Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「奇想のモード」展@東京都庭園美術館

2022-04-03 12:51:07 | 機内食・映画・美術展

東京に開花宣言が出される直前のこと、好きな庭園美術館に行ってきた。

 開催中だったのは「奇想のモード」展。

ぶっとんだファッションと言えばヨーロッパ中世の被り物とか、マリー・アントワネットの時代のフランス宮廷とか、それらの時代は図版でカバー。
この美術館が得意とするのは20世紀初めなので、主にシュールリアリズムの影響を受けたモード誌の表紙が多く並び、デザイナーとしてはスキャパレリの作品が何点かある。
スキャパレリは今見ても素敵だと思うけれど、1930,40年代にはシュールレアリストの影響を受けてシャネルと競う時代の最先端を行くデザイナーだったのだとか。
庶民出のシャネルが戦後もガツガツとファッション業界を牛耳ったのに比べて、イタリア名門出身のスキャパレリはさっさと一線を退いてしまったというのも面白い。

 
本館の展示は撮影不可だけれど、ガラス壁がきれいな影を落とす渡り廊下の先の新館では撮影OK。

こちらには日本人作家のぶっとんだ靴が並べられていて
  
 
レディ・ガガが履いて有名になった舘鼻則孝の作品がいっぱい。本物を見れば一層、よくこれで歩けたなと感心する。

 
他の作家の動物をモチーフにした作品などもまさに奇想。

薄暗い部屋に展示されていたのはスプツニ子!のアートユニットによる遺伝子組み換えシルクのドレス。
入り口で渡される色付き眼鏡を通すと青っぽいドレスに緑の模様が見える仕組み。
 
スプツニ子!さんはNHKの「魔改造の夜」という馬鹿々々しくてめちゃくちゃ笑える番組で見たことがあったけれど、こんなものを作っている人だったのか。

展示を見終わったら新館のカフェで一休み。
この日はとても暖かかったのでテラスのテーブルに着くと、庭先で一本だけ早咲きの桜が花をつけていた。
 
それを見ながらいただいたのはスキャパレリにちなんだショッキングピンクのケーキ。
イチゴムースの中にベリーとマンゴーのゼリーが隠れていて、やっぱりここのケーキはおいしい!

またケーキ食べに庭園美術館に行こう。


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コメント
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