10月17日
本日4人組のうち2人は早朝にトリエステを発ったが、残り2人はもう少しこの町を見たいのでゆっくり朝ご飯。
落ち着いた朝食部屋に用意されているのは冷たい物ばかりだが、パンやシリアルがふんだんに並べられていて楽しい。
食事を済ませたところで向かったのはホテルの目の前のトラム乗り場。
この町には1路線だけ、わずか5キロの市電が走っているのだが
レトロな車両の正面には自転車を引っかけて運ぶ棒が突き出ているのが面白い。
1935年製と言う車両は運転台も客車もシンプルそのもので、とてもきれいに保たれている。
このトラムに乗ってオベルダン広場を出発すると、すぐに急坂にさしかかる。
すると登場するのがこれ↓ ケーブルカー・ユニット
勾配があまりにも急なのでこの台車のような物を後ろにつけてケーブルで引っ張り上げるわけだが、このユニットはトラムに連結されるわけではなく、なんと重力で押し付けられているだけなのだそうだ。
窓の外を見れば勾配のきつさがよくわかる。
途中にはすれ違いポイントもあり、高度がぐんぐん上がってトリエステの街並みが眼下に広がる。
このケーブルで距離800m、高度差160mを上がるとユニットは離れ、後は普通のトラムになって終点のヴィラ・オピチナまで約30分。
周りは普通の住宅街で見る物もないのでそのまま折り返し電車に乗ってもいいが
せっかくなので美しい車両を愛で、駅のカフェでコーヒーをいただいた。
そして帰路には駅名表示もアナウンスもないので苦労しながらオベリスコ駅で途中下車。
ここからは隣のプロセッコ村まで「ナポレオンの道」と呼ばれる3.7キロの遊歩道が続いていて、ジョギングをする人やら犬の散歩をする人やら楽しそうなのだが
展望台からの眺めの素晴らしいこと。突き出た半島の向こうはスロベニアだよね。
眼下のトリエステ港には巨大なクルーズ船が入っているのも見えるが、周りのどの建物よりも大きい!
トラムの切符は1時間有効なので、途中下車しなければ1.35ユーロで往復できる。これはおすすめ。
山の上からの景色を楽しんだ後は町の中心に戻り、サン・ジュスト大聖堂を目指す。
途中の広場では農産物市場を発見。近郊の生産者が自分で作ったものを売っているらしく
ワインなんてペットボトル入り。にこやかなおじさんちのピーチネクターは自然そのままの味でおいしかった。
この広場の先には凝った階段があって
これを上がったさらに上にはサン・ジュスト城の頑丈そうな城壁がそびえる。
この城のすぐ脇に目指す大聖堂があるのだが、入口がわからなくて城壁をぐるり一周する羽目になり、大汗かいてやっと到着。
しかしここは苦労してでも来る価値があった。
14世紀に古い2つの教会を1つにつなげたという大聖堂の外観は飾りもなく質素だが
中央のアプスには1933年に作られた新しい紫のモザイク。
左右の側廊には13世紀のビザンチン・スタイルのモザイクがあり
その下にはやはり13世紀のフレスコ画も残っている。
それ以外にも聖遺物入れやら古そうな彫像やらお宝がいっぱいで
中でもこの水槽に入った彫像が何とも不思議。どうも海から引き揚げられたもののようだが、結局なんだかわからず。
予想外に充実した大聖堂からは海を目指して坂を下り
再び今度は昼間のイタリア統一広場へ。
このバルコニーからムッソリーニが演説したと言う県庁も昼間見ると壁の装飾が華やか。
そして海の方へ目をやると
山の上から見えたクルーズ船がまさにビルのよう。
広場でも運河沿いでもカフェが人であふれているのはこのクルーズ船のお客だろうか。
と、ここでタイムアップ。
我々もカフェに入りたいところだが、もう駅に向かわなければならない。
トリエステは観光地ではないが、海あり山あり、オーストリアとイタリアのいいとこどりをしているようでもあり、住んでみたいと思う町だった。
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本日4人組のうち2人は早朝にトリエステを発ったが、残り2人はもう少しこの町を見たいのでゆっくり朝ご飯。
落ち着いた朝食部屋に用意されているのは冷たい物ばかりだが、パンやシリアルがふんだんに並べられていて楽しい。
食事を済ませたところで向かったのはホテルの目の前のトラム乗り場。
この町には1路線だけ、わずか5キロの市電が走っているのだが
レトロな車両の正面には自転車を引っかけて運ぶ棒が突き出ているのが面白い。
