Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

奈良を食べる

2017-06-01 18:08:26 | 食べ歩き
仏像を見まくった2日間、合間にはもちろんエネルギー補給をしていたわけで。

まずは奈良国立博物館で「快慶展」を見た後、博物館内のカフェにはカレーぐらいしかないので外に出ると
 暑い中、すごい行列の店が一軒。
釜飯の有名店らしいのだが、並んでいる人のかなりの数はアジア系の外国人のよう。
欧米人観光客は面白がって写真を撮っていたが、同じ行動をとる自分は空いている隣の店で
 
三輪素麺にサバの柿の葉寿司、奈良漬けに抹茶ゼリーぜんざいの王道奈良セット。
素麺は以前吉野に桜を見に行った時、老舗メーカーの直営店で食べたのがおいしかったっけ。

夜には早朝に鹿がうろついていた東向商店街で
 
奈良漬けの山崎屋本店の奥の味亭へ。
デパートの食堂街にあるような入口だが、中に入ってみるとかなり広くて、表の立派な奈良漬け店舗と合わせてどれだけ大きい店なんだか。

こちらでお願いしたのはこれまた奈良と言えば、の茶がゆ御膳。
 
茶がゆはさらさらでやさしいお味、盛りだくさんで楽しい八寸にわらび餅も付いて、これで2160円はコスパがよろしい。
付いてきた奈良漬けよりもかつお牛蒡と柴漬けがおいしくて、しかしなぜかこれらは表の店舗では売られていなくて味亭のレジで買う。

一日で素麺、柿の葉寿司、茶がゆに奈良漬けと食べて、他に奈良の名物はあっただろうか。

 近鉄の駅中で大仏プリンの大和茶味を買ってみたが、これはまあ、普通のとろとろプリン。

翌日のお昼、薬師寺の参拝後は駐車場の脇にあったこちらへ。
 外観は和風ながら、中はイタリアンのレストランとカフェ、ギャラリーというアムリット。
昨日は食べすぎたので、軽くケーキとコーヒーだけお願いしたのだが、
 この地味なフルーツケーキが予想外のおいしさ。
と、後からやはり一人で入ってきてケーキセットを注文したご婦人、ウェイターに「ここのシェフは有名な人なの?こんなところでこんなにおいしいケーキを食べられるとは思わなかった」って、物腰は上品ながらかなり失礼な(笑)ほめ言葉。誰しも思うことは同じだったか。

そして夜は友人の関西グルメ案内人にお任せしたところ、近鉄奈良から一駅の新大宮の店を予約してくれた。

 駅の一本裏手、普通のビルの1階にある居酒屋のような外観の店だが、この「川波」はミシュランの一つ星を獲得したこともある店とか。土の料理人を名乗る店主は自ら甲子園球場の広さの畑を耕し、器も自分で焼くのだそうだ。

なんとか確保してくれたカウンター席に座って、まず出されたのはきれいな竹の籠。
 
八寸の上に乗って来た見たことのない花はオオヤマレンゲという花だそうで、奈良に自生すると言うからこれも山で採って来たのだろう。
 セリやエンドウ豆、海老の頭がおいしい。
 お造りはこれが二人前だが、タイとヒラメがたっぷり。
 
その後は煮物にチーズがけのステーキと淡竹の料理が続いてかなりのボリューム。味付けはかなり甘め。

 ピンクの岩塩とおろし金を渡されたらこの後は天ぷら。
 
セリと白エビのかき揚げ、さやえんどう 
 新玉ねぎにニンジンと続いてどれも野菜の甘みが濃くておいしいが、一番おいしかったのは写真を撮り忘れた竹の子。煮物より焼き物より甘くておいしかった。

 
さらに鴨とセリのお鍋を卵とじでいただいて
 最後のタケノコご飯は食べきれなかった。

食材が重なるのは自家農園の旬の野菜を使うからだろうが、農園では100種類ほども育てているとか。
農園は見学も可能だそうで、とても感じのいい女将さんは店よりもむしろ農園押しなのが面白い。
「寝る暇もないのでは」と聞くと「寝る時間はあるよ」とぽそっと言う店主がかわいくて、この店にミシュランの星は邪魔な気がする。

仏像ともども、奈良の食材でもおなか一杯になった2日間だった。


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コメント (3)
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