Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ムスタン紀行 3 ジョムソン~カグベニ

2011-08-29 19:25:32 | チベット文化圏
8月8日

 朝早いのにホテルが一生懸命出してくれた朝ごはん。

これをあわてて呑み込んだら再びポカラの空港へ。
 小型機に乗るので荷物の重さにはうるさいと聞いていたが、レトロな秤に荷物をドサドサと積み上げて簡単にOK。

 待合室に入るが滑走路はがらんとしている。

 やがて待つことしばし、我々の乗る飛行機が無事に飛んできてほぼ時間通り、搭乗開始。
 フリーシートなので一番前の席に座ったら開けっ放しの操縦席が丸見え。副操縦士のお兄さんも愛想がいい。

  
我々以外はヨーロッパ人ばかりで満席の飛行機はポカラの上空を飛び、すぐに山間の谷へ突入。
この飛行ルートはアンナプルナやマチャプチャレ、ニルギリと言った7000メートル峰の連なる中、かろうじて開いた川筋の谷を飛行するので有視界飛行が確保されなければ絶対に飛ばない。

なにしろ操縦席からの眺めがこれだもの。
  
これらは駐機中ではなく、飛行中の絵。本当に手を伸ばせば届きそうな山が両側に迫る中を飛んでいくのだから迫力満点。

この日は飛行にはさしつかえない天気だったものの、以前冬に同じルートを飛んだ時にはきれいに見えたアンナプルナやマチャプチャレは残念ながらまったく姿を見ることできず。
 かろうじて白い山頂が見えた山は方向から言ってダウラギリだろうか。

 緑だった山肌が乾いた土色になってきたらいよいよムスタン入域。

  
20分ほどの飛行で小さなジョムソン空港に降り立った飛行機は乗客と荷物を下ろすと、待っていたポカラ行きのお客さんを乗せてあっという間にとんぼ返りしてしまった。このあわただしさの理由は帰りになるほどとわかるのだが。

到着後はこれから始まるホーストレッキングの準備のため、空港のすぐ脇のロッジで一休み。
暇なのでジョムソン銀座を歩いてみると
  
ホテルやお店が10年前よりちょっと増えただろうか。

これは10年前には見かけなかった公共バス。
  
いまやポカラからジョムソンまでバスが通り、さらにカグベニまでは車で行けるようになっている。

やがて用意された早めの昼食はロッジではなく、我々のキッチン・スタッフが用意してくれたもの。
 カトマンズからパンを抱えてきたので、きっと固くてパサパサのパンを食べさせられるんだろうなと思っていたらとんでもない。サンドイッチのパンがふっくらと蒸されていて感激。

そして出発前のスタッフ紹介。
 今回の我々の一行はゲスト4名、添乗員1名に対して日本語ガイドとサブの英語ガイド各1名、日本語の堪能なコックさんとそのアシスタントが3名。さらに馬子が3名と荷物運びのロバ5頭の係りが一名と、まあ、贅沢な旅だ。

そしてこれからお世話になるお馬さんとも対面。
 基本的にずっと同じ馬に乗るというので、この子はルンタ2号と命名。
ロバに毛が生えたほどの小さな馬だが、これから本当に世話になる。

スタッフみんなとの挨拶がすんだところで11時半、いよいよトレッキングの開始。
 
今日はこの地図のスタート地点、カグベニまで。

 カリガンダギ川沿いの乾いた道はアップダウンもあまりないので今日は楽々。しばらく歩いて疲れたら馬に乗せてもらう。



道沿いには五色旗やチョルテンが見えて、いよいよチベット仏教圏に帰ってきた。

  
裸足の馬子に引かれて川を渡り、緑の村が見えてきたらそこが最初の目的地、標高2840メートルのカグベニ。

  
畑に植わっているのはじゃがいもや菜っ葉だろうか、その向こうにかろうじてニルギリ峰が顔を見せた。

今夜のお宿に到着したのは14時半。
  
ちゃんとお湯の出るバスルームもついて、部屋は快適だ。

 
 
 
にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする