1月26日 続き
お昼を食べたら今夜遅くの飛行機で帰国するのでホテルをチェックアウト、荷物を預けてGrabでおでかけ。
やってきたのは街の北にあるコタキナバル市立モスク。
運転手が親切に「外国人はそこの受付で入場券を買ってね」と教えてくれて車を降りると、間髪を入れずに係員がやってきて「こっちに来てください」と門の外に誘導する。
「これを読んでください」というので張り紙を見ると
「当分の間観光客は入場お断り」とのご託宣。
中国から来たわけじゃないと言っても「残念ながら外国人はすべてだめです」と厳しい。
実はここに来たのはモスクを見るためではなく、敷地内にある食堂にココナッツかき氷があると聞いたのでそれを食べるため。
そこに行きたいだけなんだけど、と言っても敷地内には入れてくれなくて、1月末のこの時には過剰反応じゃないかと思ったが、今にして思えばこの処置は非常に正しかったわけ。
「あちらにいい撮影スポットがありますから」と言うので
水に浮かぶきれいな外観を眺めるだけで観光終了。
すぐにまたGrabを呼んだが、流しのタクシーなど通るところではないので、このシステムが使えてよかった~。
次に向かったのは街の南側にあるサバ州立博物館。
本館はボルネオ原住民の住居を模した立派な建物、その周りに広大な敷地が広がっている。
まずは15リンギットの入場料を払って冷房の効いた本館へ。
1階の正面には大きなクジラの骨格標本。
そこから中二階に上がるとボルネオの原住民族の展示があって
独特の装飾の衣装や音楽
わずかだけれど首狩りに関する展示まである。この島では100年ぐらい前まで行われていた風習で、狩ってきた首は魔除けとして家に飾っていたとか。
興味深かったのはこの島の歴史に関するギャラリー。
古い時代から原住民が住み、海岸部ではブルネイ王国などが貿易で栄えていたこの島が変わり始めるのは19世紀にオランダ人やイギリス人が植民地支配を始めてから。
しかし展示を見るとイギリスの支配のことはそれほど悪く書かれていなくて、むしろ教育など社会システムを近代化してくれたことを評価している。
逆にうらみたっぷりなのが第二次大戦中の日本軍の支配。
初めこそ西洋人支配を終わらせてアジア人同士共栄しようといい顔していたものが次第に残酷な顔を見せるようになり、その最たるものが2500人以上の捕虜を殺してしまったサンダカン死の行進となれば無理もない。
それほど多くは書かれていないが、この展示は読みふけってしまった。
これ以外は建物の立派さに比べて充実しているとは言えない展示をあっという間に見終えてしまって、地図に蘭園の表示があるので外に出てみる。
標識の通りに行ってみると
このジャングルが蘭園?
時期ではないのか花は一つも見えず、暑いし他に人っ子一人いないのも気持ち悪くて大汗かきながらここを抜け出た。
さらに行くと池の周りに伝統家屋を移築した一角がある。
中に入ることもできて、民芸品を並べて売っている家もあり、離れた所にはさらに多くの家屋が展示されているらしいが、敷地が広すぎてとても歩いていく気にはならない。
そこで本館前の駐車場の端にある食堂に入って
緑のニョロニョロと小豆の入ったチェンドルで生き返る。
この後はまたGrabで街中に戻り、昨晩も行ったスリア・サバへ。
ここの4階には海に面した大きなフードコートがあって
テラスに出ることもできるので気持ちいい。
ここでしばらくぼーっとして、館内に戻るとなにやらにぎやか。
見ると吹き抜けの下に大勢の人が集まっていて、
中央では龍と獅子が躍っている。中国正月は華やかだ。
この時点で17時。少し早いがボルネオ最後の夕食を摂りに行く。
すでに歩道にまでお客さんがあふれ出た「新記」は待望のバクテーの店。本命はホテルの目の前の「佑記」だったがそちらは今日もお休み、No.2と言われるこちらが今日は開いていたのでやってきた。
たくさんいる店員が手際よく相席につかせてくれたテーブルは料理人の目の前。
おじさんたちが次から次へとバクテーの鍋を用意している。
自分が頼んだのももちろんバクテーに青菜炒め、御飯にお茶で、25リンギットはお正月料金+10%込み。
こちらのバクテーは中身がすべてミックスになっていて、スペアリブの他に肉団子やホルモンも入ってボリューム満点。スープはさっぱりしているがかなり漢方臭が強くて苦みも感じる。
おいしくいただいたが、個人的にはシンガポールの「ソンファ」の方が好み。
コタキナバルNo.1と聞く「佑記」と食べ比べてみたかった。
食事のあとはまたまたスリア・サバへ戻って、仕上げはスパでマッサージ。
モール内のJari Jari Spaは内部が驚くほど広くて、施術はもちろん個室。
2時間のMount Kinabalu Treatmentなるメニューを頼むとまずはフットバス。その後はオイルを使ったドゥスン族のマッサージだが、思ったよりもしっかりと強めで、特に背骨まわりをしっかりともんでくれる。
最後に温めた石を背中や脚にお灸のように乗せるのだが、これがかなり熱くて、「熱い」と言うとなぜか施術師のお姉さんはコロコロと笑って喜ぶ。いや、まじ熱いんだってば。
施設はきれいだし施術もしっかりしていたが、これで488リンギット(約13,000円)はちょっと高かったかも。
街中にはもっと安そうな所がいっぱいあったし、次はそちらに行こう、とまた来る気満々。
ホテルで荷物をピックアップしてGrabで空港へ。
今日は本当にGrabにお世話になった。
コタキナバルの空港はそこそこ大きくて免税店などもあるが、ここは素通りしてラウンジへ。
マレーシア航空のラウンジは改装中でPlaza Premium Loungeのみ営業中。
あまり広くない所に韓国人のお客さんが圧倒的に多かったが
それも道理、出発案内を見れば韓国行きの飛行機がずらり。
食べ物もそれなりにあったが飲み物だけいただいて定刻0時50分の成田行きマレーシア航空に搭乗、朝の7時過ぎに無事到着。
しかしこれきり当分成田と縁なしになろうとは、この時は思いもしなかった。
1月のボルネオ、つくづく行っておいてよかった。
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ジャングル、画像からでも蒸し暑さが伝わってきます。
コロナ流行が春節の時期じゃなかったら、これほど一気に世界中に広がらなかったかもしれませんね。
マッサージで火傷しなくてよかった。
残念ながら気温が高ければ大丈夫というわけではなさそう。
マッサージの熱した石はやけどすることはないのでしょうが、お姉さんがなぜあんなに面白がっていたのか、なぞです。