Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

モンゴル人力士と日本人の狭量

2017-12-13 11:45:20 | 雑談
大相撲で一番のごひいき、日馬富士がとうとう書類送検されてしまった。

もちろん同郷の仲間とは言え暴行はいけない。
しかし普通であれば仲間内で「ごめんなさい」「悪かったね」で終わったものが、某親方の妙な「正義感」からおおごとになってしまい、20年近くも言葉も習慣も違う異国で努力してきた人の将来がめちゃくちゃになってしまったのだから、社会制裁として厳しすぎるのではないだろうか。

某親方は今回の被害者がモンゴル人同士の飲み会に行くことも禁じていたと言うが、これも本当だとしたらやはり人の気持ちがわからないとしか思えない。
外国と言うだけではなく、日本人だって逃げ出すような相撲界と言う特殊な世界で苦労しているのだから、仲間内で集まって母国語で愚痴を言いあったり、笑いあったりしたいのは当たり前だろう。
真剣勝負のためと言ってそう言う付き合いを許さないのは、所詮相撲の名門に生まれ、この世界しか知らないプリンスだからではないか。

しかし今回の騒動で一番いやなのは、これを契機とばかりに横綱の白鵬までバッシングされていること。
白鵬も同じモンゴル人のスキャンダルなのであせっているのだろうが、これまでずっと横綱としてストイックに頑張ってきたこの人を何かと言うと「品格がない」と批判するのは、結局日本人がトップにいないのが許せない輩が多いからとしか思えない。

時々NHKの相撲中継で昔の取り組みを見せたりするが、大好きだった千代の富士なども相当強引なことをしていて、これと同じことを白鵬がやったら大ブーイングされるだろうと言うのが結構あるが、千代の富士では問題にならなかった。

いつだったか、国際結婚をして日本に住んでいる人が、日本人は最初はとても親切でいいが、長く住めば住むほど狭量で嫌な所が見えてくる、と言っているのを聞いたことがある。
日本語がしゃべれなかったり片言だったりするうちはお客さんとしてちやほやするが、長く住んでも仲間とは認めてくれなくて疎外感がひどくなると言うのだ。

大相撲の外国人力士も同じ、最初は物珍しくて、大きな体でコロコロ負けたりするともてはやすが、強くなると叩く。
あれだけ活躍したハワイ人ももう来なくなってしまったし、モンゴル人もこの調子ではもう来なくなるのではないか。

昨晩もテレビでベトナム人研修生が日本で搾取されている話をやっていたが、移民を許可する、しないにかかわらずこの国に外国人が増える流れはもう止めようがない。
日本人の狭量がこのままだと大変なことになりそう。

それにしても日馬富士、あのスピーディーな相撲がもう見られないのが悲しい


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コメント (7)
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