4月26日 続き
妻籠宿から馬籠宿までは路線バスで30分弱。
山道を行くバスに途中の乗降客はなく、同乗の3人は外国人。
馬籠のバス停前には大きな土産物店があり、そのお向かいの石畳の道に入ると
桝形で直角に曲がった先、ずっと坂道が続いている。
この坂のちょうど真ん中あたりに観光案内所があり、ここで大きな荷物を預けることができるが1つ300円。妻籠のコインロッカーは100円、しかもお金が戻って来たのに、と荷物を置く部屋の中を覗くと巨大なキャリーケースが山になっている。
馬籠と妻籠の間には歩く人のための荷物配送サービスがあり、我々も当初これを使うつもりだった。
予想以上の荷物の量に驚いたが、11時も回ると石畳の坂道には観光客がどんどん増えてきて、しかも我々以外はたぶん全員外国人。
その8割は台湾か香港からの中華系、2割が欧米系で、不思議と韓国語は聞こえない。
その彼らが喜んで自撮りをしている馬籠宿の街並みだが、妻籠同様歴史ある宿場ではあるが、大正時代の大火で古い建物はすべて焼失してしまったということで、建物はいずれも新しい。
木曽ヒノキの道具屋さんや酒屋さん
店先にも工夫がされているが、妻籠の「本物」を先に見てしまうといささかセットっぽい。
600mほどの坂を上り切るとバス通りに出て
さらにその先、蕎麦屋と高札の間の急坂を上がると展望台がある。
この目の前にあるはずの恵那山は残念ながら見えなかったけれど、ようやく雨が上がって遠くに中津川の市街も見え
何より山の新緑が目に染みる。
この先を歩いて行けば馬籠峠を越えて妻籠へのハイキングルート。歩きたかったなあ。
来た道を戻り、目に付いたお店でお昼は暖かいかけそば。
さらに坂の下にあるカフェでおいしいコーヒー。
こちらのカフェで聞くと馬籠宿の平日は9割が外国人、日本人は週末しか来ないとか。
中でアジア系はバスで写真を撮りに回り、欧米系は歩くために来る、というのがいかにもで面白い。
妻籠のお菓子屋さんでも品名が英語になっていたので聞くと同じようなことを言っていたし、インバウンドさまさまと言ったところだろうか。
それにしても我々にとってはいささかマイナーな中山道にまでこれだけ来るとは、外国人観光客の情報収集能力はすごい。
バス停に戻り、またも外国人の皆様と中津川行きのバスに乗車。
このバス、幼稚園バスかと思った。
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