京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

Boys, be ambitious.

2019年01月07日 | 日々の暮らしの中で
冬休みの宿題とのことで中学生の孫娘は叔父(私の息子)に、仕事についてのインタビューをしていた。いくつかの項目を聞き取り、その都度メモを取るのを傍で見聞した。

中学生時代の何が今の仕事に役立っているか、という問いかけに「コミュニケーション能力を磨けたことかな」と応えていた。
最後に中学生に贈ることばを求められ、しばし間を置いてから「『Boys, be ambitious.』かな」、と。「知ってる? 知らない?『少年よ、大志を抱け』という言葉」。孫は知らなかった。そして、「たくさん挑戦して、たくさん失敗してね!」と言葉を添えていた。叔父からの言葉を少しづつでも自分のものにしてくれたら嬉しい…、と振り返っている。

そんなことがあって、前登志夫氏が著書『羽化堂から』の中で、鈴木健二監修・荒木清編著『口に出して読めば 日に日に若返る100の名言』という箴言集を取り上げ、モンテーニュの「老年はわれわれの顔よりも心に多くの皺を刻む」という箴言についての編者の読み方を付記されていたのを思い出した。

【わたしたちはどこから先に老いてゆくのか? たいがいの人は、顔の皺や、歯、視力、聴力などと考えている。しかし、老化の最も顕著なものは、心である。心まで老化したときこそ、老人となる。心の老化を防ぐのは、ビタミン剤ではない。言葉の力によって、考える力、想像する力によって、私たちは何よりも心の艶を保つ。】

「挑戦すること、学び続けることが最大のアンチエイジングの秘策だ」という脳科学者の言葉もある。限りある人生を楽しんで生きるために、大きなヒントを与えてくれていると改めて心に刻んだ。
コメント (6)
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