1935年製と言う車両は運転台も客車もシンプルそのもので、とてもきれいに保たれている。
このトラムに乗ってオベルダン広場を出発すると、すぐに急坂にさしかかる。
すると登場するのがこれ↓ ケーブルカー・ユニット
勾配があまりにも急なのでこの台車のような物を後ろにつけてケーブルで引っ張り上げるわけだが、このユニットはトラムに連結されるわけではなく、なんと重力で押し付けられているだけなのだそうだ。
窓の外を見れば勾配のきつさがよくわかる。
途中にはすれ違いポイントもあり、高度がぐんぐん上がってトリエステの街並みが眼下に広がる。
このケーブルで距離800m、高度差160mを上がるとユニットは離れ、後は普通のトラムになって終点のヴィラ・オピチナまで約30分。
周りは普通の住宅街で見る物もないのでそのまま折り返し電車に乗ってもいいが
せっかくなので美しい車両を愛で、駅のカフェでコーヒーをいただいた。
そして帰路には駅名表示もアナウンスもないので苦労しながらオベリスコ駅で途中下車。
ここからは隣のプロセッコ村まで「ナポレオンの道」と呼ばれる3.7キロの遊歩道が続いていて、ジョギングをする人やら犬の散歩をする人やら楽しそうなのだが
展望台からの眺めの素晴らしいこと。突き出た半島の向こうはスロベニアだよね。
眼下のトリエステ港には巨大なクルーズ船が入っているのも見えるが、周りのどの建物よりも大きい!
トラムの切符は1時間有効なので、途中下車しなければ1.35ユーロで往復できる。これはおすすめ。
山の上からの景色を楽しんだ後は町の中心に戻り、サン・ジュスト大聖堂を目指す。
途中の広場では農産物市場を発見。近郊の生産者が自分で作ったものを売っているらしく
ワインなんてペットボトル入り。にこやかなおじさんちのピーチネクターは自然そのままの味でおいしかった。
この広場の先には凝った階段があって
これを上がったさらに上にはサン・ジュスト城の頑丈そうな城壁がそびえる。
この城のすぐ脇に目指す大聖堂があるのだが、入口がわからなくて城壁をぐるり一周する羽目になり、大汗かいてやっと到着。
しかしここは苦労してでも来る価値があった。
14世紀に古い2つの教会を1つにつなげたという大聖堂の外観は飾りもなく質素だが
中央のアプスには1933年に作られた新しい紫のモザイク。
左右の側廊には13世紀のビザンチン・スタイルのモザイクがあり
その下にはやはり13世紀のフレスコ画も残っている。
それ以外にも聖遺物入れやら古そうな彫像やらお宝がいっぱいで
中でもこの水槽に入った彫像が何とも不思議。どうも海から引き揚げられたもののようだが、結局なんだかわからず。
予想外に充実した大聖堂からは海を目指して坂を下り
再び今度は昼間のイタリア統一広場へ。
このバルコニーからムッソリーニが演説したと言う県庁も昼間見ると壁の装飾が華やか。
そして海の方へ目をやると
山の上から見えたクルーズ船がまさにビルのよう。
広場でも運河沿いでもカフェが人であふれているのはこのクルーズ船のお客だろうか。
と、ここでタイムアップ。
我々もカフェに入りたいところだが、もう駅に向かわなければならない。
トリエステは観光地ではないが、海あり山あり、オーストリアとイタリアのいいとこどりをしているようでもあり、住んでみたいと思う町だった。
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観光はしたことなかったかも。
年代物のトラムと重力利用のトラム・ユニット、そして20世紀のモザイクと13世紀のフレスコ画のコラボ。
新旧が上手く結び合わせれた素敵な街だったんですね。
↓カフェのスタイルはやっぱりどこかオーストリアを感じさせる造り。
先日秋田犬のことを調べていたら、なんと秋田犬の頭数世界NO.1は日本ではなく、イタリアなのだそうです。
ワンちゃんが食べ物を扱うお店に入れるところを見ても、イタリア人は相当の犬好きなんですね。
犬連れでレストランはパリでも見ましたが、衛生観念がもはや強迫神経症のようになっている日本では考えられませんね。しかもこのお菓子屋さんの皆さんはわんこをなでまくってました(笑)。
それにしても秋田犬の頭数がイタリアで一番多いとはびっくり。イタリア人は和犬が好きなのかな。いい趣味です。
日本犬は賢くて凛々しいのがいいですよね。
飼うなら絶対日本犬!