Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの印象

2014-05-09 17:18:21 | 中近東/北アフリカ
今回の旅行先、ドーハから2時間と言うことでお察しの方もいらっしゃる通り、イランに行ってきた。

イランは前々から行きたいところリストの上位にあった国。政権が代わってアメリカを刺激しなくなったのを機に行ってみたところ、同じように考える人が多いと見えて、ヨーロッパや日本、台湾、香港の団体ツアーはもちろん、アメリカ人のツアーまで来ていて、ガイドさんによると外国人訪問者の数は昨年から100~150%増しなんだそうだ。

宗教革命やら女性の服装規定やらで暗く、遅れた国のように思われがちなイランだが、行ってみれば立派な先進国。
道路はすみずみまで美しく舗装され、ガソリンがリッター30円とあって、車がバンバン飛ばしている。
今でもヒジャブ(髪を隠すスカーフ)を着けていないと鞭打ち刑とは言え、そこは女性たちのこと、ちゃーんとおしゃれを楽しんでいる。
情報規制だって当然抜け道はあるわけで、みんな当然のごとくフェースブックを使っているらしい。

同じアラブ文字を使うイスラム国なので一緒くたにしてしまいがちだが、大ペルシャ帝国の末裔たちは当然のごとくアラブとは違うという自負が強く、そこは「ニーハオ」と言われるとむきになって「ちがう!」と言ってしまう我々日本人と同じような心境かもしれない。

だからなのか、イランで「ありがとう」は「シュクラン」ではなく「メルシー」。どうもイランはフランスびいきのようで、これは近代にイギリスに半植民地扱いされた反動だろう。車もフランス車が多く、日本車はあまり見かけないが、高級車の代名詞はおベンツ様かレクサスだそうだ。

そんなイランを歩いていると、頻繁に通りすがりの人に「中国か日本か」と聞かれ、「日本」と答えると、「おお、日本はいい国だ。イランへようこそ」と破顔される。
最近はどこの国でもまず「チャイニーズか」と聞かれることが多く、まあ人口が10倍も違うのだから仕方ないとはいえ、一昔前まではまず「ジャパニーズか」と聞かれたことを思うと日本のプレゼンスの低下がいささか寂しい。
もっとも他国同様、中国からの出稼ぎ者は良くは思われていないようで、そうなると台湾や香港からの旅行者にはいささか気の毒。

日本に住んだことのある人も多く、日本語で話しかけられることもまれではないイラン。
人懐っこくて、かわいい女の子が「一緒に写真に入って」とすぐに近寄ってくる楽しい国。

頭はイランでいっぱいだが、とりあえずは南極旅行記を終わらせなければならない。


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コメント (4)
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