曇、28度、81%
昨日は、十五夜お月さん。香港は、雲が多いながら、流れる雲の間からきれいな月がのぞいていました。そして、今日、中秋節の翌日は香港は休日です。夜遅くまでお月見をした翌日の休日です。毎年書きますが、この休日を決めた人は、なんと粋な計らいをしたのでしょうか。中秋節当日、つまり昨日は、会社や個人商店は早くから閉まります。お月見の準備です。家族で小高い山に登り、果物や月餅を食べながらのお月見。日本のようにまあるい団子も作ります。中にはゴマやピーナッツの餡が入っています。日本では、風になびくススキに満月で、ススキを飾りますが、不思議なことに一年中あるススキです。誰も、ススキに興を持ちません。
香港島セントラルのベーリー街、この階段の途中にある小さな社では、中秋節になるとにぎやかな音楽が聞こえて来ます。 屋根の形からも分かるように、坂道、階段に沿ってある社です。おじさんたち、楽器らしからぬ楽器を手に楽しそうに奏でています。さて、よく通るこの社ですが、何を祀ってあるのやら?
こんなタイル画がありました。大きな月に天女、波に乗るいかめしい男性。きっと謂れがあるのでしょう。
中秋節は、4代中国のお祭りのひとつです。祝い事のときのように、家々には、大きな提灯が飾られます。 街では、こんな提灯売りが見られます。この小さな提灯は、中にローソクをともして、月見のために歩く夜道を照らすものです。初めての香港での中秋節、まだ小学生だった息子にせがまれて、こんな提灯をひとつ買いました。紙で出来た、架空の動物です。提灯は、一回使ったら燃やすのだそうですが、私は毎年毎年、その提灯を出して来ては飾りました。
月餅は中秋節を祝うお菓子です。そして、日本のお中元のように贈り物にも使われます。そんな意味合いもあって、月餅はお値段が高いお菓子です。蓮の餡が入って、塩卵の黄身が真ん中にある月餅が一般的ですが、カスタード餡や冷たくした月餅も出て来ました。あれも美味しいこれも美味しいと食べ尽くした私、結局、蓮の餡で塩卵の普通の月餅が一番と思います。月餅のご挨拶はひと月程前から始まります。香港経済では月餅商戦とまで言われます。そして、皆さん、中秋節の頃には食べ飽きてしまいます。
我家はやはり日本人、白玉だんご、 正確には豆腐白玉を作りました。豆腐白玉なら、翌日になっても硬くなりません。けど、翌日まで残ったこともありません。休日の朝、静かな香港です。