Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

はじめてのチェンマイ 1 カオソーイとドイステープ

2010-02-04 02:41:14 | 東南アジア
2010年1月28日

朝9時過ぎのタイ航空でバンコクからチェンマイへ。

わずか1時間の飛行時間でもちゃんとボックスランチと飲み物が出る。
 味見だけして残そうと思ったサンドイッチ、スイートコーン入りが妙においしくて、思わず全部食べてしまった。

 到着したチェンマイはさすが国際空港、札幌や福岡あたりよりも大きなターミナル。シーズンとあって大勢の旅行客が行きかう中、頼んであったホテルのお兄さんにすぐ拾われて、車で15分のホテルへ。

チェンマイでのお泊りは Raming Lodge
  
外廊下側に窓がなく、ちょっと暗いけれど十分な広さと設備のお部屋。ネット予約で1泊3000円なら文句のつけようがない。

初日の午後は効率的に観光しようとホテルのツアーデスクで車を手配してもらう。
半日800バーツ(約2400円)の車でまず乗りつけたのはこちらの食堂。
 
 
店頭に鍋が並び、むくつけき兄ちゃんが料理を運んでくれる、ここはチェンマイ名物カオソーイの有名店、ソムージェイ。
かわいいドライバーのトト君もここかすぐ近所のラムドゥーンがおいしい、というので安心して中に入る。

店内にはタイ語のメニューしかないが、どうせここではカオソーイとサテーと決まっているので無問題。
 
カオソーイはカレー味のココナッツスープに小麦の麺が入り、その上にさらに揚げた麺が乗っているもの。この揚げ麺をスープでふやかしながら2種類の麺を食べ比べるのがおもしろい。さらに口直しについてきた高菜漬けを食べ、スープにライムをたっぷり絞るとさっぱりしてうまい!揚げ麺より普通の麺の方が好きだなー、なんて思っているうちにあっという間に食べ終わってしまう。これはおやつサイズなので、一緒に頼んだサテー10本もぺろりと完食。こちらもついてくるきゅうりの甘酢漬けがおいしいの。これに水を1本頼んでお代は70バーツ(約200円)。チェンマイはいいところだ~。

お腹がふくれたところで次に向かったのはチェンマイ国立博物館。
ここは国立なのにあまり観光客が来ないのか、トト君は「どこにあるの?地図見せて」なんて言う。
しかし着いてみればりっぱな建物。
  
入り口でバッグやカメラをロッカーに入れて入場する。

中はがらんとしてヨーロッパ人が4,5人いるだけの静かさ。
地味な展示ながらランナー王国の歴史を学び、ランナー様式の仏像をゆっくり眺められる。
  写真はパンフレットから

まったく知らなかった北部タイの歴史、近世に200年もビルマの領土だったとは。現在も続く微妙な関係はその時代のせいもあるのか。カオソーイもあるいはその時代の影響かも。

博物館のあとはチェンマイの市街をはずれ、最近はパンダで大人気らしいチェンマイ動物園の前を通って山の上のお寺、ドイステープへ。

くねくねした山道を登って山門の前に到着すると、この一角だけたくさんの車がとまり、屋台が並んで、さすがチェンマイ一の観光スポット。
  お寺まで上がる308段の階段を一気に上がったらさすがに息切れしてしまった。

14世紀に建立されたと言うドイステープのお寺は何度も建て替えられたと見えてどこもかしこもぴかぴか。
  
 
仏様もぴかぴか。

 熱心に祈るタイ人と、写真を撮りまくる外国人観光客で混雑する境内を離れて外のテラスへ出る。
 眼下にチェンマイの街が一望。
 白い大きな花を付けた、これは何の木だろう。 
 テラスの下には花に囲まれたお坊さんがいた。これは風流な、と近くで見たら造花だった。

  
山からの帰りは斜めに下りるエレベーターで一気に下って、さあ、街中に戻ろう。


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バンコクで「アバター」を見る

2010-02-02 22:23:05 | 機内食・映画・美術展
先日のチェンマイ小旅行、帰りの飛行機までバンコクで時間があったので映画を見ることにした。

向かったのはセントラルワールド内のSFワールドシネマ。スクリーンが15もあるシネマコンプレックスでもちろん座席指定。日本の映画館よりいいシートで、160バーツ(約450円)は超お得。

選んだ映画は 「アバター」
ジェームス・キャメロンの映画とはいえ、CGだらけのこの映画にそれほど食指は動いていなかった。ところがチェンマイ行きの飛行機で読んだ読売新聞(タイ航空は国内線でもちゃんと日本語の新聞まで積んでいる!)に「アメリカの軍関係と教会関係がこの映画を反米的と非難」とあったもので急に興味がわいたのだ。

映画開始時間ぎりぎりに場内に入ると、上映館はかなりの大きさで座席がまるでジェットコースターの線路のような急角度に並んでいる。これなら前の人の頭が邪魔になることがないけど、階段から転げ落ちそう。場内は3D版ではなく通常版を選んだせいか、日曜の午後でも3割ほどの入り。

面白いのは予告編やマナー広告に続いて国歌をバックに王様の映像が流されること。この時には外国人も含めて全員が起立しなければならない。若い頃から王妃様と共に汗を流しながら地方を視察して回る王様のお姿、よくできたドキュメンタリーでこちらまで王様ファンになりそう。

そして始まった映画本編。

まずはコミックスの実写版やリメイクばかりのハリウッドで、まったくオリジナルのストーリーを作り上げたキャメロン監督に敬意を表そう。異世界の動物やら植物やら、大勢のスタッフをまとめて一つの新しい世界を作り出してみせる、得意技とはいえやっぱりすごい。動物の方はともかく、夜光性の森などはうっとりするほど美しく、昔の「アビス」を思い出す。深海の異世界を描いたこの映画、結構好きだったんだよね。

ストーリーの方ははっきり言って「アビス」の方が大人っぽかったと思う。
メッセージは非常にわかりやすい、と言うかかなり単純で、元ネタはアメリカインディアンであり、911であり、とバレバレ。宗教観なども我々日本人からするとシンプルすぎるほどだが、これを反キリスト教的と非難するアメリカって、どこまでキリスト教原理主義なんだ。

軍関係の非難について言えば、確かにここまで海兵隊を悪役にした映画は珍しいので文句が出るのもわからないではない。しかしストーリーの方は結局「悪に対しては断固戦わねばならない」って全面戦争になっちゃって、着てる制服が違うだけでやっぱりアメリカの「戦う姿勢」を支持しているように見える。この人たちには結局武器で戦う以外の選択肢はないのかね。

その他にも他の惑星に行くほどの未来なのに服も習慣も現在と変わらないとか、人造人間を作るほどなのに車椅子を使っているとか、突っ込みどころはいろいろあって、キャメロンの映画として完成度はそれほど高くないと思う。

思うにキャメロンはメッセージやらなんやらより異世界を思う存分、映像にしてみたかったのだろう(元々そういう監督だし)。その意味でこの映画はやはり3D版を見るべきだった。木の上を走り回るシーンとか、空を飛ぶシーンとか、どれだけ迫力が違うことか。上映時間が合わなかったとはいえ、もったいないことをした。

メッセージなどくそくらえのこの映画、タイ語の字幕がお邪魔でなければバンコクで見ることをおすすめ。


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