機本伸司さんの『僕たちの終末』を読みました。
近未来の日本、近い将来、X一万クラスの太陽フレアが連続発生し、X百万クラスの発生さえ、
予想されるという。
それらを‘‘太陽暴風’’と名づけ、宇宙環境センターなどでの監視を強化している。
しかし、フレアの予知はいまだに困難で、発生を確認してから規模をランクづけして
警報を出す程度だ。
国の計画では、次の極大期が始まるとされる七年後を、第一期の完成目標として、
シェルターやドームを大量に建設するというものだ。ただし、第二期まで進行したとして、
入居できるのは、国民の一割にも満たないだろうという。
そんな中、あるホームページで入会金一万円として、宇宙船で宇宙へ行こうという計画が発表された。
そんな古臭い詐欺のような話、信用するほうが馬鹿みたいだが、瀬河那由の父・恒夫が申し込み、
ついには、自分の会社・人材派遣会社から宇宙船の製造会社を立ち上げてしまう。
宇宙船の話を持ち出した犯人は、元・天文学者の神崎正。
夢ばかり追いかけて具体性が無く、周りが宇宙船を着々と造り、メディアへの説明をし、
様々な法的許可を得ようとし、政治的問題にも苦労している中、艦に乗せる文化遺産のデータを選んでいる
役に立たない上に、するべき努力もしない、とんでもない男です。
法律を通すために政治家の協力を得ようとすると、それと引き換えに宇宙船に乗せろと言う。
国際政治がからんでくると、そんな政治家も役に立たず、完成した宇宙船を乗っ取られそうになります。
最後の最後までアクシデントに見舞われ、息つく暇もありません。
果たして、彼らはバーナード星系へ旅立てるのか?
とても面白く読めたのですが、バーナード星系に居住可能な惑星があったとしても、
あの人数では種としての存続は難しいと思えました。
近未来の日本、近い将来、X一万クラスの太陽フレアが連続発生し、X百万クラスの発生さえ、
予想されるという。
それらを‘‘太陽暴風’’と名づけ、宇宙環境センターなどでの監視を強化している。
しかし、フレアの予知はいまだに困難で、発生を確認してから規模をランクづけして
警報を出す程度だ。
国の計画では、次の極大期が始まるとされる七年後を、第一期の完成目標として、
シェルターやドームを大量に建設するというものだ。ただし、第二期まで進行したとして、
入居できるのは、国民の一割にも満たないだろうという。
そんな中、あるホームページで入会金一万円として、宇宙船で宇宙へ行こうという計画が発表された。
そんな古臭い詐欺のような話、信用するほうが馬鹿みたいだが、瀬河那由の父・恒夫が申し込み、
ついには、自分の会社・人材派遣会社から宇宙船の製造会社を立ち上げてしまう。
宇宙船の話を持ち出した犯人は、元・天文学者の神崎正。
夢ばかり追いかけて具体性が無く、周りが宇宙船を着々と造り、メディアへの説明をし、
様々な法的許可を得ようとし、政治的問題にも苦労している中、艦に乗せる文化遺産のデータを選んでいる
役に立たない上に、するべき努力もしない、とんでもない男です。
法律を通すために政治家の協力を得ようとすると、それと引き換えに宇宙船に乗せろと言う。
国際政治がからんでくると、そんな政治家も役に立たず、完成した宇宙船を乗っ取られそうになります。
最後の最後までアクシデントに見舞われ、息つく暇もありません。
果たして、彼らはバーナード星系へ旅立てるのか?
とても面白く読めたのですが、バーナード星系に居住可能な惑星があったとしても、
あの人数では種としての存続は難しいと思えました。