百合子さんが「週末はウロチョロしないでね要請」をする直前のこと、海外旅行に行けないならせめて国内の温泉旅館を応援しようと予約を入れてあったので友人と伊豆へでかけた。
出発は品川から、お久しぶりの踊り子号。
平日の午前中で一車両にお客さんは5,6人。これなら感染の心配はない、と友人も一安心。
途中雨もぱらつく天気の中、熱川に降り立つと幸いにしてここは曇っているだけ。
階段を上がって駅の外に出ると
すぐ目の前に目指す「熱川バナナワニ園」が見えた。
創業はなんと1958年という老舗のこちら、一度来てみたかったのだ。
駅の前にも建物が2つあるが、この他にも山の上に分園があるので
まずはこのふざけたかわいいイラストのシャトルバスに乗る。
名前の通りここの売りの一つはワニなのだが
友人がこのたぐいは苦手なのでここは素早く通り抜け
お目当てのレッサーパンダの檻へ。
ここには13頭もレッサーパンダがいるそうで、
ご高齢のパンダは小屋の奥でお休み中だったが、若い子はうろうろと動き回ってかわいい。
園内にはワニとレッサーパンダの他にも日本で唯一というアマゾンマナティがいるが
大きな体なのに水槽はやっと泳げるほどの広さしかなくて、ここに50年もいるのかと思うと気の毒すぎる。
現在はもちろん取り引きが禁止されているアマゾンマナティ、せめてもうちょっといい環境に引っ越しさせてやれないものか。
さらにウーパールーパーや変なカエルの水槽もあって
この変な取り合わせが昭和くさい。
ところでレッサーパンダを見たらお昼を回っていたのですぐにカフェに行きたかったのだが、熱帯果物の温室を通らないと行けないようになっていたので
これも名前の由来、バナナが何種類も植えられた温室や
これは初めて見たかもしれない、パパイヤの花を見ながら進んで
やっと分園の出口にあるカフェへ。海を見下ろす高台にあるので、天気が良ければ景色がとても良さそう。
ここでのお目当てはパフェ。
バナナやパパイヤはこの園内で採れたものを使っているそうで、熟してから収穫したバナナがさすがのおいしさ。公式キャラクター「熱川ばにお」君のクッキーもおいしい。
お腹を満たしたらまたシャトルバスに乗って、今度は本園の植物園へ。
こちらにもいささかセンスを疑うものもあるが
熱帯の珍しい花がいろいろあって
特に長い花房が下がるヒスイカズラは見たこともないような花の色。
藤棚のように作られた一角はまだつぼみだったけれど、これがすべて咲いたら壮観だろう。
園内一番奥にあるスイレン池も見事だ。
次の列車とバスの時間があるので見学はここまで。
全体に設備はお疲れ気味で昭和そのままだけれど、予想よりずっとみごたえがあって、ワニを見なくても2時間では足りなかった。
昭和の観光施設、侮るべからず。
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バナナワニ園!久しぶりに詳しく拝見しました。
昭和の遺構(言い過ぎ。失礼)はあと10年もしたら
きっと新しいセンスだと絶賛されると思うので
ココが踏ん張り処と関係者さん、ふんどしをしめなおして気張ってほしいです。
ロータスに癒されました。ありがとうございます。
温泉熱を利用して温室まではわかるけど、それでワニを育てようって、昭和人の発想もなかなかぶっとんでましたね。
そのバナナワニ園もとうとう今週からは休園みたいです。
せっかく成っているバナナやパパイヤ、どうするのかなー。
でも、こんな綺麗なカフェはなかったような…
確かに一般に売られているバナナは青いうちに収穫して搬送中に熟すから、熟すまで木に生っていたバナナとは味が違うのでしょうね。
ヒスイカズラ、なんと綺麗な色!
カフェは内装だけ最近きれいにしたんじゃないかな、という感じでしたが、素朴なパフェがGoodでした。
ヒスイカズラはとても天然とは思えないような色ですよね。
藤棚のような一角も今は満開じゃないかと思いますが、今年は誰にも見てもらえなくてかわいそうです。