染し、263人が死亡した(致死率2.4%)。このデーターを使用して再検討すると、世界で2.8億人が死に、日本では170万人が死亡することになる。しかし、この数値も再検討の必要性がある。

 

感染者の数はPCRで確定した数なので、実際はもっと多いと考えられる。現に、昨日アメリカカリフォルニア州のある群で無作為に抽出した人を対象に抗体検査を行ったところ陽性の割合がPCR検査の結果よりも28−55倍多いという試験的な結果が報告された(抗体陽性は現在か過去に感染したことを意味する)。抗体検査はまだ特異性や感度に問題があるので、必ずしも正確ではないが、PCR検査が全員に行われていない現状を考えると、実際の感染者の数はPCR検査の陽性者数よりおそらく10倍以上は多いと考えられる。

 

致死率は死亡者の数を感染者の数で割って算出するので、感染者の数が10倍になれば致死率は現在報告されているそれの10分の1になる。致死率が下がれば、予想される死者の数も当然修正しなければならない。現時点では、世界では最大2800万人、日本では17万人ぐらいが死亡すると考えられる。何れにしても第二次世界大戦以後では最大の危機であることは確かである。

 

収束までには、流行の波を繰り返しながら、2−3年はかかると予想される。これを可能な限り短期間で収束させる決め手はワクチン開発であり、治療薬の開発である。特にARDS の治療方法が確立されればCOVID-19はもはや恐るべき感染症ではなくなる。

 

ワクチン開発に関しては、最短でも一年はかかる。通常は、3年以上かかる。またワクチンが開発されても臨床試験をやらなければ効果があるか否はわからない。さらに副作用があり使用できないこともしばしばである。現在世界中で開発が行われているので、その結果に期待したい。ワクチン開発に成功すれば感染拡大に歯止めをかけることができる。

 

第2報で説明したように、自然免疫を強くする可能性のあるBCGワクチンがCOVID-19発症や重症化を抑制している可能性はある。それは、本日時点でも、人口100万人あたりの死亡者数が、BCG接種国である中国(3人)、韓国(5人)、日本(2人)が、BCG非接種国であるアメリカ(137人)、イタリア(408人)、ベルギー(518人)、オランダ(229人)などと比較して2桁ぐらい少ないことに反映されている可能性がある。すでに、ヨーロッパの一部の国で試みられているように医療関係者や高齢者を中心にBCGワクチンを接種するという選択肢もあるのではないかと考えられる。

 

このように、今回の危機を根本的に解決するために必要な、ワクチン開発、アビガンなどのウイルスの増殖そのものを抑制する薬剤、ウイルス感染などを抑制する薬、さらには急性呼吸器不全症候群(ARDS)の治療薬開発も全く展望がないわけではなく、過度に悲観する必要はない。COVID-19もただの風邪になる可能性もある。

 

しかし、決して楽観してはいけない。最悪のことを想定して対応するのが危機管理の原則である。ワクチンや治療薬が開発されない限り、流行の波はあるにしても収束するまでには2〜3年はかかると考えて、国、組織、個人のレベルでその心構えをするとともに、乗り切る様々な工夫をしていかなければならない。またワクチンやARDSの治療方法の確立に向けて、財源と人を、もっと投入して国をあげて取り組むべきだと考える。現状の事態を打開する正道であり、早期に打開できる唯一の方法でもある。

 
 

2020年4月22日 水曜日

 
 
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☆【退学しないで!】世帯収入・バイト激減!大学生・専門学校生がいま利用できる支援制度【学費・授業料】

2020-04-23 18:56:47 | 社会問題

 学生の利用できる支援制度が整理され記載されています。

→ https://news.yahoo.co.jp/byline/suetomikaori/20200423-00174772/

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感染症専門医  忽那賢志先生からのご忠告です。「個人でのPCR検査キットの使用は控えましょう」

2020-04-23 12:46:00 | 各論:新型インフルエンザに備える

 感染症専門医からのご忠告です。 2020.4.22

 https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200422-00174556/

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都も下水モニターを!論文:「COVID-19流行の程度と下水中のウイルス量との相関有り」アウトブレイクを警告するための安価で非侵襲的な手段となる可能性。

2020-04-23 12:17:51 | 各論:新型インフルエンザに備える

Time course quantitative detection of SARS-CoV-2 in Parisian wastewaters correlates with COVID-19 confirmed cases

 April 17, 2020.

