科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌(3) (チャンピオンREDコミックス) | |
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科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 2 (チャンピオンREDコミックス) | |
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・KAKERU
この作品の内容を端的に言えば、異世界に転移した主人公・栗結大輔がその世界に住むクリーチャー娘(以下クリ娘と呼ぶ)たちとのハーレムを作りあげる物語である。1巻ではアラクネとハーピィがハーレムに加わった。この作品の特徴は、クリ娘たちの体を観察して科学的?考察を加えるのである。2巻では栗結の親友である織津江までが異世界にやってくる。この作品では彼の物語も並行して語られることになるが、まだその割合は多くない。
2巻ではこのハーレムにレッドキャップの女たち、3巻ではマーメイドの姫が加わる。大輔はクリーチャー娘たちの困難を解決して、どんどんハーレムメンバーを増やしていく。
出てくるヒロインたちは美少女なのだが、ちょっと普通の作品と違うところは、そのヒロインたちの下半身がクモだったり、魚だったり・・・。
普通なら、いくら美少女でも、下半身がクモだったりしたら友達以上にはなろうとは思わないだろうが、さすがは、主人公。そんなことはお構いなしに種の撒き放題。
ただ、ひとつ気になるところがあった。<空中放電距離から察して1万ボルト程度の電流筋肉が変化した・・・>(3巻p36)。この件については、「正しい理科知識普及委員会(自称)」としては黙っていられない。要するに電圧と電流の単位の混乱があるのだ。もはやよく見られる間違いと言ってもよいのだが、中学校もしかすると小学校の理科の範疇である。この辺りに我が国の理科教育の実態が表れているとすると、将来の日本が心配だ。
しかし、「ムツ〇ロウさんの加護」には笑った。これはファイアー・ドラゴンの子が迷いこんできたとき、これを使って栗結が近づいていったのだが、「ムツ〇ロウさんは「噛まれない人」ではなく「噛まれてもおかまいなしの人」なので特に効果はない」らしい。もちろん、しっかり噛みつかれていた(甘噛みだったようだが)。(3巻p42)
☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。