チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ピーマン

2014年09月20日 | 香港

曇、28度、83%

 最近、ピーマンの3色詰め合わせが、こうしてパックやネットに入れられて売られています。スーパーばかりか市場にだってあります。5色を考えて食卓を調える時には、手軽に3色手に入ります。このピーマン中国産です。北京オリンピック以来、中国ではこうした洋野菜の栽培が盛んです。以前はグリーンのピーマンは中国からでしたが、赤や黄色のピーマンはアメリカやオランダのもので、値段もとても買えるようなものではありませんでした。赤いピーマンや黄色いピーマンのおいしさは格別です。皮ごと、真っ黒に焼いてマリネしたピーマンなんて、日本の皮の薄いピーマンでは考えられません。

 香港に来た当初は、カボチャやサツマイモは食べられた代物ではないとか、大根は矮小、人参、キュウリは巨大、肉魚より土に根ざした野菜に不満ばかりでした。土地も気候も違うので当り前のことですが、気持ちはげんなりしていました。その中で、日本の野菜と比べ物にならないくらい美味しかったのが、ピーマンともやしでした。

 日本のピーマン、まるでししとうがらしを大きくしたような皮の薄いピーマンです。ところが、こちらのピーマンは西欧でパプリカと呼ばれる品種ですから、身の厚さが、5ミリ程もあります。焼いても、炒めても生だって甘みを感じます。日本のチンジャオロースーとこちらのチンジャオロースーとでは、このピーマンの旨味と歯ごたえの違いで、全く違ったチンジャオロースーになります。野菜ひとつで、こんなに美味しくなるなんて驚きでした。

 もう一つは、もやし。もやしの種類は3種類、そのまま、ひげ根を取ったもの、豆とひげ根を取った高級な「銀芽」と呼ばれる3種類。もやしはスーパーでは売っていません。市場のお豆腐屋さんです。どれを取っても生きのいいこと。ピンとして太さも充分。普通のもやしの値段の3倍はする「銀芽」は、雑味が無く品のいいもやしです。豆とひげを取る手間が値段に反映します。日本のもやしのように、冷蔵庫で2日もすればダメになるような柔なもやしではありません。大きな竹籠にどさり入って売られています。昔は市場の片隅に、おばあさんたちが一列に座って、この銀芽をセッセと作っていました。

 ピーマン、今でも、アメリカオランダから輸入されます。私は、この中国産で充分美味しいと思います。オレンジのピーマンだけは、未だにアメリカのものを買います。先日、オランダからの紫のピーマンを見ました。きれいな色です。欲しいけど、3個入りピーマン2袋分の値段には呆れます。

 こんないい野菜が手に入るようになったのも、なんとかの星付きレストランが、あちらのこちらに出来ているからでしょう。

コメント
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