こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

まだ見ぬ冬の悲しみも

2007-04-20 00:00:00 | 未分類
山本弘さんの『まだ見ぬ冬の悲しみも』を読みました。

『奥歯のスイッチを入れろ』は宇宙パイロットだったタクヤが、事故で全身に損傷を受け、
光速運動できるニュードロイドのパイロットとしてスカウトされた話の顛末。
特別な能力を手に入れたら、世界がどのように感じられるか、何を思うのか、という
興味深い物語です。

『バイオシップハンター』は、我々にあだなす者は全て滅ぼしてきた人類にとって、
かなり大きな試練の物語です。金も時間も根気も、気の遠くなるほどかかる試練とは何か?
ぜひ、読んでみてください。

『メデューサの呪文』は、この本の中で一番好きな物語です。
文明が崩壊したかに見えるインチワームの星アルハムデュリラー。
彼らの隠された武器と地球に迫る危機。その荒唐無稽さが素晴らしいです。

『まだ見ぬ冬の悲しみも』は、タイムトラベルで発生する、多くのパラレルワールドの
最悪のパターンに当たってしまったら、というところです。
大抵のパラレル物って、最良のパターンしか描かないので、こういう話もアリかな、と思います。

『シュレディンガーのチョコパフェ』は、マッドサイエンティストによる人類の危機と
何じゃそりゃ?の結末。シリアスな展開なのですが、結末は何じゃそりゃ?とバカバカしさも感じられます。

『闇からの衝動』は、そのままでも面白いけれど、C・L・ムーアやヘンリー・カットナーを
読んでいないと味わえないようにも思えるので、いつか古本屋でも探しに行こうかな?と考えています。
実行できるかはともかく(^^;)

コメント
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