京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

あの手この手…、本音は…

2009年05月25日 | 日々の暮らしの中で
マスクとは無縁の別世界。観光バス2台が止まり駐車場への長い車列が続く。何のイベントが、と思わせる府立植物園の人の出だった先週末の土曜日。桜の花が散り、今は葉の中に見つける小さな赤い実が愛らしい。実桜。

サムライはどうしていなくなったのか、と問う娘の夫だ。彼を二条城に案内しようか。映画村で殿にでも変身できぬものか? 東大寺南大門・大仏殿も驚くだろう。「あ・うん」の呼吸はどう説明できるだろう。狛犬など知るよしもない。

この手はある……。南大門を三歩入って、両脇の仁王像を振り返るとどちらの像とも目が合うというから、それを確かめるのもいい。そして帰り際には、何か得るものはあったかな?というように優しい目で見送ってくれる。どうだったか聞いてみるとするか。

子どもたちの周りに鹿せんべいで鹿を誘おう。日本のかわいい文具は女の子のお楽しみ。お目当ての店も決めてあるのだが…。

あの手この手、手を替え品を替え、どうしたら楽しさで埋め尽くせるかとばかりに知恵も絞る。あらゆる心づくしでもてなそう。そんな機会を嬉しく有り難く感じてはいる。

ただ、本当のところは、周囲の喧噪から隔離されたような植物園でお弁当を広げ、広い芝のグランドで親子が、子供たちが興じているのを見ているのが私には一番の喜びでもある気もする。
なんと言っても四日間の滞在だ、迎える側でもつい欲張りたくなる。
「疲れた、もうどこにも行きたくない」とでも言ってくれないかなあ~。植物園に行こう~~。

コメント (8)
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