Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

カナリア諸島の旅 2 テイデ山

2023-05-28 14:53:51 | ヨーロッパ

5月17日

カナリア諸島で初めての朝、朝食前にちょっとだけホテルの外に出てみる。
今朝も空はどんよりと曇り、温度は15℃ほどだろうか、上着がないと寒い。

ホテルの前にはちょっとした公園があり
  
 
その周りにはかわいい教会や立派な石造りの建物が並ぶ。
泊まっているホテルは旧市街の端にあって、サンクリストバル・デ・ラ・ラグーナの街は歩くのが楽しそうだ。

朝食のビュッフェには地元産のチーズやハム類がいっぱい。
  
スペインならこうじゃなきゃ。

8時半出発の予定がバスが15分ほど遅れてやって来た。
 これもスペインっぽい?

車は島の北部から島の中央にあるテイデ山を目指し標高を上げて行くが、途中から低い雲の中に突入して、松林の中を行く頃は本降りの雨。カナリア諸島は乾燥していると思っていたのでこれは予想外。せっかくの山が雨だなんて。

と思っていたら、森林限界を越えて高い木が見えなくなった途端に空は晴れて、2000mほどの展望台からは雲海の向こうに見事なテイデ山の姿!
  
 わかりやすい三角錐のテイデ山はスペイン最高峰、標高3,718mで富士山よりほんのちょっと低い。

手前に見える白い花はエニシダ。
 
エニシダと言えば普通は黄色だが、この周辺にはここが原産地らしいこの白い花がいっぱい。

 展望台の脇には地層を露出させたところもあって、火山噴火の歴史がわかるようになっている。

テイデ山の手前の山頂には天文か気象観測所の建物が見え、さらにその手前からはパラセイルが出発。
 
しかしこの分厚い雲海をくぐって着陸するのだろうか。


山の周りには何か所も展望台があるので、角度を変えて山を見ながらバスは進む。

                                             
ここは島の南北を繋ぐ峠。すぐ脇に2,150mのAlto de Guamasoという小山があり、その周りを一周すると
 
森林限界から下は雲に覆われているのがよくわかる。

  周りには花がいっぱいで
 
黄色いエニシダもいっぱい。

 次に訪れたのはテイデ国立公園のビジターセンター。
 
赤い溶岩が流れるガラス廊下を通ると中には火山の説明などがあるが、こちらの興味は外の庭。
 ここでたくさん見られるのがお目当てのエキウム(Echium Wildpretii)と言う不思議な花。これが見たくてカナリア諸島までやってきたのだ。

  
エキウムはムラサキ科の植物だそうだが、この塔のように育つ種類はカナリア諸島で独自の進化を遂げたもの。肉厚の葉の中から細長い花穂が伸びて小さな花が下から順に何千と咲き、枯れると羽箒のような姿になる。
  
小さな花はシベが長くて、蜜がたくさんあるのだろう、蜜蜂がいっぱいたかっている。

もう一つ、この島固有のものはニシカナリアカナヘビ。
 
ヘビと言ってもトカゲで、展示室には巨大なトカゲがいたが実際は30㎝にも満たない小さな姿。庭の岩の間をチョロチョロしていて、オスは首の下にきれいなブルーの斑紋がある。

時間は1時を回り、テイデ山が見えるレストランで昼食。
  
 
カナリア・スープと出されたものはジャガイモに豆や肉、パスタも入ってボリューム満点。
魚は友人が「湯豆腐のタラ」と表現したが、それにパプリカいっぱいのソースがかかっている。ここにも皮付きジャガイモが乗っているが、ジャガイモはカナリア諸島の特産品、ねっとりとしておいしい。
 素朴なケーキのデザートは生クリームがうまい。

お腹いっぱいになって、午後の観光に出発。


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コメント (2)
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