京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

ためらいは

2019年01月08日 | 日々の暮らしの中で

昨夜日付が変わる直前に、娘から第三子の具合が悪いという電話をもらった。風邪気味で、熱からだと思うけど小刻みに震えているという。苦しそうだと心配している。2日ほど前には風邪の「か」の字もなかったのに。

「救急車を呼んだら?」というと少しためらう気配が伝わる。2歳1ヵ月の幼い子は急変しやすい。迷いはあるだろうが…。そのとき、以前に何かで知って控えた番号があったのを思い出し、「#7119にかけて相談してみる?」と伝えてみた。病院に行くべきか、救急車を呼ぶべきかを迷ったとき、専門員にアドバイスが受けられるシステムがある。大阪では「救急安心センター」というらしく、あとでわかったことだが、大阪には06-と始まる電話番号もちゃんとあった。(ちなみに、#8000は小児救急、とメモしておいた)

いつまでもつながらず、結局、救急車のお世話になり隣市の市民病院に向かっているという電話を受けた。その後、症状は痙攣ではなく熱による震えだと診断され、薬をもらって帰宅できる旨を伝え聞いた。インフルエンザではないこともわかってひとまず安堵。悪風邪だそうな、娘が言うに。詳しい様子がわからず、いつまでも寝付けずに過ごした昨夜。おかげで朝から頭がぼんやり。気持ちを一新させたかった。

    木も草もためらはずして枯れゆけり   相生垣瓜人

賀茂川の堤の桜の満開時もいいけれど、この冬枯れの景色はとても気に入っている。葉を落としつくした樹々の枝ぶりには大樹の品格もあり、なかなかどうして潔い姿で美しいと思う。心は静かに沈まる。耳がじんじんと痛んでくる。あと2日、小文の仕上げに集中しよう。

夜、「キューキューシャ、キューキューシャ。マあーマ。」と電話で一生懸命におしゃべりしてくる2歳児。「るーちゃん、早くねんねしてね」というと「はい」と返ってきた。
コメント (4)
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