本書は放送大学における同名科目のテキストだ。私たちの生活の中には多くの経済活動が存在している。例えば、会社で働いたり、夕食のための買い物をすることなど、全て経済活動である。本書は15コマ分の講義のテキストなので、1コマが1章と言う構成で、多くの生活に溶け込んでいる経済活動を分析して私たちに示している。
この科目は、通常の伝統的な経済学とは多少趣が違い、どちらかと言えば家政学に近いのかも知れない。著者も家政学出身の人だ。
大学のテキストということから、必ずしも日々の生活に関係した経済活動を行ううえで知っておかなければいけないというものではないが、知っておけば、より心が豊かな生活を送れるようになるというものだろう。また、色々な政府統計も紹介されているので、必要なら、ネット環境さえあればそこを覗きにいくことも可能である。
本書を熟読することで、私たちと経済活動とは切り離せないことが理解できるとともに、その全体像も掴めるのではないかと思う。
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