文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

全国大学ビブリオバトル2015 ~首都決戦~ 中国B,Cブロック 地区決戦

2015-11-03 16:49:44 | セミナー、講演会他




 今日は、文化の日の催しとして、県立図書館で行われていた、「全国大学ビブリオバトル2015 ~首都決戦~ 中国B,Cブロック 地区決戦」を観に行ってきた。これは、地区ブロックを勝ち抜いてきた山口、広島の大学生(高専生を含む)9名が、12月23日(水)に、よみうり大手町ホールで行われる首都決戦を賭けて、各自の選んだ本の魅力を伝えるというものだ。

 発表時間は各自5分。その後、2~3分のディスカッションの時間があり、9名の発表が終わると、参加者の投票により、チャンプ本と準チャンプ本が決定される。

 9名の発表者が紹介した本は以下の通り。(作者名は必ずしも紹介されていたわけではないため、後で調べたのだが、万が一同名の本があって、間違っていたらご容赦を)

①神去なあなあ日常(三浦しおん)

②悩む力(姜 尚中)

③アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)

④朝が来る(辻村深月)

⑤ときどき意味もなくずんずん歩く(宮田珠己)

⑥平家物語(市古 貞次)

⑦執事の仕事術(新井 直之)

⑧ジェノサイド(高野 和明)

⑨国境の南、太陽の西(村上 春樹)


 出場者は皆、紹介した本をよく読みこんでいることに感心する。私など、本は沢山読むが、すぐ他の本に興味が移ってしまい、3日もすると読んだ本の内容が記憶の中から消えていることが多いのだが(汗)。やはり、いい本は、もっとじっくり読まないといけないかもと反省したのだが、人生の残りの時間を考えると、20歳前後の発表者たちに比べれば、圧倒的に少ないというというのもある。やっぱり、まだまだ沢山の本を読みたいから、1冊にそう時間はかけていられないというのも現実。でも、重点主義で、ゆっくり読む本を持つというのも必要かもしれないと思った。

 今日紹介された本は、半分以上が小説だ。やはり、本というと小説という人が多いのだろう。科学関係の本や、いわゆる「ヘンな本」などが無かったのは残念。

 チャンプ本に選ばれたのは、「ときどき意味もなくずんずん歩く」で、準チャンプ本は、「平家物語」だった。1回目の投票では同数の支持を獲得して、決選投票が行われるという激戦だった。この2冊が選ばれたのは、ほぼ私の想定通りだった(順番は逆だったが)。この2名が、首都決戦に挑むようである。応援しているので、頑張ってほしい。

 最後に、ビブリオバトルを観戦して詠みし歌一首。

 歩み入る 本を戦う 会場は もわっと熱気 目が覚めるほど

 お粗末でした(笑)。






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おいてけぼり(思い出シリーズ29)

2015-11-03 09:17:01 | 思い出シリーズ
 またまた、幼馴染のお坊さんの学生時代の話。寺の跡取り息子だった彼は、立派な住職になるために、仏教系の大学にかよっていた。

 彼と会ったときに出てくる話題は、とにかく、女の子のことだけ。顔をあわせる度に、自分がいかにモテモテかといった話を聞かされるのである。

 秋は学園祭の季節。ある時彼が、自分たちの大学の学園祭を案内するから遊びにこいと言う。なんだかいやな予感がしたが、同じ学生アパート仲間である、早寝早起きが得意なS君といっしょに、彼の大学に行ってみた。

 彼と落ち合ったのも束の間、彼は、ちょっと用事があるからといって、どこかに行ってしまい、そのままいつまでも戻ってこなかったのである。後日彼から、聞いた話によると、どうもお目当ての女の子の後を追いかけていたようだ。オイ!( ̄~ ̄)

 もう一度確認しよう。彼は立派な住職になるために、この大学に通っているのである。

 帰り道、私とS君との話題は、もっぱら彼の悪口だったのは言うまでもない。

(これも100%真実です)

※本記事は、2006.02.24付で「時空の流離人」に掲載したものに、加除修正を加えたものです。

○関連過去記事
物理学は女にもてる?(思い出シリーズ28)



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書評:お任せ! 数学屋さん

2015-11-03 08:46:23 | 書評:小説(その他)
お任せ! 数学屋さん (ポプラ文庫 日本文学)
クリエーター情報なし
ポプラ社


 数学をモチーフにした、学園青春小説、「お任せ!数学屋さん」(向井湘吾:ポプラ社)

 主人公の天野遥は、数学が大の苦手な中2の少女。どれだけ苦手かと言えば、成績が五段階評価での「2」からあがったことがないというくらいなのだ。ある日、彼女の通う中学校に、神之内宙という、風変わりな少年が転校してきた。彼の夢は、数学で世界を救うことだという。

 黙々と数学の本を読んでいるばかりで、一向にクラスにとけ込む様子のない宙だが、ある日、彼の机の横に「数学屋」と書かれた幟が立っていた。「数学屋」とは、数学の力で悩みを解決してくれる、お悩み相談所のようなものらしい。遥は、巻き込まれて宙の手伝いをするようになったのだが、次第に数学に興味がわいてくるとともに、変わり者だけど、不器用で、まっすぐな彼のことが気になってくる。

 数学を仲立ちにした、ボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイか?)的な小説だが、この手の小説に良くあるように、最後は、切ない別れで終わる。宙が父親の仕事の都合でアメリカに行ってしまうのだ。宙が残した手紙に対して、空港で遥が返した返事。甘酸っぱさの漂う物語ではあるが、二人の物語は、きっとこれだけでは終わらないだろう。そんな余韻が残る話だと思って調べてみると、既に、3巻まで発売されているようである。2巻は、なんと遥が数学屋を引き継ぐ話だそうだ。大丈夫か遥?

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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