文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学通信指導 「量子と統計の物理(’15)」提出

2015-11-27 17:24:04 | 放送大学関係
量子と統計の物理 (放送大学教材)
クリエーター情報なし
放送大学教育振興会


 今学期、放送大学で2科目履修しているうちの、「問題解決の数理(’13)」は、既に通信指導(レポート)を提出したが、残った、「量子と統計の物理(’15)」の方も、今日、「システムWAKABA」を使って提出した。結果は、10問中7問の正解にとどまった。

 この科目、来学期回しにしようかと、未だに迷っているのだが、とりあえず、通信指導の締め切りが迫っていたので、一応提出したという形だ。先学期受験した「場と時間空間の物理(’14)」もそうなのだが、放送大学の物理系の科目の内容が、以前に比べて、格段に高度になっている気がする。

 教科書も、前はもっとゆったりとした書き方だったのだが、最近は、一冊の中にかなりの内容が詰め込まれており、これを十分に勉強すれば、おそらくその辺りの大学の物理学科の学生以上の知識が身に付くのではないかと思う。ただ、問題は、時間が無いと言うこと。やはり、高度なことを理解するには時間がかかる。おそらく、この内容を半期の授業で消化できる大学というのは、少ないのではないかと思う。
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書評:下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。

2015-11-27 08:05:58 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。 (ファミ通文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/エンターブレイン


 「文学少女」シリーズの野村美月による、ラノベ新人賞の下読みのバイトをしている男子高生と、ラノベ一次選考突破を目指す美少女との物語、「下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。」(ファミ通文庫)。

 主人公の風谷青は、葉鳥高校の2年生。中学2年の夏休みに、叔父からラノベ新人賞の下読みを押し付けられたのだが、応募原稿のカオスぶりの面白さにすっかり嵌ってしまい、ずっとその仕事を続けている。あとがきによると、作者も、下読みをやっていたとのことだが、本当に書かれているようなカオスぶりだったら、私もちょっとやってみたい気も。

 それはさておき、青は、出版社から送られてきた原稿の中に、「覚世ロイ」というペンネームで、クラスメイトの氷ノ宮氷雪が応募した作品が混じっているのを見つける。氷雪は、クラスでは、その名前の通り、近寄りがたい氷雪系美少女だと思われていた。ところが、彼女の応募してきた原稿は、フォント変えや顔文字を多用している、まさにカオスな作品。彼女のイメージとのあまりのギャップの大きさに戸惑う青だったが、結局氷雪の作品の指導をすることになる。

 実は、この氷雪、見た目とは裏腹に、自分に自信がなく、とっても傷つきやすいコンプレックスの塊という、なんともギャップ萌えのする美少女。とても厳しい祖母と二人暮らしなのだが、そちらの方にも問題を抱えているようだ。

 この作品は、そんな二人のラブストーリーを基軸に、氷雪に厳しく接する祖母の本当の思いや、氷雪のペンネームの基となった、母親との思い出の魚であるヨロイザメに関する謎解きなどを味付けとして進んでいく。つまり、基本はラブコメなのだが、ミステリー的な要素も盛り込まれた、とっても面白い作品なのだ。特に、氷雪の可愛らしさは、ページをめくる程に際立ってきて、多くの男子に胸キュンの思いを抱かせるだろう(笑)。この辺りの少女の描き方の巧みさは、まさに美月マジック。

 また、ラノベを書きたいと思っている人には、青が、氷雪にしている指導を通して、色々な注意点のようなものも分かるので、一種のテキストとして読むこともできると思う。

☆☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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