4月13日 続き
池上からゆっくりお弁当を食べながら50分で瑞穂駅に到着。
ここも駅を改装中で、地下の改札から階段を上がる。
すぐに駅前のタクシーを拾い、瑞穂温泉の先の紅葉温泉までお願いする。
するとこの運転手さんが気のきいた人で、いくらかと聞くとメーターで行くと言う(これまでは言い値だった)し、途中に一軒だけあるコンビニまで来ると、「紅葉温泉の周りには何もないから夕食はここで買っておいた方がいい」と停めてくれようとする。
そのために駅弁をもう一つ買っておいたのでそのまま行ってもらい、瑞穂の集落を過ぎて15分で目指す紅葉温泉に到着。
メーターは210元だったがまけてもらって200元。
英語も通じるいい運転手さんだったので、翌日も迎えに来てくれるようお願いして別れる。
やってきた紅葉温泉は日本統治時代の警察官保養所だった所。
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本館はほぼ昔のままなので、まるで日本の田舎の古い小学校みたい。
右端にフロントがあるので入って一番安い和室に泊まりたいと写真を指差すと、英語も日本語も通じないおばさんは指を6本立てる。てっきり1500元だと思ってお金を出すと、困った顔をして英語の通じる娘を呼んだ。すると宿泊代はなんとたったの600元(約2200円)。安っ!
お金を払っていると今度は日本語を話すおじいちゃん社長が現れて、正面の玄関で靴を脱いで部屋に案内してくれた。
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廊下や壁、ガラス張りの入り口の障子などは最近改装したようできれい。
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ただし細長い6畳の畳はだいぶくたびれて、窓の向こうはトイレ。この景色にはいささかがっかりしたが、ちゃんとした水洗なので別に匂いなどがするわけではない。
部屋には布団が3組用意されていて、まるで日本の湯治宿そのままだ。
ここに荷物を下ろしたら、水着を持って早速おでかけ。
まずは車で通り過ぎてきた瑞穂温泉に行くべく、宿の前の一本道を下る。
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しばらく行くと広い河原の紅葉渓を渡る橋があって、ここまでは人家もほとんどなかったが、この先には集落がある。
このあたりはアミ族が多いそうで、それらしいモニュメントがあったり
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小さい教会もちらほら。
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あちこちで細い竹の子の皮むき作業をしていて忙しそう。
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やがて瑞穂温泉への看板が見えたのでここで曲がり、大きな集会場の前を過ぎると
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上へ上がる階段があって、瑞穂温泉に到着。
ここも1919年に建てられた日本統治時代の警察官保養所「滴翠閣」が始まりだそうで、日本の警察官もどれだけ温泉が好きだったのやら。
紅葉温泉からここまで、歩いて30分。
もう汗だくになったが、今日は曇っている分まだ楽だったかも。
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早速フロントで200元を支払い、靴を下足箱に入れて温泉へ。
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すぐ左手には個室風呂が並んでいるが
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階段の下のシャワー室で水着に着替えて、寒冷紗の屋根の掛かった露天風呂へ。
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浴槽は3つあって、一番奥が一番高温で43℃ほどあり、そこからお湯が落ちる真ん中は40℃ほど、一番手前は38℃。
黄金湯と名付けられたお湯は黄土色に濁り、周りの床にも滔々と流れだして、広々したお風呂が気持ちいい~。
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浴槽の前には樹齢400年という木があって、「ここはパワースポットである」みたいなことが書いてあるが、このお湯とこの景色があればそれはパワースポットであろう。
入れ替わりにお兄さんが出た後はこのお風呂を独り占め、3つの浴槽を存分に楽しんで、そろそろ出ようと着替えたら他のお客さんがやってきたのはタイミングが良かった。
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また橋を渡って来た道を戻るが、この辺りの木には花が咲いて一面とてもいい香り。
帰りついたらまた着替えて、今度は宿のお風呂へ。
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フロントの奥に入ると水着や飲み物を並べた一角があり、その先が露天風呂。
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ここも大きな浴槽が3つあって、一番手前は水風呂、真ん中が43℃で、一番奥は41℃。
炭酸気鈉泉というこちらのお湯は無色透明、無味無臭。温泉らしい癖はないものの柔らかいお湯で、浅めの浴槽に体を伸ばすと周りの緑がなんとも心地いい。
このお風呂に同時に入っていた高雄から来たという男性、福岡に何年か住んでいたと言うことで日本語でおしゃべり。
この温泉が気に入って通うようになり、社長とはもうお友達とか。
「この周りには猿が出るよ」と言われたが、ここの猿は温泉には入らないらしい。
露天は堪能したが、お風呂はやはり裸で入りたいので、〆は個室風呂へ。
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壁の赤文字がちょっとおどろおどろしいが
台湾らしく簡素な個室はかわいいピンク。
この一角には男女別の内湯大風呂もあるのだが
平日のこの日はお客が少ないのでお湯を張られていなかった。
さて、2つの温泉を楽しんで、畳の部屋でくつろいでいると扉の向こうから宿の娘に声を掛けられた。
何事かと扉を開けると高雄からのお客さんもいて、「社長がごちそうしてくれるからご飯を一緒に食べましょう」と言う。
お弁当を買ってきたからと遠慮するも、「いいから、いいから」と誘われてフロントの横の部屋へ。
するとテーブルの上にはご馳走がいっぱい。
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昼間見た竹の子が煮物とスープになっていて、食べてみたかったのでこれはうれしい。「これは今しか食べられないからラッキーだよ」と言う竹の子はちょっとえぐみがあって野生の味。この辺で獲れるという川エビもすごくおいしい。
さらに「これは珍しい料理」と言われたスープ。
鶏と卵焼きが焼酎で煮こまれていて、アルコール分は飛んでいるようだが焼酎臭さはプンプン。
テーブルには隣の部屋の台南から来たというおじさんもいて、今夜の客は自分も入れて3人だけのよう。
食べているとウィスキーも出てきて、皆さんストレートでぐびぐび。この食事と飲み代だけで600元は越えちゃうよね。
宿のお母さんと娘さん、ごちそうさま。
關山弁当が食べられなかったのにはこんなわけがあったのだ。
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池上からゆっくりお弁当を食べながら50分で瑞穂駅に到着。
