Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

20年初夏の温泉旅 3 二岐温泉「大丸あすなろ荘」

2020-06-28 17:24:53 | 国内旅行

二岐温泉に到着して、宿へは上の道路からものすごく急な坂を下りて到着。

  
 二岐温泉「大丸あすなろ荘」
前日の宿は「おおまる」、こちらは「だいまる」と日本の漢字はややこしい。
思いがけずモダンな玄関に例の提灯が下がっているが、この宿のご主人が「日本秘湯を守る会」の現在の会長なんだそうだ。

 フロントで記帳をしたらすぐに気さくな女将さんの案内で部屋へ。
 
今日は8畳の和室にベッドルームのある広い部屋。
ベランダに出ると庭が見渡せて
 
 沢山咲いているヤマボウシがかわいい。

部屋のすぐ近くの出口から庭への階段を下りて先まで行くと
 
川が流れていて気持ちがいい。

周りを散歩しているうちに15時半になったので、待望のお風呂へ。
 こちらの湯小屋が宿自慢の自噴泉岩風呂。
 
日帰り時間帯は混浴だが、宿泊の場合は男女の時間帯が細かく分かれている。
 
扉を開けると階段の先に簡素な脱衣場があって、お風呂へはさらに階段を降りるが、この造りで混浴は女性には厳しい。

 
浴室に入ると高い天井の下に石造りの壁と床に10人ほど入れそうな浴槽があるだけ。
 この浴槽の底が昔の川床のままなので凹凸があり、さらに石が転がってできた穴が3つある。
壁からもたらたらと熱いお湯が垂れているがよく見ると床の割れ目からも時々気泡が上がって自噴が確認でき、ホースからは水も入れられているのでカルシウムー硫酸塩泉という無色透明のお湯は42℃ほどの適温になっている。温泉らしい癖はないがお湯の新鮮さが感じられ、薄暗い室内がなんとも気持ちいい。
ただしこのお湯、夏場は加水しないと激熱になってしまうし、大雨が降ると水没してしまって維持は大変、とは後で女将さんに聞いた話。

岩風呂を堪能したら続けて庭の先にある露天風呂へ。
右へ行けば男湯、左は女湯。簡素だけれどきれいな脱衣場を抜けて外へ出れば
 
きれいな露天風呂!
   
高い湯口からは熱いお湯、低い方からはぬるいお湯が出てこちらも適温。
 周りは緑一色で体まで緑に染まりそう。

考えてみればいつもこの時期は海外に出てしまって温泉に来ることはあまりなかった。
新緑が目に沁み、まだ虫はいなくて、6月の温泉もいいものだ、としみじみ。

ついでにこちらは内湯。
 
設備は整っているが岩風呂と露天が気持ちよすぎて、こちらは夜中に入っただけ。

ゆっくりとお湯を楽しんで、夕食は18時半から食事処で。
 行ってみると大きなテーブルがゆったりと配置された部屋が3つあって、ほとんどのテーブルが埋まっている。
この日22室の客室の7割ほどは埋まっていたのではないだろうか。
その割にお風呂はほぼ独占できたのが不思議なほど。

 
お膳には立派な会津塗りの二段重が乗っていて中には前菜や山菜類がいっぱい。
ただしどちらも出来合いのものばかりのようなのがかなり残念。
 
この後にはヤマメの塩焼きがアツアツで運ばれてきて、これはおいしかったが、さらに鱧と野菜のてんぷらが来て、おかげで地元の豚の陶板焼きはお腹いっぱいで入らず。
 
地産のお米を何とか一口いただいて、デザートは部屋に持ち帰らせてもらった。

翌朝も早朝に岩風呂に入り、朝食もボリュームたっぷり。
  

  
 すごいテーブルのあるロビーでコーヒーをいただき、帰りのバスは11時発なのでもう一度露天に入れてのんびりできたのはとても良かった。

 新白河駅ではだるまさんまでマスクをしていたけれど、秘湯のお宿はどちらも移動解禁を待ちかねたお客さんがちゃんと来ていて一安心。
日本の温泉宿はやっぱり守らなきゃ。

ちなみに今回行った2つのお宿、食事は「おおまる」、お湯は「だいまる」に軍配。


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コメント (2)
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