Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「怪しい彼女」

2015-04-28 14:14:14 | 機内食・映画・美術展
先日ソウルの宿泊でお世話になった「古韻堂(コウンダン)」

朝食の時にオーナー氏と話していたら、この建物が映画の撮影に使われたことがあると言う。
「10日ほど敷地中スタッフだらけで、朝から晩まで撮影して大変でした」とうれしそうにおっしゃるので、これは見ないわけにはいくまい、と帰国後レンタル・ビデオ屋に走った。

 その映画とは「怪しい彼女」

シングルマザーとして一人息子を大学教授にまで育て上げた主人公のばあさん、誰にでもずけずけと言いたいことを言って、同居している嫁はストレスで病気になるほど。孫娘にも厳しいが、男の子には甘いところなど、マザコンで男尊女卑の韓国らしい。

そんなばあさんが通りがかりの写真館で写真を撮ってもらうと、角野卓造似(笑)の写真屋の「50歳若返らせてあげますよ」の言葉通り、20歳の娘になってしまう。

姿かたちは20歳に若返ったが、中身は70歳のばあさんのまま、というのがお笑いのポイントで、歩き方や動き方が年寄っぽく、韓国語がわかれば話し方もばあさんっぽくておかしいのだと思う。
これを演じる女優さんがちょっと大げさに演じながらもうまくて、でもどこかで見た顔だな、と思っていたら「ファン・ジニ」などで主人公の少女時代を演じていた子役だった。
子役の時からうまい子だと思っていたが、さすが韓国の俳優は鍛えられ方が違う。

20歳になった主人公は歌がうまくて、孫のバンドのボーカルになってテレビにまで出てしまう。
そのテレビ局には非の打ち所のない王子様プロデューサーがいて、その人とデートして恋をして、と若い頃にできなかったことを思う存分満喫する主人公。

もちろんお話はそのままでは終わらないのだが、コメディーの中にも老人問題や家族の問題など「なるほど現代の韓国はこんななのか」と思わせる要素もきっちり入れて、しかし登場人物は善人ばかりだし、ファンタジー設定のゆるさがそのままなのもいっそ潔い。
ラストには韓流テレビドラマのファンには「おお!」と言うサービスまであって、韓国映画はうまい。

で肝心の古韻堂はというと、若返った主人公の下宿先と言う設定で登場。
大学教授になった息子の家が今風の洋館なのに対して、日本で言えば畳敷きの和室に縁側のある日本家屋と言った感じで、庭先でスイカなど食べている姿が似合う。
出てくるたびに、ああ、あれはあそこだ、おお、ここをこう使うか、と実に楽しめた。


ところで帰って来たばかりの仁川空港にまた明日行ってくる。
今度はその先に行くための乗り継ぎだけなのだが、使うのは今話題のアシアナ航空。

まあ、今ならみなさん気を付けて飛ばしてくれるでしょう。


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コメント (5)
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