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.12.20062679v1

************************

湯地 晃一郎先生より
 
パリ全域の下水の1ヶ月以上の収集結果により、現在ロックダウン中で疾病伝播の統制下地域におけるCOVID-19流行の程度と、下水中のウイルス量との相関を研究者は検出した。
既に数グループが排水中のコロナウイルス検出を報告済だが、本研究は、臨床現場での爆発的な患者増加の前に、排水中のウイルス濃度の急峻な増加を検出できることを示した初めての研究であると研究者は述べている。アウトブレイクを警告するための安価で非侵襲的な手段となる可能性がある。
査読前論文
Time course quantitative detection of SARS-CoV-2 in Parisian wastewaters correlates with COVID-19 confirmed cases
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イギリスでワクチン臨床試験、間もなく開始 新型ウイルス

2020-04-23 12:08:26 | 【各論】新型コロナ 治療薬とワクチン

https://www.bbc.com/japanese/52377545

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新型コロナウイルス治療薬候補となる既承認薬の発見 ~ネルフィナビルとセファランチン薬剤併用による新型コロナウイルス排除効果~2020.4.22

2020-04-23 10:47:15 | 【各論】新型コロナ 治療薬とワクチン

新型コロナウイルス治療薬候補となる既承認薬の発見
~ネルフィナビルとセファランチン薬剤併用による新型コロナウイルス排除効果~

研究の要旨
東京理科大学大学院理工学研究科応用生物科学専攻 渡士幸一客員教授のグループは、国内外25研究室・プロジェクトの共同研究により、国立感染症研究所で開発されたウイルス培養技術を利用して、既承認薬より新型コロナウイルス増殖を効果的に排除する多剤併用を見出しました。

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☆重要!東京都感染拡大防止協力金【申請受付要項】 ポータルサイトはこちら。申請期間4/22(水)~6/15(月)

2020-04-23 09:50:09 | 社会問題

 4/22都議会で、補正予算が成立し、「東京都感染拡大防止協力金制度」が立ち上がりました。

 ポータルサイトから、web申し込みが可能です。

 ⇒ https://www.tokyo-kyugyo.com/

 都知事自身によるサイトの解説:https://www.youtube.com/watch?v=oIhGRWJKvII

 電話相談など:東京都による詳細説明:「感染拡大防止協力金」について。忘れないで申請して下さい!受付開始4/22~、協力金の支給5月上旬~相談電話03-5388-0567

 上記電話などしてもうまくいかない場合は、私にもご相談下さい。

 小坂和輝:電話03-5547-1191、fax03-5547-1166、メール kosakakazuki@gmail.comなど。匿名ご希望ならツイッター或はブログコメント欄へ。

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☆しっかりと、PCR検査を行い、感染を制御する時期へ入ってきたと考えます。千葉大も、そのことを後押しする研究データを出してきています。

2020-04-23 09:17:32 | 各論:新型インフルエンザに備える

 しっかりと、PCR検査を行い、感染を制御する時期へ入ってきたと考えます。

 千葉大も、そのことを後押しする研究データを出してきています。

⇒ http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2020/20200421covid19_PCR.pdf

さらに詳細:https://research-er.jp/articles/view/88237

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☆新型コロナウイルス感染症の体への広がり方 動画3分

2020-04-23 08:42:15 | 各論:新型インフルエンザに備える

https://www.facebook.com/usatoday/videos/652820542197915

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☆外務省 国別一万人当たりの感染者数

2020-04-23 08:39:40 | 新型コロナウイルス感染症:感染の広がり状況

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html

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