京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 能面・能装束展

2012年08月04日 | 展覧会

          Exhibition of Kongo Family Noh Masks and Noh costumes.

8月4日、5日と金剛家の能面・能装束などを虫干し兼ねて展示しますから、ぜひ見に来てくださいと声をかけていただいた。お声は受講する「絵本で英会話」でのベッキー先生から。50年以上前より続く夏の恒例行事とのことだった。4月の初対面の日から席を隣り合わせているT子さんと、互いに「あなたが行くなら」ということで約束が成立した。

能の主役を勤めるシテ方五流派(観世流・宝生流・金春流・喜多流・金剛流)の宗家の中で、金剛流の26世は唯一京都在住で、金剛能楽堂を所有している。能楽堂は地下鉄の今出川駅から南へ歩いて5分ほどのところ、京都御苑の西側にある。
華麗で優美な芸風から「舞金剛」、装束や面の名品を多く所蔵する事から「面(おもて)金剛」とも呼ばれるそうだ。

       

個々の色が鮮やか過ぎると色が立ち過ぎてしまう。個色が退色して全体が一つに、自然な色合いに馴染んだものを「よい装束」と言うのだと。演目の曲に合わせて、まずは面(おもて)を決める。装束はその後だという宗家のお話があった。能舞台、橋掛りまでを利用して装束や面、扇の数々が並び、ぐるりにもずらっと、手で触れて感触を確かめたくなるほど間近に装束が掛けられていた。モダンに感じる柄も見受けられたが、なんせ知識がない。

能はこれまでに機会はあっても気持ちが向かないことが多く、数えるほどしか見ていない。装束の名前をどう読んだらよいのかわからず、漢字の字面で読みとるしかなかった。多少の解説など添えられてあれば有り難いのだったが。
知ってるでしょ!わかるでしょ! ではなかろうが、これはやはりもっと能楽堂に足を運ばないといけないのかしら。
ベッキー先生から感想を聞かれそうな気がするので、準備しておかなければなるまい。囃子堂のことを付け加えてしまおうか。

コメント (4)
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