こちらは、美祢市化石館から道路を渡ってすぐのところにある
「美祢市歴史民俗資料館」。化石館の方が、こじんまりとした建物だからか、こちらにもかなりの化石が展示してある。近くとはいえ、化石が2か所に分散しているのは、利用者の視点からはあまり良くないと思うのだが。この他埋蔵物もここに展示してあるが、この資料館に特有なものが二つある。
一つ目は、この「伊佐売薬」のコーナー。売薬と言えば、つい富山の薬売りを想像してしまうが、美祢市伊佐も、近世には売薬で知られていたようだ。もっとも、昭和18年には最後の1件が廃業して、現在は歴史上の事象となってしまっている。
もう一つは、この「大嶺炭田」のコーナー。かっては国内唯一の無煙炭の産地として栄えていた。そのころの名残も今はなく、現在はひっそりとした田舎街になってしまっている。まだあちこちに炭田の遺物が残っているはずなので、ここも、本来なら、先般登録された世界遺産(産業遺産)に入っていてもおかしくはないと思うのだが。
ところで、この二つ。子供さんの夏休みの自由研究としては最適なのではないだろうか。近くの方でお子さんが自由研究のテーマに困っていたら、ぜひ訪れて欲しい。