文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学の通信指導のWeb提出を2科目した

2020-05-09 21:42:59 | 放送大学関係

 放送大学のホームページにログインしてみて初めて知ったのだが、通信指導のWeb提出が昨日から始まっていた。そこで、さっそく既にやっていた「経営情報学入門(’19)」と「数値の処理と数値解析(’14)」を提出した。あとは5月29日17時までに残りの「解析入門(’18)」を提出すればいい。

 実は、「解析入門(’18)」は思ったよりてこずっている。最初は大学初年級で、一度やったことだし楽勝だと思っていたのだが、いざ蓋を開けてみると結構忘れていることが多く、なかなか進まない。なんとか締め切りまでには提出したいのだが。

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遺譜 浅見光彦最後の事件 上

2020-05-09 10:23:36 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この作品で、永遠の33歳の光彦も、ついに34歳になる。33歳の1年間で100以上の事件に遭遇したので、どう考えても計算が合わないので、てっきりパラレルワールドと思っていたが、それらの作品に出てきたヒロインたちが集まって、光彦の34歳の誕生会を開いている。うーん、パラレルで遭遇した事件があるのか。このあと浅見光彦シリーズとしては、内田さんの絶筆となった「孤道」があるので、シリーズの最後から2つ目の作品ということになる。

 ヒロインたちの中でも、シリーズ2作目の「平家伝説殺人事件」に出てきた稲田佐和は別格のようで、作中で二人の仲はほとんど婚約寸前というところまでいったのに、光彦に人気がでたため、作者の大人の都合でなかったことにされたという経緯がある。さすがに光彦は心ときめいたようだが、残念なことに彼女の出演シーンは、誕生会の場面だけで、それ以降には、この上巻には出てこない。

 ところで、光彦は、今回来日した美貌のバイオリニストで名門のお嬢様、アリシア・ライヘンバッハのボディガードをするように依頼される。そして、アリシアの祖母が昔来日したときに預けた「フルトヴェングラーの楽譜」をいっしょに探して欲しいという。もちろん腕っぷしに全く自信のない光彦は断るのだが、兄の陽一郎からも頼まれ、結局は引き受けることになってしまう。

 この上巻のヒロインは、アリシアと同じバイオリニストであり、「高千穂伝説殺人事件」「歌わない笛」に出てきた本沢千恵子とアリシアを除けば、「平城山を越えた女」のヒロインだった阿部美香。彼女は、湧嶋という老人から、戦時中の偽札づくりの話を聞くと言ったまま失踪してしまう。

 このシリーズ、戦争中の因縁が原因の者が多いが、この作品もそうだ。しかし、戦後もう70年以上。だから90歳を超えるものが関係者となる。おそらく、本書執筆時点では、次の作品が内田さんの絶筆となるとは想像していなかっただろうから、戦争中の因縁というのは大分苦しくなったはずで、あえて本作で戦争中の因縁を使ったのは、なにか内田さんなりの意図があってのことだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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