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すぐに駅前のタクシーを拾い、瑞穂温泉の先の紅葉温泉までお願いする。
するとこの運転手さんが気のきいた人で、いくらかと聞くとメーターで行くと言う(これまでは言い値だった)し、途中に一軒だけあるコンビニまで来ると、「紅葉温泉の周りには何もないから夕食はここで買っておいた方がいい」と停めてくれようとする。
そのために駅弁をもう一つ買っておいたのでそのまま行ってもらい、瑞穂の集落を過ぎて15分で目指す紅葉温泉に到着。
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英語も通じるいい運転手さんだったので、翌日も迎えに来てくれるようお願いして別れる。
やってきた紅葉温泉は日本統治時代の警察官保養所だった所。
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本館はほぼ昔のままなので、まるで日本の田舎の古い小学校みたい。
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お金を払っていると今度は日本語を話すおじいちゃん社長が現れて、正面の玄関で靴を脱いで部屋に案内してくれた。
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廊下や壁、ガラス張りの入り口の障子などは最近改装したようできれい。
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ただし細長い6畳の畳はだいぶくたびれて、窓の向こうはトイレ。この景色にはいささかがっかりしたが、ちゃんとした水洗なので別に匂いなどがするわけではない。
部屋には布団が3組用意されていて、まるで日本の湯治宿そのままだ。
ここに荷物を下ろしたら、水着を持って早速おでかけ。
まずは車で通り過ぎてきた瑞穂温泉に行くべく、宿の前の一本道を下る。
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しばらく行くと広い河原の紅葉渓を渡る橋があって、ここまでは人家もほとんどなかったが、この先には集落がある。
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小さい教会もちらほら。
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あちこちで細い竹の子の皮むき作業をしていて忙しそう。
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やがて瑞穂温泉への看板が見えたのでここで曲がり、大きな集会場の前を過ぎると
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上へ上がる階段があって、瑞穂温泉に到着。
ここも1919年に建てられた日本統治時代の警察官保養所「滴翠閣」が始まりだそうで、日本の警察官もどれだけ温泉が好きだったのやら。
紅葉温泉からここまで、歩いて30分。
もう汗だくになったが、今日は曇っている分まだ楽だったかも。
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早速フロントで200元を支払い、靴を下足箱に入れて温泉へ。
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すぐ左手には個室風呂が並んでいるが
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階段の下のシャワー室で水着に着替えて、寒冷紗の屋根の掛かった露天風呂へ。
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浴槽は3つあって、一番奥が一番高温で43℃ほどあり、そこからお湯が落ちる真ん中は40℃ほど、一番手前は38℃。
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浴槽の前には樹齢400年という木があって、「ここはパワースポットである」みたいなことが書いてあるが、このお湯とこの景色があればそれはパワースポットであろう。
入れ替わりにお兄さんが出た後はこのお風呂を独り占め、3つの浴槽を存分に楽しんで、そろそろ出ようと着替えたら他のお客さんがやってきたのはタイミングが良かった。
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また橋を渡って来た道を戻るが、この辺りの木には花が咲いて一面とてもいい香り。
帰りついたらまた着替えて、今度は宿のお風呂へ。
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フロントの奥に入ると水着や飲み物を並べた一角があり、その先が露天風呂。
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ここも大きな浴槽が3つあって、一番手前は水風呂、真ん中が43℃で、一番奥は41℃。
炭酸気鈉泉というこちらのお湯は無色透明、無味無臭。温泉らしい癖はないものの柔らかいお湯で、浅めの浴槽に体を伸ばすと周りの緑がなんとも心地いい。
このお風呂に同時に入っていた高雄から来たという男性、福岡に何年か住んでいたと言うことで日本語でおしゃべり。
この温泉が気に入って通うようになり、社長とはもうお友達とか。
「この周りには猿が出るよ」と言われたが、ここの猿は温泉には入らないらしい。
露天は堪能したが、お風呂はやはり裸で入りたいので、〆は個室風呂へ。
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壁の赤文字がちょっとおどろおどろしいが
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この一角には男女別の内湯大風呂もあるのだが
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さて、2つの温泉を楽しんで、畳の部屋でくつろいでいると扉の向こうから宿の娘に声を掛けられた。
何事かと扉を開けると高雄からのお客さんもいて、「社長がごちそうしてくれるからご飯を一緒に食べましょう」と言う。
お弁当を買ってきたからと遠慮するも、「いいから、いいから」と誘われてフロントの横の部屋へ。
するとテーブルの上にはご馳走がいっぱい。
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昼間見た竹の子が煮物とスープになっていて、食べてみたかったのでこれはうれしい。「これは今しか食べられないからラッキーだよ」と言う竹の子はちょっとえぐみがあって野生の味。この辺で獲れるという川エビもすごくおいしい。
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鶏と卵焼きが焼酎で煮こまれていて、アルコール分は飛んでいるようだが焼酎臭さはプンプン。
テーブルには隣の部屋の台南から来たというおじさんもいて、今夜の客は自分も入れて3人だけのよう。
食べているとウィスキーも出てきて、皆さんストレートでぐびぐび。この食事と飲み代だけで600元は越えちゃうよね。
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關山弁当が食べられなかったのにはこんなわけがあったのだ。
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