9月28日 続き
ナウム修道院を出るとすぐにアルバニアとの国境。
小さな検問所で、北マケドニアに入国した時以上に簡単に国境通過。
少し行くとポグラデツと言う町があるが、その手前のビーチで少し駐車。
人の姿もほとんどない静かなビーチだが、この裏には大きな公園がある。
オフリド湖につながる大きな池があり、ボートに乗る人やピクニックを楽しむ家族連れでなかなかの賑わい。
ここはドリロンといって国立公園だそう。ガイド氏が子供の頃から来ていた所ということで紹介してくれたかったらしい。
ポグラデツの町では友人がカバンのロックを買いたいということで少し街歩き。
この町はオフリド湖のアルバニア側リゾートということで湖畔には大きなホテルやカフェがあるが
ちょっと中に入ればごく庶民的な商店街があって
たくさんのチーズやナッツ類、敷物屋が普段の生活を垣間見られるようで楽しい。
湖畔には薔薇でいっぱいの公園があって、ベンチには詩が書かれている。帽子をかぶり湖を眺めているのがこの町自慢のポラデシという詩人。アルバニア人は詩が好きらしい。
プロムナードや噴水もある湖畔だけれど、マケドニア側に比べると外人観光客の姿もなく、実に静かなリゾート。
オフリドの町は見どころ満載だったけれど、こちら側でのんびりするのもいいかもしれない。
湖畔に点在する町を眺めながら北上してオフリド湖を完全に一周した。
湖を離れたらエルバサンの町へ向かい、その郊外のレストランでお昼ご飯。
ここもガイド氏行きつけらしく、小川沿いのテラスが気持ちいい。
本日いただいたのは羊の肉やレバーをリコッタチーズで煮込んだ料理。タフコーシと似ているがあちらはヨーグルトで煮込んでいるのでちょっと違う。赤いソースがかかっているが辛くはない。焼いたチーズはガイド氏のおすすめ、キュキュッとした歯触りはギリシャのチーズに似ている。
これまで2度ほど通り過ぎたエルバサンの町中を今日はちょっとだけ観光。
町の中心にはオスマントルコ時代の城壁が残り、中を歩くと石畳の道。
王のモスクと呼ばれるこちらは1492年に建てられたアルバニアでは一番古いモスクなのだそうだ。
この町では行きたい所があったので観光はこれだけで切りあげ、すぐに郊外へ。
町を出て15分ほど、周りには何もない田舎道を走ってやって来たのはHotel Iliria。ネットでアルバニアの温泉を探していた所こちらを見つけ、HPを見ると立派なスパらしかったので来てみたのだが、駐車場に入ってもそれらしい建物は見えない。ただし強烈な硫黄の匂いがして、管理人らしきおじさんが来たので5€を払うと、物置小屋のような中で着替えるよう言われた。
そしてその先には確かにプールがあって、ここが匂いの元。
ワクワクと入ってみれば温泉はエメラルドグリーンで日本の国見温泉にそっくり。
湯面に膜が張っている所もそっくりながら、こちらは36℃の長湯仕様。大人気だったぺルメット温泉よりずっと温泉らしくて、わざわざここまで来た甲斐があった!
プールに入っているのは地元の年配者ばかり。
ガイド氏はこの温泉を知らなかったが、ここで偶然お母さんの知り合いを見つけ、ここは療養にいいとお勧めされたので次回は両親を連れてきたいとか。
ここでラッコちゃんとはしゃいでいた自分、変な犬の形のカメラで写真を撮っている、と話題になっていたそうな(笑)。みなさんの退屈しのぎに一役買えたかも。
強烈な温泉臭をプール脇のシャワーで流したら、ティラナまでは50分。
3たび舞い戻ったホテルに到着して、ずっとお世話になったガイド氏とお別れ。この方、ツーと言えばカーとこちらの意図を察してくれ、細かく気配りしてくれる本当にいいガイドさんだった。アルバニアのこともいろいろ教えてもらえて、初めての国でガイドはありがたい。
さて、アルバニアもとうとう最後の夜。
グーグルマップにある郷土料理屋を目指すも、あるはずの所に店はなく、仕方ないので近くにあった魚料理屋に入ってみた。
地下に降りるのでちょっと不安だったが、入ってみればこじんまりといい感じで、ローカルの親父さんたちが酒盛りをしている。
あまり英語が得意ではないウェイター氏から「うちの看板メニュー」と勧められた一皿と魚のミックスグリルを頼むと
陶器に入って来たのは濃厚なクリーム。中にはとても小さなエビがいっぱいで、ちょっと不思議な食感と味だけれど確かに慣れると癖になりそうな料理。
魚の方は左右が違う魚で、どちらも塩加減よくおいしい。アルバニア人は魚の食べ方を知っている。
今回の旅、食事は7勝4敗と言った所。最後は外さなくてよかった。
食後は残った現地通貨を使い果たすべくスーパーへ。
周辺のブロク地区は東京で言えば青山や六本木のようなエリアらしく、土曜日のこの夜、カフェやレストランはおしゃれした若い子たちでいっぱいだった。
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