曇、28度、88% シグナル1
香港の繁華街、ショッピングモールでは、世界中の食べ物が食べられます。高級なレストランからその土地の屋台料理のようなものまで幅広いチョイスです。我家は外でご飯をいただくのは、お客様が海外からみえたときがほとんどで、家でのご飯が基本です。海外からの客様のご招待は、たいていが中華料理になります。これだけ長く香港にいるのに、中華料理には飽きが来ません。家での食事は和洋中ごった混ぜの私の料理です。そんな我家がここしばらく通い詰めているのがギリシャ料理。
我家から下、ヒルサイドエスカレーターの両脇はSOHOと呼ばれ、今や一大飲食店街です。それもほんのここ10年のこと、以前は普通の住宅街でした。今でも道に面したお店の上をふと見上げると、パンツに始まり洗濯物がはためいていいます。この光景は、他所ではお目にかかれない代物です。日本のラーメンにちょいと高級なフレンチまで、よりどりみどり。金曜の夕方からは、あれよあれよと思う程、西欧人がたむろなさっています。そんな一角にギリシャ料理がオープンしたのは2年程前でしょうか。イタリアンは数えきれない程ありますが、ギリシャ料理はありませんでした。メディタリアン料理ですから、まあ、イタリア料理の延長ぐらいに思っていました。
確かに扱う素材はイタリア料理と変わらなく感じます。ところが、その香り付け、味付けがオリーブオイルがベースながら重くありません。ギリシャの白い家や青い海に吹く風を思わせる軽やかさです。初めて行ったときは、タコのグリルをもらいました。これはゴムを噛んでいるようで、美味しくなかったのですが、次にいただいたイカのグリルは甘みがある美味しいいかに仕上がっていました。その次に行ったときは、ツナのプロシェットに挿したグリル。ミディアムレアでもらいました。これは唸る程美味しい。
さて、昨晩は、スターターにズッキーニボールを頼みました。どんなものかな?と思っていると、ピンポン球より大きな揚げ玉が出て来ました。見出し写真です。 ナイフを入れると、緑と黄色のズッキーニの千切りが一杯入ったクロケットでした。それに、フェタチーズのソースが付いています。
イカとツナのグリルにはまっている私は、それぞれを主人と半分こ。
イカのグリルです。このこげ具合が家ではうまく行きません。柔らかです。
それぞれ付け合わせの野菜はソテーされていますが、微かに香るバルサミコとハーブが、ソテーにも関わらず重たく感じません。
ビールもワインもギリシャのものが置かれています。白ワインをいただきましたが、最初にグラスでもらったハウスワインは、最初の一口がそれはフルーティーでグット飲んでしまいそうです。ボトルでいただいたのは主人も首を傾げていました。それでも、スッキリとした白でした。
お店の厨房には、ギリシャ人と思われるシェフがいます。客席の少ないフロアーには、奥さんと思われるきれいな女性がいて迎えてくれます。
この店では、ラムやビーフのお肉ものもあります。私が作るムサカはいつもビーフですが、次回はこの店のラムを食べてみたいなと思っています。主人はパスタもお勧めだそうです。
我家の悪い癖で、行き始めると通い詰めてしまいます。一番最初この店に行ったときは、満席で断られました。でも、今では予約なしでも、すっと、2席作ってくれます。