あなたはこんな経験はないだろうか。何かをやろうと一念発起して、3日坊主で終わったことが。そんな人はぜひこの本を読むといいと思う。
物事を続けるためには「技術」がある。「続ける」ためには、「才能」も「意志」も「やる気」も不要だというのが本書の主張だ。
そのためには、何をコントロールしたいのか。コントロールしたい行動を「ターゲット行動」といい、これは「過剰行動」と「不足行動」に分けられる。「過剰行動」というのは、減らしたい行動や止めたい行動であり、「不足行動」とは、増やしたい行動のことである。そして「不足行動」には、それを妨げる「ライバル行動」がある。
こういったことを、本書は漫画仕立てで、あまり本を読む習慣がない人でも分かりやすく教えてくれる。
本書の主人公は、野呂豊という28歳のサラリーマン。何をやっても3日坊主で、営業成績はビリ。ところが、引き抜きで25歳の樹林こずえが課長としてやってきたことから、彼女の指導により野呂は変わり始める。そして最後には変身した野呂が、ニューヨーク派遣に選ばれるのである。
実はいろいろオチがあるのだが、こんな可愛らしい課長さんの下で働きたいという人は、意外と多いのではないかと思う(笑)。
これまで、何をやっても長続きしなかった人には、一読する価値はあるのではないかと思う。
☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。