Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ソウルで女子会 3 景福宮

2015-04-12 18:59:53 | 東アジア
4月3日

今回の宿は朝食付き、朝は8時半に宿泊者が共用スペースに一堂に会することになっているが、今朝は我々二人だけの食事。

 
7時ごろから宿の奥さんが小さな台所で支度を始めるが、庭に甕が並ぶ通り、キムチはもちろん、味噌や醤油まで手造りが自慢だそうで
 ジョンやナムル、チゲと言ったいかにも家庭料理の朝食はどれもやさしい味でおいしい!

食事が終わったら早速観光に出発。

 
宿の脇の細~い路地は曲がりくねっているが古い韓屋が並び、そこを抜けると目の前に景福宮の壁が現れる。

この壁をぐるっと回って正門の光化門から中に入ると、ここだけでも広~い。
 
入場料の3,000ウォンを払って聞いてみると、ちょうど10時から日本語のガイドがあると言うのでついて回ることにするが、その前に王宮守門将交代儀式があるのでまずはそれを見学。
  
韓流歴史ドラマの場面そのもの。

 ガイドさんもチマチョゴリを着ているので一目でわかって便利。
この方、ゆっくりした日本語で説明に無駄がなく、わかりやすくてとても良かった。

見学に入る前にはまず地図を見ながら全体像の説明があるが、朝鮮王朝初代の太祖の時代、1395年に建てられたこの王宮は秀吉の朝鮮出兵の折りに焼かれ、その後王朝末期の高宗の時代、1865年に270年ぶりに再建されたものの、日本の植民地時代にまたほとんどの建物が取り壊されてしまったのだそうだ。

「そりゃ日本人を恨むよね」とは同行の友人の言葉。

だから今ここで見られる建物のほとんどは1990年以降の復元。
現在は90棟ほどの建物があるが、これを2030年までにあと379棟復元し、1865年の再建当時の75%まで回復すると言うからすごい。
誇りと国力をかけた意地という感じ。

というわけでまずは政の中心である勤政殿。
 
中の玉座と、その後ろの「日月五峰図」も歴史ドラマでおなじみ。
それにしても観光客が多く、ほとんどが中国語なのはこの週末がちょうど清明節の連休に当たったためらしい。

その裏にある思政殿は普段の王様の執務室。
  
真ん中の風通しの良さそうな所は夏の部屋、その両脇の部屋は冬に使うオンドル部屋だそうで、ちゃんと薪の焚口と煙突があるが、熱い空気の通るトンネルの蓋は石造り、その上を黄土で覆っているので火を消した後も暖かさが持続するのだそうだ。

さらにその後ろに王様と王妃様の寝所があり、そのまた裏には王太后や側室がそれぞれ別々の建物に住んでいたとか。
  
寝所の格子戸も見事だが
 
男性社会の壁と女性たちのエリアの壁が違うのも面白い。

池の中に建つのは宴会場である慶会楼。
 
ここも、住居エリアの奥に建つ香遠亭も宮廷ドラマでおなじみだが、池の向こうに山がそびえる景色を見ると、なるほどこの王宮が風水にのっとって建てられたことがよくわかる。この景色は確かに気持ちがいい。

ガイドさんのツアーはここで終わり。
あとは広い敷地内を勝手に歩き回るが
 
調味料の甕が並んでチャングムが出てきそうな一角があったり、
  
高宗が引きこもっていてその妃が日本軍に殺された屋敷が復元されていたりで、ちょっと知識を持って来るとこういうところは面白い。

 
王宮内には桜の木もたくさん植えられていて、この日は天気が悪くて寒かったものの、前日が暖かかったせいかもう五分咲き。ソウルでも花見ができるとは、思いがけずラッキー。

王宮の見学が終わった後は同じ敷地内にある国立民俗博物館へ。
 以前はここが国立中央博物館だったそうだが、今は韓国の生活文化の博物館になっている。

   
中は朝鮮時代の農民や両班の生活の紹介がメインで
  
時代劇で必ずかぶっている帽子や、独特の形の靴が面白い。
そういえばなぜ朝鮮時代の男性が必ず被り物をしていたのか、誰かに聞くのを忘れてしまった。

 
韓国と言えばこれをはずせない、キムチの展示があったり
 
お祝いの時にはずせないらしい餅の飾り方が面白かったり。
この博物館は無料でなかなか楽しめる。

博物館を出たらまた王宮の中を突っ切って、北の門から外へ。
 
門を出た先にあるのは大統領府である青瓦台。
これがあるおかげでこの辺りはお巡りさんだらけ。
若くて頼りなさそうなお兄ちゃんが多かったけれど、夜でも安心して歩けるのであった。
 

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コメント (2)
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