共学校に通う少年少女たちの日常を描いた作品。特に大きな事件が起こる訳ではない。普通の日常を。少しユーモラスに描いたものだ。中心となっているのは、草野くん、奈良木くん、内浦くんの3人の男子と保延さん、尼妻さんをはじめとする女子たち。
内浦くんは一見不良キャラだが、普通の人。保延さんは、鼻が弱く、いつも鼻をかんでいるし、スカートの下になぜかいつも、ジャージを履いている。尼妻さんは、花園に行くのが夢のラグビー女子でゲーム好き。草野君は、初めて会ったときにベンチの後ろ側にいたので、てっきり男子だと思っていたが、スカートを履いていたのでびっくり。
特に面白かったのが、ある女子生徒が行った、眼鏡っ娘が眼鏡をとると美少女が現れるという法則の調査。67人目になっても、美少女は現れなかったようで、
「美少女にならないのならせめて・・・ 目を3にしなさーい!!」(1巻p123)
そう、よくギャグマンガにある、眼鏡をはずすと目が3のようになってるやつだ。
しかし、美少女なんてそうそうクラスにいるものではないと思う。よく学園漫画などを見るとクラスの女子はみんな美少女に描かれているが、共学高校に通っていた人は、自分の高校生時代を思い返してみるといい。いかに現実と二次元の世界が違うかということが分かるのではないだろうか。それに描かれているのは、美少女でないといいながらも、分類すれば美少女枠に入るのではないかと思う。
盛り上がりのようなものは感じられないが、自分の高校時代を思い出す等、ノスタルジーを刺激され、結構この手の作品は好きかな。
☆☆☆