Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ANAで「シリアの花嫁」「ミュージック・オブ・ハート」

2010-04-04 23:12:48 | 機内食・映画・美術展
前にも書いた気がするが、ANAの機内映画のセレクションはどうもセンスがよろしくない。

機内映画なんてどこも同じかと思うが、新作の選択一つにしても意外に差があるのだ。
JALは結構がんばっていて、日本未公開作の拾い物があったり、新作も見たいと思う物がちゃんと入っている。

4月のANAはその点まったくだめ。新作の数がそもそも少ないし、やっと見たい物があったかと思うと乗っている機材では見られなかったり。

なんだよ~、と思いつつ、やっと選んだ旧作2本。


シリアの花嫁

これは昨年シリアに行く前に見たいと思いつつ見逃してしまった一本。
ゴラン高原のイスラエル側に住むシリア支持派のドルーズ派の家族の話。

ドルーズ派については何も知らないし、シリアへの帰属を求めるこの人たちが「無国籍」と言う状態にあると言うことも知らなかった。「無国籍」なのにパスポートを持っているというのもなんとも不思議な話。

外国人と結婚した長男を家長である父親や村の長老たちが認めなかったり、長女の結婚相手が面子ばかり気にして妻や子のやることに頭ごなしに反対したり。
ドルーズ派の閉鎖性をいささか否定的に描きすぎているような気もするが、これはイスラエル人監督によるイスラエル映画。複雑な国境と帰属問題をまじめにとりあげ、問題提起している点はおおいに評価してよいのではないだろうか。

イスラエルの中でこういうことに興味を持ち、フェアに見られる人が1人でも増えればいいと心から願う。


ミュージック・オブ・ハート

メリル・ストリープがハーレムで奮闘する実在の音楽教師を演じた99年の映画。

音楽教師物と言うとリチャード・ドレイファスの「陽のあたる教室」を思い出すが、これも似たような内容。しかしこういう映画に大はずれはあまりない。先の展開がほぼ100%読めても、子供のかわいさと音楽に感動してしまうのだ。

メリル・ストリープはいつもながら、当然のごとくうまい。何がうまいと言って、すぐ男に寄りかかりたがる女を演じて説得力があるのだからすごい。しかも彼女が成長し、独立していく過程も演じるのだから。

それにしてもこの映画の日本語タイトル、なぜ "Music of the heart" の "the" を取ってしまうのだろう。
安易な邦題ではよくあるが実に気持ちが悪い。
こんなことだから日本人の英語は上達せんのだ!


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする