Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

鳥取・島根の旅 3 鳥取~大山

2011-11-14 19:27:23 | 国内旅行
11月3日

盛りだくさんの秘境添乗員ツアー、初日のしょっぱなから朝食はバスの中でお弁当。
 忙しいのでのんびり旅館で朝食を食べている時間なんてないのだ(笑)。

まず向かったのは今回の神社訪問1社目、因幡一之宮、宇倍神社。
 
360歳でお隠れになった(亡くなったのではなく、履物を残して消えてしまった!)武内宿禰命がご祭神なので長寿の神様、明治31年に建てられた社殿が大正、昭和の古い高額紙幣の図柄に採用されたのでお金の神様なのだそうだが
 手水の使い方の説明が妙にファンシーだったり
  
立て板に水の宮司さんの説明に相方(?)の動作が息もぴったりでまるで漫才みたいで、なかなか愉快な神社。

次に向かったのはこのツアーには珍しくメジャーな観光地。
  
鳥取砂丘。
ここも何十年も昔には遭難しそうな「砂漠」だったそうだが、今は緑地化に成功してすっかり規模が小さくなってしまっているのは喜ぶべきことだろう。

とは言えサハラだタクラマカンだと海千山千のツアー参加者には単なる砂山でしかなく
 興味があるのは鳥取砂丘ソフトだけ。
でもこれ、ニ十世紀梨の味はほとんどしない。

海岸線をすすんで次は白兎神社。
 小さな神社だが、例の因幡の白ウサギがご祭神。
 これが大国主命に教えられてウサギが身を浸した池。
 神社の目の前にある、これがウサギが流されて困った島なんだそうだ。
こんなに近くならたとえウサギでもワニをだまさなくても泳いで帰って来られそう。

ここから海岸を離れて三朝温泉の近くの三徳山三仏寺(みとくさんさんぶつじ)へ。
関東の人間なので知らなかったが、ここは山の中のお堂で有名らしい。

  
離れたところから遠望してやっと見える崖の下のお堂、役行者が法力でお堂を投げ入れたので「投入堂」というそうだが、土台の柱などは修復されているものの、国宝指定されているお堂そのものは平安後期のものらしい。

この近くに行くだけでも木の根の絡まった急斜面やら鎖につかまって渡らなければならない崖があったりでスリル満点らしいが、先を急ぐ我々は残念ながら本堂とその脇の宝物殿に寄っただけ。
  
宝物殿には投入堂にあった蔵王権現像があって、これが修験道のご本尊らしくすばらしい。

 この本堂の先に進むにはこの受付で服装チェックを受けなければならないそうだが、往復1時間半の行程とはいえ、「毎年何人かは滑り落ちて死ぬ人がいます」とはまるでお寺らしからぬ面白いガイドさんの説明。そう聞くとますます行きたくなる~。

お昼はこの山内の宿坊で精進料理。
  
こんにゃくやらお豆腐、栃餅など出ておいしいのだが、食事中にお話しされた住職がまた面白い。この三徳山は戦国の頃まで大勢の僧兵を抱えた寺で大山とはライバル関係だったらしいが、住職の話は司馬遼太郎(この寺の豆腐を本の中でほめている)の記念館へ行けだの、三朝温泉に泊まれだの、はては地元の名物の団子を買えだの、観光大使みたい。

あまりにもだんごを絶賛するので素直なツアー一行はわざわざバスをドライブインに寄らせて団子を購入。
 なぜか打吹公園だんごという不思議な名前のこのお菓子、でも本当に上品な甘さでおいしい。

この後は三徳山のライバル、大山へ。
 三徳山も結構な人出だったが、紅葉のこの時期、大山の参道は大にぎわい。

  
奈良時代から山岳信仰の地として栄えた大山寺、中世には大変な勢力だったそうだが、明治の廃仏毀釈ですっかり廃れ、火災にもあってこの本堂は昭和26年に再建されたもの。

  
この本堂からさらに入っていくと目の前に大山の稜線。
今やこの山は信仰の場所というよりハイキング・コースのようだ。

 そしてたどり着く、大山寺とは分離された大神山神社。
 
本殿の脇にある小さな下山神社には神様の通り道(?)が作られていて反対側がのぞける。

日暮れまで山の中を歩き回って山の精気をたっぷり吸いこみ、やっと参道に戻って今夜の宿の宿坊へ。
  
二間続きの部屋にバス、トイレはないが、テレビまであって旅館と全くそん色はない。

今日は夜の食事もお精進。
 山の中とあって「山菜精進」だそうだが、きのこが何種類もあってきのこ好きにはとてもうれしい。
  
その他にも黒米やら赤米やら、さらには炊き込みご飯まで出てお腹いっぱい。

明日に備えて早く休もう。


  
 
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コメント (2)
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