Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西モンゴルの旅 12 ウルギー観光

2019-09-05 18:51:53 | チベット文化圏

7月25日

ウルギーは地方の小さな町なので、通常であれば観光などしないで通り過ぎてしまうところ。
しかしウランバートルへ戻る飛行機が夕方に1便しかないので、ツアー会社としてはなんとか時間つぶしをしなければならない。

というわけで午前中は自由行動でゲルでのんびり。
11時に出発して、まずは町の中心にあるバヤンウルギー県博物館へ。
 
入場料が5000トゥルグ(約200円)に対して写真撮影料は10000トゥルグとここもお高い。
しかしここは博物館好きとして記録のために、とお支払いして館内に入ると
 1階には石人の他に動物の剥製など。

3階はこの地方の民族資料館になっていて
 
伝統衣装や、昨晩演奏されていたような楽器もある。

  
 
館内にはゲルも建っていて、中の装飾はさすが博物館らしく豪華、英語の説明もしっかりしている。

ところがこのフロア、写真を撮っていると係員のおばさんが「写真は10枚までしかダメ!」としつこく繰り返す。
しかしたった10枚で10000トゥルグはいかにも高いし、そもそも料金表のどこにもそんなことは書いていない。新たなターゲットを見つけるたびにおばさんはそちらに張り付くので、離れたすきに好きなだけ写真を撮らせていただいた。

と言っても3階の展示以外はそれほど興味もなく
 
2階はいかにもソビエト時代のまま、というレトロ展示。しかしモンゴル人宇宙飛行士もいるんだ、と言う写真や
 
地元産品のこんな展示は嫌いじゃない。

お昼を回ったけれどまだちょっと時間をつぶさなければならない、ということで次に案内されたのはモスク。
  
 
カザフ族がほとんどのバヤンウルギー県にはモスクがたくさんあるようだが、どれもとてもかわいい建物だ。

ところでここで時間調整をしていたのは昼食の準備に時間が掛かっているため。
ウルギーに着いて以来、ウランバートルからのモンゴル人ガイドの他にカザフ族のガイドが付いているのだが、今日は24歳の彼のお母さんが手料理をふるまってくれることになっている。

そこでやって来たガイド君の実家。
 
ごちゃごちゃと小さな家が立ち並ぶ一角にここだけ異彩を放つ新築の立派な家。
内装も豪華なこちらに両親と3男1女、さらに長男のお嫁さんと子供が同居しているそうだが、元遊牧民のお父さんが革製品などの事業を始めて成功したらしい。
しかし土地は以前に誰も所有していなければタダだそうで、なんだか開拓時代のアメリカのようだ。

 テーブルにはいかにも中央アジアらしくお菓子や果物、チーズなどが並び
 
やがて運ばれて来たメインが代表的カザフ料理だと言うバシュパルマク。
ネット検索すると幅広麺と肉の煮込みのようなものが多いが、お母さんのは大ぶりの羊肉の塊の上に人参を巻き込んだラザニアのようなものが乗っている。これを運転手さんたちがナイフでどんどん切り分けてくれて、手でつまんで食べるとうま~い!
味付けは塩だけのようだが、肉がいいのだろう、キャンプで食べたホルホグよりさらにおいしい。
煮汁を吸ったじゃがいもがまたおいしくて、これはお姉さま方が取り合い。

 
キッチンを覗かせていただくとこちらが普段はダイニングルームなのだろう広い部屋の前に大きな料理用ストーブがあって、料理はここで2時間ぐらい煮込んで作ったとのこと。

お母さん、今回の旅行で一番おいしい食事をありがとうございました。


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コメント (6)
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