観光を終了して送っていただいたのは阿蘇駅からほど近い内牧温泉。
温泉街とはいえ周りには田んぼ、民家が結構密集していて、今夜宿泊する宿は大きな病院のすぐ裏手にある「親和苑」さん。
玄関を入ると正面に大きなかまどがあるのがちょっと変わっている。
宿に到着したのは15時ちょっと前。ちょうどいい時間かと思ったらチェックインは16時からとのことで
フロント脇のこちらでしばらくお茶を飲んで待つことに。
こちらの温泉は源泉温度が低くて加熱が必要、その準備のためにチェックイン時間が遅いのだそうだ。
ほどなく準備ができてお部屋へ。本館にも部屋があるが、今回は離れのお部屋。
案内されて庭を歩くと緑が多いが、敷地の外には実はすぐに民家があってちょっとびっくりする。
門を入ってすぐの玄関が我々の「翡翠」という部屋。
8畳の和室にベッドルーム。
お風呂は一人サイズの露天が付いているのだが、40℃に加温されたナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉のお湯はちょっと金気臭がして、浴槽が小さくてお湯の鮮度がいいためだろう、この宿の他のお風呂よりもここが一番ツルスベを感じられていいお湯だった。
素朴な大豆の甘唐揚げでお茶を一服したら館内の探索へ。
部屋のちょっと先にはウッドデッキがあって籐椅子やハンモックが用意されているが、雨ではどうしようもない。
ここにはフィンランド式サウナもあるが、一人3000円とお高いこれを利用する人はいるだろうか。
本館には貸切の内湯があるので、体を洗おうとそちらへ。
鍵は2階、浴室は地下にあるのがちょっと面倒だが、小さいながらもここもいいお湯だった。
食事は18時から本館の個室で。
熊本では毎日馬刺しだけれど、おいしくて飽きない。
淡竹汁の隣にあるのは珍しいそばがき。
鴨とナスの揚げ煮に、タコの揚げ出し。
お口直しのシャーベットに続いてまたローストビーフだけれど、肥後赤牛は脂身がしつこくなくておいしい。
ご飯は土鍋で出されたが、これが米粒が立って見事な炊きあがり。胡麻和えのお刺身が付いてきたのでお茶漬けにしてしまったが、これはそのまま食べた方がよかったかもしれない。
なにしろカラフルなお漬物がたっぷり出されたのだから。
イチゴのデザートまでいただいて今夜も満腹。
食後は石造りの露天に入って
翌朝は男女入れ替わったもう一つの露天へ。
どちらも40℃の適温に調整されて入りやすいが、お湯は内湯や部屋のお風呂の方がよかった。
朝食も前日と同じ個室で。
たっぷりの野菜サラダがうれしく
お漬物で御飯も進む。この他のお豆腐やヨーグルト、イチゴミルクもおいしくて、こちらは夕食以上に朝食がいいかもしれない。
と、設備も食事もなかなかいい親和苑さんだが、ここまで泊まったきた他の宿に比べるとどこか痒い所に手が届いていないというか、特に接客がいまいちだったのはもったいない。
宿を泊まり歩くとどんどん贅沢になってしまう。
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