こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ぼくと、ぼくらの夏

2007-04-18 00:00:00 | 未分類
樋口有介さんの『ぼくと、ぼくらの夏』を読みました。

クラスメイトの岩沢訓子が自殺したと、警察官の親父から聞いた。
ふらっと出かけた歌舞伎町で見かけたクラスメートの酒井麻子にそのことを話すと、
信じられないという。
遺書の置き場所や文面、川に飛び込むのに靴を脱いでいることなど、不自然なところが多すぎる
というのだ。
二人で事件の捜査を始めたが、麻子の家業のおかげか、裏の情報も入りやすい。
ただ、あともう少しで追い詰められそうになった聞き込みの相手が、その日のうちに
ひき殺された。

主人公やその父親の恋愛模様を織り交ぜつつ、軽い日常も描かれていたので、
背後の秘密と黒幕が明かされたときの衝撃は、強いものでした。
文体が軽くて読みやすかったので、そういう展開になるとは思えなかったというところもあります

コメント
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