日雇いOLの仕事が続いているので平日の昼間に美術館に行けなくなってしまったが、金曜の晩は20時まで開館ということで、久しぶりに三菱一号館美術館へ。
現在開催中なのは「Paris オートクチュール 世界に一つだけの服」というパリ市立モード美術館監修の展覧会。
展示はオートクチュールの創始者、19世紀末のウォルトの作品から始まって、20年代、40年代、60年代から現代まで、数はそれほど多くないがうっとりするような服ばかり。
写真は展覧会チラシより
この美術館は各展示室が小さいので、超絶技巧の仕立てやビーズ刺繍などを至近距離で見られるのが何と言っても素晴らしい。
圧巻はウィンザー侯爵夫人がオーダーしたと言われるディオールのドレス(左)で、何十種類ものビーズの組み合わせが見れば見るほどすごい。
個人的に好きなのは真ん中のグリーンの服に代表される20年代のドレスで、NHKで放映中の「ダウントンアビー」が今ちょうどその時代なのでお嬢様たちのドレスを見るのも毎回楽しみ。
展示品は当然撮影禁止なのだが、一番大きな展示室だけはなぜかフラッシュなしの撮影が許されているのがうれしい驚き。
というわけでもちろん携帯で撮りまくらせていただくが、ゴルティエのブルーのドレスが素敵。
またこの展示でおもしろいのは古い時代の服と、それにインスパイアされたと思われる現代のデザイナーの服を並べていたりするところで
これも左はグレの1934年のデザイン、右はアライアの2014年の作品だが、一見地味なアライアのドレスも良く見ればすごい技巧が使われているのがわかってこれぞオートクチュールの伝統。
ポスターに使われている金色のドレスも昔の物のように見えて実はラクロワの1991年の作品なのだが、
30年代の物どころか、19世紀末のウォルトのデザインでもまったく古さを感じさせず、今でも着てみたいと思わせるところがオートクチュールなのだろうか。
もちろん全く縁のない世界ではあるが、こんなものが着られたらどんなだろう、と夢想できるのは女の特権か。
板張り床が美しい美術館だが、展示室にはカーペットが敷かれるようになって、靴音が気にならなくなったのはありがたい。
狭い展示室の特質をいかした企画をするこの美術館が好きだ。
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展示はオートクチュールの創始者、19世紀末のウォルトの作品から始まって、20年代、40年代、60年代から現代まで、数はそれほど多くないがうっとりするような服ばかり。
写真は展覧会チラシより
この美術館は各展示室が小さいので、超絶技巧の仕立てやビーズ刺繍などを至近距離で見られるのが何と言っても素晴らしい。
圧巻はウィンザー侯爵夫人がオーダーしたと言われるディオールのドレス(左)で、何十種類ものビーズの組み合わせが見れば見るほどすごい。
個人的に好きなのは真ん中のグリーンの服に代表される20年代のドレスで、NHKで放映中の「ダウントンアビー」が今ちょうどその時代なのでお嬢様たちのドレスを見るのも毎回楽しみ。
展示品は当然撮影禁止なのだが、一番大きな展示室だけはなぜかフラッシュなしの撮影が許されているのがうれしい驚き。
というわけでもちろん携帯で撮りまくらせていただくが、ゴルティエのブルーのドレスが素敵。
またこの展示でおもしろいのは古い時代の服と、それにインスパイアされたと思われる現代のデザイナーの服を並べていたりするところで
これも左はグレの1934年のデザイン、右はアライアの2014年の作品だが、一見地味なアライアのドレスも良く見ればすごい技巧が使われているのがわかってこれぞオートクチュールの伝統。
ポスターに使われている金色のドレスも昔の物のように見えて実はラクロワの1991年の作品なのだが、
30年代の物どころか、19世紀末のウォルトのデザインでもまったく古さを感じさせず、今でも着てみたいと思わせるところがオートクチュールなのだろうか。
もちろん全く縁のない世界ではあるが、こんなものが着られたらどんなだろう、と夢想できるのは女の特権か。
板張り床が美しい美術館だが、展示室にはカーペットが敷かれるようになって、靴音が気にならなくなったのはありがたい。
狭い展示室の特質をいかした企画をするこの美術館が好きだ。
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