以前深夜アニメにもなった「ソウナンですか?」の第6巻。
活動的でちょっと脳筋な鈴森明日香、お嬢様な九条紫音、優等生の天谷睦そして遭難のプロの鬼島ほまれの4名の女子高生の無人島サバイバルライフを描いたものだ。この巻では、ほまれが助けを呼ぶために作っていた筏が見つかってしまい、結局4人で島を脱出することになる。まだ準備をしている段階だが、果たして4人は無事に島を出ることができるのか。
誰かが恥ずかしい目にあうのはこの作品のお約束。この巻には3か所あり、思わず吹き出してしまった。1つ目は明日香以外の3人、あと二つは紫音が犠牲者だ。
まず一つ目だが、明日香は水汲みが面倒くさいと、最初は上流まで汲みに行っていたのだが、50mずつ下流に汲む場所を移動して、最後は、すぐ近くで組んだようだ。川は、下流に行くほど雑菌が多くなる。結局明日香以外の3人はピーゴロゴロ。明日香は、水を飲んでなかったので無事だったらしい。
二つ目は、ほまれが紫音に送った誕生日のプレゼント。おかげで紫音はかなり恥ずかしいことを。カズラガイで作ったアクセサリーを首にかけようとする紫音に、そうじゃない腰につけるんだというほまれ。
「古来 太平洋の船乗りたちは 見えないうねりを・・・ 睾丸の揺れから読み取っていたそうだ! だが私たちには残念ながら睾丸はない・・・」
(p80)
ということらしい。おかげで紫音は筏に乗せられ恥ずかしい格好を(笑)
「もっと腰を落として 足を開け!! そうだいいぞ!! どうだしおん!?何か感じるか!?」「ええ・・・すごく恥ずかしさを感じるわ・・・」
(p81)
そして3つ目は、ほまれと明日香が食料としてエイをとろうとしたとき。大物をモリでついたのだが。それを引き上げるときに紫音のパンツが破れてしまう。しばらくノーパン状態の紫音だったが、ほまれがエイの皮で代わりのパンツをつくった。
「ちょっと生臭いが履き心地は悪くないぞ」(p124)
さすがにこれは、他の娘たちには評判が悪かったようだ。
ともあれ、この作品をじっくり読めば、例え遭難しても慌てず騒がず、サバイバルライフを送れるようになるだろう(ホンマか?)
☆☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。