チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

主人との写真

2014年09月28日 | 日々のこと

晴れ、25度、84%

 写真の被写体に成るのが得意な方もいます。もちろんきれいな方達です。私はどうも苦手です。写真を撮るのは好きですが、私が求める被写体は人間ではありません。そんな訳ではないのですが、もう30数年も一緒にいる主人と2人だけで写っている写真が少ないことに気付きました。

 8月の初めに日本からみえた方達との集まりがありました。日本人の常というかそういう場合には、集合写真が撮られます。香港の夜景をバックにと皆さんパチパチ撮られます。その中に、もう長くお付き合いのあるご年配のご夫人がいました。年に1,2度は香港にもおみえになりますし、海外の旅行に私たち夫婦が同行したことも何度かありました。そのご夫人、私と主人に「お二人を撮りましょうか?」と聞いてくださいました。私たちには見慣れた香港の夜景ですが、ご好意をと思い撮っていただきました。そんな写真のことなど、すっかり忘れていました。2日前、わざわざ、郵便で送ってくださった写真の中に、主人と二人の写真も入っていました。

 私たち二人とも、あれまあ、歳をとったわね、とか、やはりこうした席の写真ですので二人とも生真面目に写っているわね、とか、まあまあ、私の手の大きいことなどと眺めていました。その時、急にカメラを構えてくださっているご夫人の顔が浮かびました。確か、ここ数年、こうして私と主人2人の写真を撮ってくださったのは、この方以外にいないと気付いたのです。旅行でご一緒した時にも、こうした集まりの後でも、考えてみるといつも決まって、「お二人を撮りましょうか?」と声をかけてくださっていたのです。いつも、写真を撮られることに慣れていらっしゃる方なのに、こうして、年下の私たちに心遣いをしてくださっていたのです。

 ざっと、写真をめくってみました。旅行先での主人との2人の写真も、この方がカメラの後ろにいます。もう何年も何年も、この方のご厚意に気付かずすっかり甘えていた訳です。こうした心遣い、学ばねばなりません。随分、遅まきながら、年配の方の心遣いを知ることが出来ました。その上、主人と2人の写真まで残っています。言葉で教えられないものは、受ける側が気付くしかありません。自分の至らなさをつくづく感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする